や~らかい
あんころもちに
例えられる
ふわふわ頬は
幾つまで
ぷにぷにの頬を
つまむ仕草が
可愛らしいけれど
指は案外と
イカツイ
この厳つさは
沢山の苦悩を
握 ....
その羽毛のいちまいいちまいに
慈愛の星を宿して
その軌跡は やわらかな超越
その飛翔を見つめる者たちの精神に
降りてくる無垢受胎の聖らかな陶酔
波に乗る時、少しの自信と勇気が必要で
そこには盲目と興奮があって、他者とのコミュニケーションと座標の変換がある
記憶細胞がざわめいて、あらゆる事物を結び付けようと試みる
その結び付け方はメタファ ....
昔の自分のノートを見てみたら今よりもっと運動していた
運動場に居場所はなかったけど、そのなかでだって、僕は運動していた
これからも運動していけって、かつての僕が励ましてくれたので、逆上がりから ....
時は一瞬も止まらない
気持ちに関係なく
どんどん進んでいく
僕が眠っている間も
時は進んでいく
そしていつか
すべてが終わる
楽しい時も悲しい時も
若い時も老いた時も
わたしに命をふきこんだのは
横須賀の廃屋のようなうちに猫と車と住む
がんこなかんばん屋の男だった
かんばん屋と猫と車はそのうちで
消えたがる女をなんにんも生かし
わかれをつげてきたという ....
ペリっと剥がして
セロテープ
いつだれが何の目的で
気づかれずにただそこに
一枚佇む
ぺりぺり剥がして
さようなら
思えばそこにあそこにも
よくよく見ればあっちこち
一枚一枚丁寧に
....
彼の視線には光が細かく見えていた 夜が黒
く開いている時に青白い外光に筋を描く 森
の奥に連なる木々は幹だけを残し枝葉は夜に
溶けていて重ねて細かい葉を描く くっきり
と影を描く 迷い込んでい ....
指に指先を這わせて
忘れたい背中を撫でて
水を飲む
触れれば触れるほど青く染まっていく
フルートの音が響くように
海の色に浮かぶ
背中は遠くなって
見知らぬ街の中でやっと
消える波際
....
寝れないから日記を書いて、
心を少し軽くするつもりでいたの
でもいろんなことを思い出して
笑って泣いて、ばかみたい
真夜中のプールに潜り込めたらって
そんな妄想ばかりしてた
きっと冷た ....
うちのワイフは
言ったら伝わる
と思いこんでいる
だからよく言う
「さっき言ったでしょう!」
「その時言ったでしょう!」
ハトが二羽歩いている
なにもない場所で
なにか啄みながら
啄まずにはいられない
生きるために
地べたを歩きまわらずにいられない
うまく歩きまわるには
首をふり続けずにはいられない ....
君はキャプテンで
夏の最後の大会は
男子も女子も敗退
僕は試合終了まで
ベンチからの応援
涙する部員の前で君は
毅然とチームを讃え
後輩達に来年こそ
屈辱を ....
後頭部が気持ち悪い
なんだかスッキリしないのは
意地の悪いことを言ってしまったからだろうか
あんな言い方をしなくても良かったのに
そんな風に今更思っても取り返しがつかない
傷つけ ....
早朝に鳴り響く電話のベル
高速道路を北に走る
大切な人を亡くした
儀式に出向いて頂いたお坊さん
綺麗に剃りあげた頭が祈る
人の想いと魂が飛び交う空気
....
近頃の医者は
画面ばかり見ている
患者は診ないで
画面ばかり見ている
問診も画面見ながらやっている
触診はしないで
画面ばかり触っている
患者よりも
画面のほうが大事らしい
診察が終 ....
どうか嫌いになれますように
西日が部屋を染めていようと
どうか嫌いになれますように
葡萄が甘くて酸っぱかろうと
どうか嫌いになれますように
楽器が静かに鳴りはじめても
....
心を隠していたら君に好かれて
感情を吐き出したら君に嫌われた
「綺麗だよ」って言われて
汚くなって
80デニールのタイツ
心が温まらない
淋しいのは君のせいなのに
君に淋しい ....
昨日の自分がシャットダウンしないでいてくれたパソコンをシャットダウンした
なにかが壊れてしまったような寒さがながれる あなたはあなたのからだをちゃんと守れていますか?
冬服を着て、瞼を閉じて、 ....
とら、とら、とら、とら?
TORA,TORA,TORA,TORA?
とら、とら、とら、とら?
トラ、トラ……トラ、トラ?
パラダイスぅ~!☆☆☆☆
(「トラップ」 ....
お湯がこぽこぽ
コーヒー一杯
注げば泡がもこもこ立てば
いい匂い
いい匂い
もこもこ溢れるつむじから
いいことあるよ弾ける予感
ゆっくり喉を潤し
優しい時間
ひらひら瞼の裏には透き通 ....
リトル・ミイは誰にもおじぎをしない
でもありがとうは言う
ずいぶん砕けた言い方だけど
リトル・ミイがおなかがすいたと言う時は
それは本当に真剣におなかが ....
冬の寒い夜も 夏の暑い昼も
春のうららかな昼寝のハンモックも
秋のさみしげな落ち葉のじゅうたんも
あなたと二人で作り上げた
ダイヤモンドダストが光る頃
十字を切って行き過ぎる渡り鳥
....
美しいピアノの調べとともに緩慢にほどけてゆく意識の底で
遠く離れた友の声を聞いた気がした
ここが終着点ではないと路線に踏み出せなかった一歩は勇気だと
どうか笑って
どうか笑って
つま先から意 ....
雨はやわらかく弾けて
あおいビー玉となり
ひとみに触れてとけてゆく
風は産毛をなでながら
うすい絹となり
はだに濡れてしみこむ
きみの発するパルスは
聞いたこともないのに
....
リビングに置いてあるピアノから
旋律が空間に流れる時
時空への旅はどこに到達しているのだろう
思い起こせば何時も青春が首を擡げ
現実に起きていることと
過去に起きたことの記憶が
脳の中 ....
000322
藍色の空に
椋鳥が騒いでいる
空に穴を開けて
飛んでゆくのだ
エンジンをフル回転にして
追いかけろ
ボヤボヤすると遅刻するぞ
ほら啄木鳥が開けた穴から
....
待つことが怖い
そっと そおぉと
花びらが舞う季節まで
ひらひら舞い散る春の日を
ぼくは待ち続ける
この日を
この日を
待ち続けて
何度も
何度も
....
詩集が取引される市場の
絨毯が敷いてある休憩所に
サイダーを飲みながら寝そべる
脇にはさっき買ってくれたお客さんたちと
カフェラテと誰かが勝手に名前をつけた猫
もう売り場に戻らないと店主に大 ....
猫背なのは寒いからじゃなくて
お味噌汁は今日も温かい
適当に相槌をうっていたら
本当のことが分からなくなった
「さみしい」の一言
誰にも言えなくて
グッと飲み込む
君が居た部 ....
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