透明な板に仕切られた街で
鳥は哺乳類を呑んでいる
人は 恐れて近づかない
板と板のはざまを
皆 目をそらして通りすぎ
空を忘れた鳥が見つめる
径の終わりでま ....
老婦人は、かつて、中上健二に多くの老婦人が話したように、人生を語ってくれた。
生きるのは苦だった。でも今落ち着いてる。
色彩が剥げ落ちて、シンプルな唯一なる実存とともに、あらわな姿でたった ....
誠か嘘か知らないが
もう大分高齢のマウスに若い方の血液を流すと、認知機能や運動機能等がアップしたらしい
http://www.afpbb.com/articles/-/3014168
た ....
誠か嘘か知らないが、
脳の一部に微弱な電流を流せば人は臨死体験をするらしいと
ということは、死後の世界はそういった意味では無いのかもしれないが
私はひとつの俗説を信じている
人の第 ....
異文化という捉え方もあるのだなぁと
結局、敵味方で分ける選民思考と
自分の好き嫌いを一切出せない思考とは
相容れない異文化と言える程の溝があるのだと
適応障害か
私個人的 ....
鳥だけが知っている
明日の天気や
次の季節を
鳥だけが知っている
隣国の出来事や
海上の異変を
世界の果てを
見たことがあるから
鳥の背中は青くなる
最も遠くに行くものが ....
海のなかでしか光らないものが、夜空で輝いている。
「月が綺麗ですね」と、雲ひとつない夜に言ってみる。
家に帰って、海のようなベットにダイブ。暗闇のなかでしか光れないものがあって、眠りのなかでだ ....
あっという間に
師走がやってきて
一年の締めくくりの日々
師走の空気が重く感じる
新年が明けると軽く感じる
どんな一年を過ごしたのか
どんなこと学んだのか
冷たい風が
そん ....
一月
親不孝者
育ててもらって介護なし
二月
頼りになるのは
遠くの我が子よりも
市役所の人
三月
ふだん世話している嫁より
たまに帰ってくる子どもが
いい子になる
....
はてなきよくぼうのはてにはてあり
さけをかてによごとよるをこえて
さまようたましいはなにもないへやのなか
ただかぜにかべをみてくるうのか
さかみちにむかってかめのあゆみをためす
つげのか ....
いつものままでいたら
通り過ぎる場所を
あつめていた
かけがえのない世界の片隅
お前を探してるやつが居たよ
かけがえのない世界の片隅が
顎を上げてわらった
いつものままでいたら
....
ずっとあなたを探していました
ながすぎるほどのときでした
目は赤く腫れあがり
世界に火を放ちたいほど呪詛吐いた
赤錆の匂いはつきまとい離れずに
そろそろ、いいか、とおもうころ
わた ....
爪の生えた
あくまになりたい
忘れるより先に
思い出してる
抱きしめてから
気づいたんだ
君を嫌いだってこと
僕はあくまで
君の敵
ドゥー・ザ・ケーブル・イート
船の上 ....
リリカと名づけ
幼馴染みに向かってそうするように
呼びかけた
どうせ立ち去らない
絶望に
貰った花の色は赤でした
あなたの心は燃えているのです
火の海に飛び込むような
私の体が水を求めたら
眩しい太陽を見てはいけない
あらゆる記憶は支配力を失い。
叡智ある思考は、
大空を飛翔し、疲れた魂を、より老獪にするのだろうか。
老獪ってのは、無垢だ。
気づいていること、繊細さ、慈悲。
寒々し ....
君は生まれた
冷たい稲妻がひらめいた
君は駆け巡った
硬い稲妻がひらめいた
君は強く吠えた
優しい稲妻がひらめいた
君はたくさんの風景を記憶した
温かい稲妻がひらめいた
君は人と戯れた ....
一月
朝から
「言った!」
「言わない!」で
口喧嘩になる
二月
携帯はどこ?
眼鏡はどこ?
財布はどこ?
オレに聞くなよ、自分でやっておきながら
三月
おでかけまえのチ ....
愛の掟とは 与えるとは
と裸の人間が宣う
悦楽のマリファナに酔いながら
夜の街をさまよい歩いても
孤独な亡霊達に笑われるだけ
太陽の中に蒔かれた矛盾という種は
滅びという果実を結ぶ ....
黒の世界でキラメキがどこまでものびていく
はいてんしているのは小さな生命体の呼吸
春夏秋冬はころてんして
恋愛も同じくころてん
めけめけする
窓のサッシにひかれた赤い一線に
一滴の血
シ ....
Snow-white snowy road
厳しい冬が続いてる
まだもどれぬ人たち
もう帰らない人たち
あの頃のやさしげな言葉は
いったいどこに消えたのか
懐かしい歌が ....
人工物や、自然界、統計的に自己相似なものの方が多く存在する
図形 形
マンデルブロ (フラクタル構造)は、とても美しい
私には、全く数学的な知識は無いけれど、フラクタル構造の美しさは ....
綺麗にするぞといきまいて
部屋の掃除をしてみました
どんどんどんどん捨てていくと
いらないものの多さに驚きました
どうして私は買ったのだろう
いらないのに
ためこんだのだろう
その時の自 ....
ハートを撃ち抜いて
つまり、死なせてちょうだいってこと
ハートを撃ち抜いて
わかりやすく言うとね
なんだって委ねちゃうってこと
あなたにだけは
ハートを撃ち抜いて
遠回し ....
クリスマス会の帰り道
先を歩く男子の集団の
端っこの彼に追い付いて
「コートのフードが裏返し
直したげる」と話しかけ
そのまま横に並んで
歩いた道に
....
一月
一年365日一日24時間
自分と向き合う生活
ワイフと向き合う生活
人によっては
人生最大の試練となるだろう
二月
仕事以上の生きがいというものは
なかなか見つかるものじゃな ....
私は、もがいてる
本当は、誰も責めたくないし、
私も、責めたくないから
愛情を与えられなかったから、わからないから、
人に与えられないなんて
ただの馬鹿だと思う
自分に言い聞か ....
背景は青い空
振りかざした銀の刃が
鈍く輝く
血飛沫が舞うことはなく
舌舐めずりする猫が忍び寄る
鳴き声を漏らしもせず
実に無様な冬の真昼
風が冷たく吹き荒ぶ
太陽の欠片は覗き ....
庭の柴木の陰に
たくさんの夜がこぼれていた
薄い産毛の生えたまだ若い夜から
硬く曲がった血と血の夜から
とりどりの夜が
折れて重なる か細い枝の隙間に
埋まっていた
空の低いとこ ....
帰るべき土地などあったのだろうか
求めるべき栄光などあったのだろうか
いま一年が黒い太陽のように
水平線に沈もうとしている
呼び止める声など一つもないのだから
黒い太陽とともに沈んで ....
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