数え眼(まなこ)が肉体に張り付いていたんだ張り付いていたんだ磔
ヴィオラへ
各種の元素達
その血縁を辿り愛を一括する事に躊躇いをもち霊妙な徳を後ろから力で押さえ
ひきつった面持ちで髪を ....
いつか死ぬんだ、ジュクジュクした桃色の
痺れまくりのコギトの裸体に
はしる痛覚のノイズは白く、潮騒
宇宙に放り出されている、寝ぼけながら
いつの間にか物語らしきものを持っていました
生き ....
日曜日の公園で紙芝居を読んでくれるおじいちゃんがいた
聞いたことも見たことも無い、不思議な話で、子供達にはあまり興味が湧かないらしく、大半は遊具や砂場で遊んでいた
そんな中、一人だけ目を輝かして聞 ....
*あなたの都合にわたしを合わせられますように*
(わたしの視座は、あなたのお言葉で大きく広がる 羽を付ける だから)
だから、わたしは、すれ違う方々全ての、あなた目線でその都度、世 ....
チャルメラが聴こえたので
最後の千円札を掴んで飛び出した
台の上にロー引きの小袋がたくさん並んでいる
一つ、と云うと
千円。
と小母さんは応じる
く、っと差し出したら
三つくれた
泣き ....
じいちゃんの亡くなったカミさんが
うえたザクロの木のもとに
実がパッカリあいてころがっていた
皮からあふれ散らばっている実
鬼子母神の澄んだ涙を
庭におりたツグミがうまそうに食んでいる
....
錆びた鉄の懐かしい香り
焼け爛れる様な鉄工所で
ベアリングを炙る作業員
外せないヘルメットは
犬の首輪と何が違うのか
赤ラ-クにマッチで火を灯す
骸鉄を一輪車に高く ....
今日の空は
赤い色が眩しくて
涙が出る
泣き顔を見られたくないのに
涙が止まらない
自分の気持ちが
分からないよ
駆け出したくなる
否
逃げ出したくなる
このまま
....
軒にぶら下がった
てるてる坊主
風に吹かれて
ブチリッ
遠くの空へ
そして、2週間後、
彼を見つけた
近所の家に吊るされた彼は
見違えるほど
たくましくなっていた
彼の顔は ....
包丁がなまってまったく切れず
庭に出て塀でごりごり研いできたところだ
落ち葉や新聞紙で試すとよく切れる
刃先をゆっくりと撫でてみたい気もして
それはぐっとこらえて
あらためて台所に戻ると
....
あなたの席は
私の前
姿を見ると
いつしか目で追って
あ、今日も来てる
って嬉しくなる
ある日から
あなたの席は
ぽっかり空いたまま
来るかな、来ないな
なんて考え ....
親子である限り愛はある
夫婦である限り愛はある
その愛は人を引き寄せる力であり
結局、人は支え合いの中で生きている
だが、愛に形はない
ある人の愛情表現は不器用で分かりにくく
日常の生 ....
午後の羽の蝶が群がり
枝は一時 空に呑まれる
実は鉱に転がり 水に落ち
空へ還る空を見つめる
砂漠の火花に
鳥は降りる
そこに在ったかもしれない命の
無機と無 ....
自称詩人が
てめえのダメさかげんを
省みることなく
偉そうに
善だ悪だと言っているのを見ると
おまえの存在を
世間一般は悪だと思っていることに
早く気付けオラッ、と思う
自称詩人に ....
魚焼きグリルってさ
ホント後始末が大変なのよね
それでもね
面倒臭くても
秋にはサンマを焼くの
炎で焼くの
フライパンはNGだよ
滴る脂を見てると
つくづく
秋らしくない
秋の風物 ....
大切なのはこの詩を書いているのが別に僕じゃなくてもいいってこと
詩を読むとき誰が書いているかなんて気にしないでいいし詩を書くときも「僕」なんていらない
大切なのは詩が君に向けて書かれているって ....
> 161116
>
> 素敵な大人とは
> 嘘をつくのが巧くて
> 嘘だとは気が付かせない
> 詐欺師の笑顔に惚れた
> ....
誰もが歌っている
それぞれが愛する歌を
昨日を唄う歌
今日を唄う歌
明日を唄う歌
上手いも下手もある
でも誰もが唄うことをやめられない
なぜだろう どうしてだろう
そうでは ....
花野の無垢なそよぎに打たれ
綴じることができなかった
ごめんね雪が降ってきた
埋もれてゆくよつめたさに
みえなくなってほんとは
それは隠したかったかなしみ
信じ続けたい透明な愚か わたしの ....
不確かなものに
願いをかけるのは
目をつぶりながら
道を歩く事に
似ている
人は皆
目をつぶって
街の喧騒の中を
歩かないのに
人生の道は
目をつぶって
歩きだがる
....
貴方はもう眠っているんだろう。
そのかんばせに疲労と充足感をたたえて
閉じた瞼に縁取られるのは
かさついた睫毛か湿った青紫の隈か その両方か。
声を聞きたい。と
一人、ぽつりと呟いて
....
無私の愛が
人の魂の病を癒し
魂浸透した肉の病すら和らげる
冷える秋夜の森の静謐に
天使たちは降りて来るのだろうか
自愛に充ち病んで倒れる己の魂の許に
あの遠い日の海の夜明け
靄 ....
36度の体温の中には均等なバランスが組み込まれている
それはまるで一段一段の歩みを形作る階段の傾斜のように
着実であり、無難である
命の装億は平然な顔をして日常を過ごしている
森羅万象とその中 ....
つかのまの休日に天使がやってきてしばし話をすると
迷走する天界のことやいま抱えている天使間の軋轢のこと
ほんとうのリベラリズムや偽物のプロパガンダの見分け方や
彼?にもいるらしい兄弟姉妹や縁 ....
もう部屋じゅうに
季節が終わる報せが届きます
ネットポートは再び夕空でジャックされ
きっとポケット深く携帯電話にも
微かに振動は繰り返され
むかし聴いたあの唄が
そっと鳴るでしょう
波音 ....
うちの孫は
東京大学に行ってまして…
おじいちゃん、違うのよ!
「の」を忘れちゃ
東京の大学よ
「の」ぐらいいいじゃないか!
あなたは特別だよと
言ってあげたかったけど
特別なひとなんて
いないと習ってしまった
背中がちいさく ちいさくなって
あなたの涙だけが大きくなる
わたしはなにも言えない
言っても無駄 ....
舌先で像を結ばない
時代の陰りの不安漠然とした
――漏出か
灰に灰よりも濃く灰を溶き混ぜた
ような雲
も 時折
裂 け
息苦しい断絶の青さ遠くかもめのように過る
無垢のまま ....
肘は曲がったまま
手折れた枝のように
か細くそれでも
萎えてはいない
傷ついた蝶を思わせる
華奢なバレリーナ
脚を高く挙げて
ニコリともしない
ぜんまいじかけの人形よ
その場 ....
振り返るだけの昨日より
先の見えない明日より
今を生きている今日が好き
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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