あらかじめ充たされた{ルビ紅葉=こうよう}の場所は
ただ ここに ある
風に吹かれていることにとらわれず
枯れ葉になることにとらわれず
ただ ここに ある
蛇口をひねれば水がでる
その ....
ぼくはスパイを創り上げる小説家に出会った
彼は紳士だが女性好きで仕方なく
飲んだくれだった
しかし彼には理想像があった
自分の奥義を表現したかったのだ
かれは作家というよりもおもしろいこ ....
昨日のおかずを忘れても
さっき言われた頼み事を忘れても
折り畳み傘を忘れても
妹の誕生日を忘れても
何を忘れたのかすら忘れても
何もかも忘れても
指輪の裏に刻印されたその日と
いつか出世 ....
心の底から
「ありがとう」と伝えても
相手は
形式的な
「ありがとう」としか思わないことがある
形式的に
「ありがとう」と伝えても
相手は
心の底からの
「ありが ....
部屋のエントロピーが増大している
気持ち悪い アピールをしたがる
毎日連載を読んでます
覚えられん 覚えられん
「食べられてしまうー」と駆け寄ってくる神
本気で食べる、超おいしい
最近 ....
詩を書きました詩集出しました賞もらいました=詩人
周りに文章が稚拙だと言われても頑張っている。新しい風景を見て詩が浮かばなくても頑張っている。なにがなんだか分からなくても頑張っている。なーんにもしていなくても頑張っている。いろいろ情報流れてくるけど頑 ....
近所の高校の校庭を
囲む様に佇む木々達は
僕達、紅葉なんてしませんよ!
そう主張しながら
形の無い冬を目の前にして
己の緑の濃さを増しながら
その精神を保っている様だった
....
息子よ
いつまでも
ママのおっぱいを
欲しがっていてはだめだよ
今度は
パパの番だよ
大学のかえり下り坂
黄色いばらの花びらの
ふるふる落ちる
わたしの恋人が
わたしの親友を
好きになってしまい
それはわたしの愛が足らぬから
夕暮れのななめのひかりは金と黄色と橙で ....
さくりと欠落し淡いひかりを
切り裂く、闇
まるではじめから
無かったかのようで
わたしの発するパルスは
ほとんどが四散して
もう何処にいったのやら
仕事 ....
いつだっていまだって青い
地球は朝で昼で夜だ
なのに地表の隅っこで(あるいは真中で)
いまブルーライトに照らされぽつねんと
もの思いに耽っているわたしには律儀にも
朝昼夜は朝昼夜と巡り訪れる ....
種を剥奪する弾丸
主を冒涜する人間
殺人者が蔓延する戦場の話だ
殺人者を作るのは個人か思想か
500メートル先から撃たれた戦友の薬指には指輪がはまっていた
持ち帰ったのはドッグタグではなく指 ....
深夜番の仕事が終わり
朝方
実家の庭に建てたプレハブ御殿に入ると
布団に猫がいた
目を細めて丸くなってやがる
多分窓から入ったのだろう
開けっ放しだったからな
取り敢えず猫に
何だチミ ....
筆絶した空に浮かぶ星は、
迷路をつくるかのように、
地に落ちていった。
私はその落ちた星たちを、
拾い集めてことばをつくった。
死にながら生きていたことばたちは、
息をしながら低く輝いてい ....
橙のひかり滴る秋の日
おちばほわりとかおる
薄水の空に鉄塔刺さり
いわしがそらをおよぐ
暗い部屋に只今と呟き
えい、おならしちゃう
冷たいコンクリート
吹き荒ぶ風
何処か心地良いのは
温もりを 信じられるから
何処か心許ないのは
温もりを 信じきれぬから
それでも
切れぬ糸を 紡ぎ続けたら
何かの文 ....
あの踊場へ落っこちた心
禁酒を破った頭、くらくらして
窓からぐっと手を伸ばす
亀虫の死骸が畳に転がった
白いのに暗い部屋
生乾きのパジャマの臭い
花瓶に生けたおとうさん、おかあさん ....
腹減る俺、闇夜の帰路の側溝にあたたかに漂う洗剤の香りをかぐ
街路樹が錆び始めて秋の雰囲気が充満する
今年は雪が降るだろうかなんて生き急いでる私は
大多数の人々と同じ仮面をつけて今日も歩く
神による精密な作図によって作られた世界を歩く
秋の夜長に鳴く ....
薄らハゲの頭を
後ろから
ポンポン叩くと
罪を償ったことになる
という間違った情報が
流布したため
世界中の薄らハゲが
後ろから
ポンポン叩かれる
事態に陥っている
「真理など ....
唯物論的なエスカレーターを上る
さっきの人身事故も
きっとこのエスカレーターを上った誰かから始まったに違いない
最後の一歩を登り終えてホームに向かう
ビル群が私を見下ろして空は狭かった
列車 ....
名前を変えると
書いたもんだけでは
誰だか分からなくなると思って
得意気になって変えるバカがいるが
そうだとしたら
おまえの書いたもんには
何の特徴もないか
今まですごく読んでくれてたと ....
◯(言い方)
恩を着せるような言い方が
一番すかんね
◯(キレる)
キレると
それまでの信頼が
一発で吹っ飛んでしまう
◯(まとまり)
まとまりのない組織は
どこも弱い!
....
えへへ
にじんじゃった
時々苛立ちが頂点を極めると
そこらへんのタクシーをとめて
『この世の果てまで頼むよ』
なんて 言ってみたくなるんだ
もちろんやらない
訳もなく感情がたかぶれば
もみじが ....
飲み会は
楽しく飲むのが
一番だ!
たとえ焼酎にタクワンでも
楽しく飲めば
快い酔いが全身にまわる
深い
深い水底に
白骨と化した彼は
舵輪を握り締め
遠くを見据えながら佇んでいた
時折深海魚が目の前をゆらゆらと通り過ぎ
彼の頭蓋骨が優しく頬笑む
艦長は静かに椅子に座り
今は ....
なんだかとても嫌な気分
並んでいるのに横入りされたり
雨が急に降ってきたり
静かなところでゆっくりしようと思ったら
おじさんがずっと喋っていたり
なんだかとても嫌な気分
気圧が気持ちが私の ....
薄い薄い薄い薄い
透明な、点滴のパックを
銀色に遡っていくもの、の
私は(あなた
手放して、
空気の中へ、
あなたは視界の果てで
輝きを受ける、
あなたはあなたの星空の中
一 ....
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