後悔はつきもの
航海にはつきもの
怖がっていても解決しない
航海しないことには 決して
恥ずかしがっていても変化しない
航海しないことには 決して
....
さぁ今散歩にでかけよう
荷物はあなたの世界
猫が泳ぎだす海で
あなたはひとりでわらう
恋人は毛布と手紙
パクパクと言葉を食べる
歌を歌ってみたんだ
僕らの明日のために
冷ややかで
静か
ただの一夜で
世界を無色にしてしまう
寄り添って
何も言わない
いつもそう
あなたはそこに居る
人生の半分以上の時を
あなたと過ごしてきた
なのに
熱病 ....
妻とも呼ばれず
ママとも呼ばれず
ババアとも呼ばれず
ただ一人老いゆく
宇宙は
どこを中心に
回っているのだろう
僕は
いつも
自分を中心に
物事を考えている
わかるよ
わかってない
わかる
わかっていない
わかっているよ
簡単に言わないで
(…言って)
あなたは夏をみる人だ
うつむいたレースのカーテン越しに
あなたは白い夏をみるひとだ
窓辺にもたれながら、口をすこし閉じて
花模様のレースの ....
光化学スモッグ煙る視界
探し物は何ですか?
立ちん坊JK30k
探し物は何ですか?
この交差点で事故がありました
探し物は何ですか?
ご近所さんに買わされた仏像
探し物は何ですか?
....
物語はいつも唐突に始まる。
ある日の僕は緑の森の中にいた。
突然の驟雨をやり過ごし、気が付くと教会の前に立っていた。
初めて自分のもの以外の神の声を聴いた。
それはまるで音楽の ....
供されたお茶は
どうしたって危険で
口を付けるのが恐いのだけれど
いただかない訳にはいかなくて
ただ眺めているだけにはいかなくて
もうなんとも誤魔化しようがなくて
だからといって逃げ出すこ ....
パレ-ドグロスで磨いたエンジニアブ-ツ
SR400改のキックを踏み下ろす不良
何処となく壊れそうな黄色いエレファント
抽象に浸り溺れるアルコ-ル中毒の髑髏
意識のない人形が横た ....
もう
花を摘まない
それが素敵だからといって
紫に心を奪われた時があった
あれはいつだったのか
井の頭線で下北沢に向かう途中だったのか
定かではない
そういえば
最近虹を見ない
きみ ....
死んだはずの
ばあさんが
そこにいるんじゃ
そこじゃよ、そこ
今もそこにいるじゃろ
ほらっ、よし子さんにも見えるじゃろ
おーおー、ばあさん嬉しいのかのお
こんなに尻尾振って
「おじ ....
こたつたつ
少し歩く
猫を呼んでみて
夜が笑う
震える身体
注ぐ月
少し酔ったふりをしながら
夢見る団欒
こたつたつ
少し歩く
転がるみかん
時計がつぶやく
じっとして
....
私をあまり怒らせないでくれないか
おとなしく愛の詩集を手にするときに
透き通る言葉を考えようとするときに
人の郵便物を盗み見る者たちよ
その手紙には父の遺言が
その手紙には母の筆跡が
....
黒く世界を支配する夜の空
月は宇宙を彷徨っている
感情は深く、深く
悲しみの涙を流し
落ちた水滴は雨となり地面を濡らす
意味は分裂され
言葉は空白の余韻に打ち砕かれて
死ぬ
昨日の ....
好きを好きな時に言いたい
好きを好きなだけ言いたい
君が毎日好き
毎日君が好き
母猫が事故死して母乳の味を覚えることなく、
共に産まれた兄妹が運ばれた行方も知らず、
ただ何となく頭を撫でてくれる手を信じて、
呼びかけてくれる瞳の輝きに返事して、
春はご主人様たちと ....
Without knowing anything, but not do anything, the bomb is dropped, children are blown off.
という英語のT ....
いくつもの美しいあかりが
真夜中の街路で飛び散る
若者たちは短い騒乱の中に飛び込んで
明日など要らないとうそぶいて見せる
ひび割れた舗装に隠された置手紙には
取るに足らない歌い手が書き殴った ....
秋の日に
ポタリ ポタリと
蛇口から水が滴り落ちる
秋は寂しいから
そんな滴の音さえ美しく
暇を紛らわしてくれる
停滞した思考を蘇らせ
滴は止まない
ポタリ ポタリ
秒針 ....
透明と躁鬱を
重ね合わせた肉体
そう比喩ってもエモらないだろうね
人間失格な肉体
の方がエモってくれるのだろうか
というかそもそもエモるの定義が
おじさんにはわからないのだろうね
客観視 ....
女房も
「はい!」
「はい!」
と言っているうちは
かわいいが
亭主の前で
堂々とオナラするようになったら
おしまいだ
老人でなくても嫌だろうって?
う~ん
それがそうでもないのよね
若いおネエちゃんの
お尻に出来た
でんぼだったら
膿んでても結構イケてたりなんか
しちゃったりなんかして
そうさ ....
詩の尾っぽを見つけて
しまったら
原稿用紙の海へ
すぐさま舟を出したくなる
昼だろうが 夜だろうが
凪だろうが 嵐だろうが
あくまでも
must、って感じで
置かれた受話器から ....
いつも遠い夢に寄り添いながら
哀しい季節を越えていく
涼しい風が吹いていただけで
記憶に揺れるコスモス
きっと言葉にならない
絶望ばかりの昔を越えて
ひとすじ涙が流れただけで
誰かに ....
まとまらない
まとめたくない
心 自由に泳がせて
瞼の裏の水辺に浮かぶ
貝殻は過去のぬけがら
まとめる気がない
今日という一日を
どんな糸もすり抜けていく ....
161103
そこに
あったはずのものが
見あたらない
そんなことが続いて
数十年
子どもから大人に
そして老境を迎え
あの世に戻るのだと
人はいう
横町を挟ん ....
葉が咲いている
膨大な緑素の内側に隠されていた
すがすがしい高熱が
いま葉をじりじりと焼いている
葉を継ぐものたちへと自らを遺すため
いま葉は美しい自殺を持続している
葉は世界の画素と ....
深夜の白く澱んだ曇から
硝子の光が降りつづいている
枯葉と鉱のはざまの音が
甲と指を擦っては落ちる
あちこちに
赤く乾いた小さな実が散らばり
時おり虫のように震 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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