無人の待合室で数人の無が座っている
無たちは穏やかに語り合いながら、何も待たずに座っている
僕が待合室に入ったら、歓迎して無の仲間に入れてくれた
夜気晴らしに散歩したら無になれた
無量大数になるよりも無になることは楽しいから、無になれたとき、何もないのは楽しいねって誰かと話したかった
十月半ばの未明
降りそうだね、そっちは
こっちもだよ同じく
少し寒い
うん、まったく
それで やっぱつらいんだけどね
うんうんとヨーコは始める
やっぱつらいんだよどうにも
うんうん(と ....
大切な人が死んだとき
勿論、ぼくは生 ....
雨が降り注ぐ
こんな夜は
哀しみも洗い流してくれる
そんな気がする
だのにとても寂しくて
切なさに押し潰されそうになる
冷えた足を必死に
掛け布団の中に押し込めて
息を殺して
この身 ....
無理に口にする必要なんてない
言葉は
言葉は気持ちだ
無理に話さなくていい
言葉は音楽のように
あなたに届かなくてもいい
言葉は魔法のように
どこにもいきはしない
言葉は必殺技のように ....
茜音に滲む今日のうた
滲む私の今日
さよならの藍で覆い隠し
点す灯りの つくる
心もとなさまた涯に迫ることも
なしに詮無いと悟るばかりの
星の 見得る 宙に浮かぶ水槽の
なかの一つきりの ....
日本は
都会主義共和国
都会は
夜会主義共和国
日常は
不快主義共和国
時代は
機械主義共和国
情報は
世界主義共和国
伝聞は
誤解主義共和国
世間は
和解主義共和国 ....
眠っている間にかきむしってしまって
起きると今日を過ごす顔がない
日が暮れるまでただ静かに
伏して新しい顔が生えるのを待つばかりだ
庭には幽霊のような花が咲き
うすい膜が生活全体を覆っている ....
昨日久しぶりに友人に会い
私はカフェの片隅で 私の そして
あまり面白くはない話をしていた しかし
あたりは暗くなった
オープンテラスのカフェだった
いつも賑わっていた
しか ....
もう終わってしまったことや
もう会えない人たちには
今にしか会えないので
さよならは
未来にまたあなたを祝福するためにするのです
たしかに憎まれたこともありましたが
あなたの愛がわたくしを ....
いきなり受け渡そうとするから拒絶する
額から、いや目尻から零れ落ちた滴はきれい
言い訳できず敷衍した言葉の羅列が掠める
ともすれば攪拌しかねない重い漆黒
まんじりともせ ....
眠りにつく一瞬で
大粒の雨が降る
それは幕の下りる拍手カーテンコール
スタンディング、、
電波送ル勇気
・・・伝播ローディング
十字架をこっそり胸に守りながら
ここにきて ....
赤かった皮のことなんて
なかったような角度で
スリオロサレル
リンゴの身になって御覧なさい
決して実になってはイケマセン
まして見に行ってはいけませんよと言われると
覗き見した ....
頭がビックバンみたいにバーーーンッ!!!ってなって素敵な朝だ
頭のもやもやがとれて、もやもやな髪型がストレートになって、可愛い女の子にでもなれた気分。カーテンがスカートみたいにたなびいて、風を呼ぶ
....
オームの電光掲示板に
「人身事故」という戒名がまた灯った
行き場を失った魄が
またひとつ
電光掲示板に灯った
鉄路は真っ赤な人血で染まり
肉片が車輪にこびりつく
鋼鉄のかたまりで
己を ....
まばゆさやほどほどのしんみりに
値段がついて売っている
魅惑的に陳列されて
骨董通り界隈
わたしのポッケのなかでお財布がまじしんみりとする
もしも手に入ったら素敵でまばゆい日日ばかりに
な ....
まばゆさやほどほどのしんみりに
値段がついて売っている
魅惑的に陳列されて
わたしのポッケのなかでお財布がまじしんみりとする
もしも手に入ったら素敵でまばゆい日日ばかりに
なんてなるわけもな ....
一生懸命に
世話してもらっているのに
文句が言える
反発ができる
誠に母親というものは
有り難きものなり
もう一度
持ってみたい
キウイをひとつ
召し上がれ
アナタの口に
無理やり押し込む
甘い手榴弾
今
ピンを引き抜く
大丈夫
ちゃんと
破片は掃き集めて
お花を添えて差し上げます
....
寂しい気持ちになるのを
誰かのせいにしてた
流れ星の行方が
願わない場所にばかり向かうから
二人の思い出は
全ての言葉より
もっと脆いものだった
一人の気持ちが
頑なすぎて笑え ....
偽ること無く 生きろと言う
隠れることも 逃げることすら
あなたはけして 許しはしないだろう
照らされる度に 濃さを増す
影と孤独 私の姿は
恥じるものでは無いの ....
なぜ秋が嫌いかと言うと
気が滅入るからで
なぜ気が滅入るかと言うと
多分単純に温度のせいだ
簡単なことなのに
毎年盛大にこの罠に足を突っ込み
ため息をついたり
嘆いたりしてる ....
今ここにいる自分が
よくわからない
どんないきさつで
どんな運命でここに?
記憶をなくしたわけではない
生き迷ってるわけでもない
ただ
薄ら寒い
沈みかけた西日で見るこ ....
皮膚を切り開いて筋肉の隙間から血管と神経だけを取り除き、天井から吊るしてオブジェにする、血の滴る音を秒針のように聞こう、過ぎ去るときは死と同じだ、一分一秒は死に続けている、血だまりのにおいは外 ....
立てかけたエレクトリックベースの
三絃のペグが反射して
眼球の面をにわかにすべりながら
谷底に微かな光を届けている
祈る女の言葉に
二つに引き裂かれたのだ
気が付けばカエルやコウモリばかり ....
毎週誰かにやれば
良いと思う
金一封で
そんで月間を決めて
年間を決める
今週もらった奴が
次の週に圏外に去ったりして
10週連続受賞したら
永世ノーベル賞かなんかもらってさ
今 ....
曙時に穴から這い出し
尻尾を立て太陽に体を向ける
体温増加が目的ならば
一匹ぐらい
背中を暖めていてもいいだろうに
どうして皆が同じ方向を向いているのだろう
父は
ぼくと弟を傍らに並 ....
遠い光
風の中、ふいに
放たれる矢のように
囁きは優しく
私に突き刺さる
霧の夜、闇に捕われる
気配だけ
それは
幻の花びら
ゆっくりと、剥がれて行く
塗り固めたこの空 ....
明けない夜はない
闇が取り巻いても
未完成なままで
それを切り裂く
暮れない陽はない
今日の不条理に捕らわれても
胸の炎が
消えそうにない
変わっていく世界
....
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