夕闇差し迫る瓜畑
果実は実り
豊かな土で収穫を待つ
後は口に運ぶだけ
一輪の花を摘み取るかのように
育てた瓜を優しくもぎ取る
甘く甘く赤く熟れていた
しわしわの年老いた手に水気と満足を残 ....
   ものさみしい家並みのあいだで
       どこに棲みついたのか
      けさは珍しく ひととき
          子すずめたちが
         わめきあっている
      ....
前の品種の生産が終わったら
マシンから治具を外し
次の品種の治具を取り付ける
材料を供給し
間違いなく準備出来たことを
若い班長さんにチェックしてもらい
スタートスイッチを押す
その後は ....
この前まで鉛筆をもっていたひとが
木の匣にはいる
燃やされてちいさくしろくなって
木箱にはいる
鉛筆で書いた文章が
もう そのひとだ
そのひとを見ると
鉛筆をもてない
あのひとのこ ....
「お前、エロ動画みていただろう」

女子中学生が男子中学生に
問いただしている

先生の前で

この世はすっかり変わってしまったようだ
僕は浦島太郎のような気持ちになった
ムカついた時には
「なんでムカついたのだろう?」
と具体的に考えてみよう
感情的に走りやすい人は
ムカついたことを
対象化できない
ムカついたこととすぐに一緒になってしまうから
こうやって 温いお湯だと
コーヒーは 上手く 染まらない

色合いだけならば 
完璧なのだけれども

どうも 味が
ついて 来ないのです

追う身だった 頃は 良かった

目 ....
ボットン便所を囲んで皆で歌った
曲はなんでも良かった

太古よりこびりついたほにゃららの香りと
最新のほにゃららの香りを胸一杯に吸いこんで
厳かに歌いだす

「Aufersteh'n,  ....
夜の森が叫ぶ
ひび割れた木々の枝が揺れ動き
足下のつるに躓いて倒れた
赤い月が昇る
コウモリの群れが羽ばたき月光にてらされる
よろめきながら足を進めると
しだいに深い闇が私を呑み込んで行く ....
女性のヘアーは
どう見ても不自然だ
タワシみたいなものも
無理やりくっつけたような感じがする
それに比べると
男のヘアーは
さまになっている
シンボルに花をそえている
冬は寒くて
乾いた風が吹く
肌を乾燥させる

白い息が冬の中へと消える
見た目が地味な冬

心も乾燥させる
そんな勢いをもつ

湿度があり過ぎても
ジメジメして嫌だけど
乾いた ....
今ならわかる
君が何について悩み
何について語ったかー

それはー
幸福について
自由について
病気について
人生のあらゆる困難について

それがどんなに
僕の人生において
希 ....
♪るるりら ぶすりら
風に吹かれて
知らない街角で
立ちんぼしたい

♪ぶすりら るるりら
ひとり静かに
愛を売り捌いて
四十歳のエチュード
突如として訪れた現実は
あまりに物悲しく
手を差し伸べることもできず

それでも
あなたのままでいて欲しい

護りたい人がいようとも
受け入れがたい自分だとしても

どうかあなたは ....
ここにヨシオという男が居る。三十を少し過ぎたもの静かな男で、生活のためにある巨大な施設の厨房で洗い場を担当している。毎日日が昇る前に仕事場に入り、日が暮れるころに家に帰る。彼には共に暮らしてい .... 愛娘が毎朝八時に起こしに来る
歪み捩れた時空の層を超えるのは
なかなか大変だそうだ

[合鍵を作ってやろうか?ちゃんと電車に乗って来いよ]
おはようのキスをしながら僕は言う
[そんなことし ....
天花粉の丸い小箱にはいっていたのは
祖母や母が立ち切狭で廃品回収に出す前に
切り取った釦
鼈甲仕立ての高価なものもあれば
校章入りの錆びた金釦や
普段使いのプラスチック釦
そし ....
胸に巣食うサソリと対峙する
ああ
この毒は君のことじゃなかったんだな
過去にすがるな
未来に期待するな
今、全力で働け

そんな風なことを
文豪と呼ばれる
偉い人が言っていたのを
思い出した

偉い人は
やっぱり偉いなあ

俺の話なんて
ずっと ....
空を黄土色に染めたと思ったら
一度だけ雷鳴を響かせて
通り過ぎた冬の雨

なんて足の速い雷神様だと感心しながら
窓を開けてベランダに出てみる

後姿を見ようと身を乗り出したら
忘れ衣の ....
僕は人に何かを伝えるのは
勇気がいるものと思ってた
言いたい事や伝えたい事に
恥ずかしがる事も勇気もいらない
それなのに
ただひとつ
たったひと言
口を開いて言葉を吐き出すだけでいいのに ....
1.
ふるい
ふるい人々……

2.
赤い水の中でうずくまる胎児、きみだ

3.
分厚いガラスに閉じ込められて
ゼリーのような水色の
重苦しさの中

少年のきみは自分が苦しいこ ....
寝覚めの悪い朝
今日という一日に不安を覚え
それでもやり過ごす

なに
そんなに珍しいことではない
よくあることだ

そんな風に言い聞かせて

虚ろな眼差しを
すれ違う人達に見せ ....
塵屑を捨てる人がいれば塵屑を拾う人もいる。
僕はその間で眺めてきた。
クリスマスには赤い電球の羽根。
僕は公園から煙突の下をみる。
一体何を捨て何を拾い集めてきたのだろう。
ぐうたらになりたい

なんの心配もせず
お気楽極楽で暮らしたい

そんなことできないって分かってるけど
夢に見て口走ったりする

虚しさなんていらないから
ただぐうたらに
日々を過 ....
心はどこにあるのだろう
心は海にあるのだろう

今朝の静かな{ルビ潮=うしお}には
わたしが隠れているのだろう

そこでは無数のお魚が
シャンパン色の夢みてる

そこでは一人の{ルビ ....
そこを避けて着水しなくては/かなって夕日
の沈む頃に合わせるかのように操縦士だけの
小型機が落ちた/燃料は使い切るだけを飛行
したはずなのに静かに知られずに海で燃えて
/夜空への祈りのように最 ....
窓辺にネコがいる
闇に紛れ部屋を覗いている
近づいても臆することなく
ひげと耳をねかせ目を細めるだけだ

ネコを真似て尾を揺らしてみる
濁点を払うようにはうまくいかない

ネコが跳 ....
 初冬の誕生日の頃は
 いちょうの黄葉が美しい。
 午後の光を浴びて輝いている。

 いちょうの黄葉のこころよい手触り
 昔、いちょうの黄葉が敷きつめる道を二人で歩いた。
 何時かいちょう ....
だいたい、そういうものは
ティッシュボックスの中に隠しておけば
見つけられないはずだった。
でも、部屋の真ん中に放置してしまった。
慣れってやつはまじで怖い。
それに気づいたならば、どんな格 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
収穫秋也5*16/12/10 14:22
断 章(四)信天翁316/12/10 14:13
マシンオペレーター花形新次116/12/10 13:41
鉛筆白島真23*16/12/10 10:31
浦島太郎zenyam...2*16/12/10 9:56
対象化116/12/10 9:39
待ち時間藤鈴呼1*16/12/10 9:31
肥溜めに生まれた印あかり6*16/12/10 7:11
夜の森星丘涙2*16/12/10 7:01
ヘアーzenyam...116/12/10 6:24
乾いた風夏川ゆう116/12/10 5:18
この世のあらゆる困難について渡辺亘116/12/10 0:49
豊田聖子「いばらのエチュード」[group]花形新次016/12/10 0:32
どうか、あなたよ坂本瞳子1*16/12/10 0:28
いつか見た映画みたいにホロウ・シカ...2*16/12/9 23:05
最近はひだかたけし14*16/12/9 22:44
為平 澪10*16/12/9 22:26
でも言われ慣れてるからカマキリ416/12/9 20:46
思い違い花形新次0+16/12/9 18:51
通り雨ガト11*16/12/9 17:31
リィ1*16/12/9 13:47
心象風景一 きみと田中修子4*16/12/9 12:37
今日を生きる坂本瞳子1*16/12/9 10:34
ごみ箱ツノル8*16/12/9 1:27
ぐうたらぐうたら坂本瞳子016/12/9 1:23
生きる (草稿)もっぷ6*16/12/9 0:35
名乗らぬ海の心音を聴く316/12/9 0:30
night tonightひさし11*16/12/8 23:09
いちょうの黄葉のリフレイン秀の秋216/12/8 21:43
[:Fromプテラノドン316/12/8 20:08

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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