いつからか
公共の場で
ベタつく男女を見ると
吐き気を催すようになった
年齢や見た目に関わらずだ
今も電車の中で
こみ上げてくる
ゲロをどうするかで
思案している
いっそのこ ....
お風呂のなかで羊を数える
布団のなかで10まで数える
からだのそばで、羊のぬいぐるみが、こころの空を雲みたいに漂う
羊がやわらかい温度を発し、
湯気のなか羊とともに眠った。Z^z^zと音をたて ....
中身は
今までの奴らと
大して違わないと思う
奴らだって
時のセックスシンボルと
浮き名を流したり
実習生にフェラさせたり
してたんだからさ
やってたら
やってるって
正直に言いそ ....
天高く
地上には
黄金色の実りが広がり
爽やかに風は流れる
透き通った空気を
胸いっぱいに吸いながら
ふるさとの山々を眺めれば
無心に遊んだ子どもの頃がよみがえる
僕にとっては
ここ ....
何処かで 見たことのある パッケージ
朧な記憶が 初夢と 重なる
御御籤は 大吉
二つも 会ったんだから 大丈夫
一つは 年賀状に 括り付けられた アレ
可愛らしい キティーちゃ ....
昔出逢ったことが
はっきり見えるよ
昔見つめ合ったことを
はっきり覚えているよ
秋の春楡の大樹の根元に佇んだ君は
静かに頬笑んでいたね
ぼくは紅くなったヒメマスの遡上を眺めなが ....
コトリ コトリ
秋の時計が針を進めてゆく
外を眺めれば
桜の葉が静かに紅く染まり
欅は黄色く映っている
電流のように走っていた日々は
もう過去の遺物になっていた
いまは
コ ....
以下は、文字と音の実験詩です。
詩を朗読しています。宜しければこちらもどうぞです。
https://youtu.be/3R5yliaT0bs
ひらひらひらひら
蝶のよに飛び散っ ....
すました顔のままで
トランプの手札をふいに見る
余裕をちらつかせた得意のブラフで
先にあるチップも巻き上げたばかり
次から次へ老境にあるチップ全てを賭けて
さらに威力を増したブラフが
上手 ....
時間が生んだオトナ
{ルビ宛先ハくうはくノ言語化=「2回だったのに…」}
食後のシーンだった
だるくなった体が
3回呑み込んでる
おクスリ
....
結局ビリヤードにはいかなかった
じゃんけんはチョキからはじまる
今朝の夢は
このあいだ川に流した軽い子猫の死体を食べる夢だった
きがついたらそのぶちの子猫をかじっており
毛の内 ....
夜のカ-テンが閉じる街を
飛ばすル-チェレガ-ト
ガソリンは満タンでいい
刺青の上から見える刃物傷を
隠そうとしない不良少年
別珍のスカジャンを纏い
セミアコを助手 ....
止めておいた方がいい
それくらいのことは分かっているのに
止められない
否
止めたくないんだ
どうしようもなく
焦る気持ちが募る
どうしようもなく
どうしたらいいのかが分か ....
足が痺れて
目がかすむ
鉄パイプで何度も頭を殴る
骨は砕けて
脳が飛び散る
ビチャビチャという音と
泡だつ血
生臭い
吐く息が白い
街灯がチカチカと点滅する
遠くで黒い犬が ....
輪廻する螺旋を
命はその名前を唱えて昇りゆく
光と闇を漂い
さらなる宇宙の果てを越え
想いもよらない世界の蜜を啜り
花の歌をくちずさむ
いま
ぼくは化石の森に佇みながら
時計の秒針 ....
この星からお星さまたちが、いつまでも見れますように
地球は自転をして呼吸をしている
アンドロメダの惑星の輝きは
生きている証を夜の暗闇の中で示している
青い大空の中では
全てが澄み渡り
生命は存在を忘れて
失語症の詩人のように姿を消す
....
さようならアメリカ
たぶんぼくはアメリカが好きだった
ジーンズが好きだった
コーラが好きだった
ポテトチップスも好きだった
さようならアメリカ
自由と平等と人種差別の国よ
民主的で覇権的 ....
◯年を取ると
夫婦喧嘩する元気もなくなる
おだやかになったのじゃない
◯年を取ると
二日酔いする元気もなくなる
酔っぱらわないうちに帰りたくなる
◯年を取ると
悲しむ力も弱くなる ....
目覚めたとき真っ先に教えてもらったのは
上手にこころを売る方法だった
胸を開いて痛くないようにするりと指を滑らせる
脈動する網目の管を感情といい
抜け落ちた粘液を理性だと聞いた気がする
....
自称詩人どもの
メンタリティは
オバハンを大統領にしたかった筈なので
先ずは大爆笑しておく
ガハハハハ!
その上で
アメリカ大統領選挙なんて
所詮は
ちょっぴり現実主義的なバカか
....
乾いた太陽、冷え切った指先にほどけた毛糸を巻きつける
赤い手のひらは落ちていくのが早まったし、昼はとても短くなったね
深い夜は夢を見て、朝、現実に戻るまでの道のりはとても長い
桜の花びらのよ ....
世界ハ
巨大な鏡像スクリーン
透明な皮膜のなか
ふわふわ微睡み感じ取る
人、森、岩、猫、大海原
唐突、道路に開いた穴
その深淵ハ
弾け飛んだ信頼の重み
傾く生を朦朧と
肉の苦痛に ....
真っ暗な部屋のなかで、ひかりを考える
太陽の下で、ふと夜を見上げる
相変わらずの自然の寒さに、暑さに、眩しさに、冷たさに、暖かさを感じた
自然のなかで、人工物のなかで、僕らは生き物みたいには ....
太陽みたいに輝いている君の眼が、ひかりを失いませんように。
失ってしまったとしても、いつか取り戻せますように。
ころがる石たちは曲づくりにいそしんでいた
ぼくは鬱で苦しんでいた
しかしバイオレンスを求めていたことも確かだ
彼らはとまらない
サタンを憐れむ歌を歌を歌いまくっていた
そのときぼくは ....
いつのまにか
ぼやけてしまった
染みが
もう存在が消えようとする、その瞬間に
ようやくこころの片隅に
いろを
発生させて
うまれるよ
うまれるよ、と
存在を主張し始める
....
私たちにとって目や耳は透明である。視覚情報や聴覚情報は記号作用によりすみやかに意味に変換されるし、そこに世界は現前していても、その世界を映し出している目や耳自体は無視されてしまう。私たちはあたかも目 ....
両手を広げ
足を開き
大きな太陽に灼き尽くされたい
この世は地獄と極楽の連鎖を螺旋のように繰り返している
疲れた
私が何を問いかけても
あなたは銀色の頬笑みを水面に落とし
静かな光を映すだけ
まるで失われた恋のように
1259 1260 1261 1262 1263 1264 1265 1266 1267 1268 1269 1270 1271 1272 1273 1274 1275 1276 1277 1278 1279 1280 1281 1282 1283 1284 1285 1286 1287 1288 1289 1290 1291 1292 1293 1294 1295 1296 1297 1298 1299
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.22sec.