誤解を承知でいえば、僕は誤解して欲しいから話す。たくさん誤解して欲しくて
たくさん話すのです。ちゃんとの理解なんて求めてない。僕も沢山たくさん誤解
するし。誤解しながらどれかひとつ本当の貴方にいつ ....
わかりたくて
わからなくて
ふたりうつむいた
残像は静止したまま
スイッチを手探る
さくら咲く公園で
泣いたきみ
だきしめ
だきしめられた
黒曜の夜
ひたすらに
....
自己とは何か
世界とは何か
それが解らなければ
生きている甲斐がない
大いなる問いが
大いなる答えとなる
師が教えてくれた
一本の道
辿り来て未だ山麓
五十にして迷いあり
一本 ....
ひっくり返りびっくらこ
微妙に確かに変わりゆく
男になったり女になったり
意識の野辺に輝き咲き開く
アナタという顔ノ美しき
破裂スル
時の間に間に
ぽっかりこ
魔と魔の ....
つばめさんたちがもう
町には来ている
次の季節に
私も
移ろう
・
雪解け水で
激流に変わった川
その音が
私のこころの奥では
しんとしている光
・
指に
み ....
月光に
のっぴきならぬ
私は
私の悪を見つめると
だいじょうぶだよと小鬼がささやく
信仰を強要することが、悪魔の象徴
自然は信仰を強要しない
ただありのままであるだけ
ただ時には荒ぶる姿を見せることがある
それに対する畏敬と
調和のとれた優しい姿に感謝し
ただ寄り添うだけ ....
夕陽が走ってくる
いびつに走りつづけるおれに
それはそれでかまわないと
聞こえてくる
夕陽が輝きをましながら走ってくる
虹の魚は歌っている
花束のような喉で同じことを歌う
虹の魚は母
....
シュルレアリスムを隠れ蓑にして、詩を書くのはやめたんだ。僕は現実を見つめて、自分の弱さと対峙して、肉と骨と血の滴る生々しい詩を書くんだ。シュルレアリスムなんて格好付けているだけだ。DADAの仮面を外 ....
町並みの軸は摩耗する
その浅瀬の透明な温い水は塩辛いものだ
ジグザクのうそを指折り数える
見知らぬ場所であれ不自由な語尾にのせる
小骨のかたちを定めるように游ぐばあい
仕切られた裏を愛し ....
花散る儚さは人を蠱惑して已まぬ。
故に桜に象徴されるやうに
その尋常ならざる散り際に
人は美を見てしまふのかもしれぬ。
私はどうも舞ひ散る桜の花びらは
血吹雪に見えてしまふのだ。
桜の樹の ....
ひとりが好きな傷つきやすいあなたは
ある日突然
真新しい窮屈な制服を着せられて
教育者たちの話はうわの空で
たくさんの見知らぬ同級生と整列し
汗ばんだ手を握りしめる
十年後の四月
堅 ....
師匠が言ったことを思い出す
若いということはバカなこと だと…
何故ぼくはこの歳になってもバカなのか
大切な珠玉をアスファルトに叩きつけ
深い傷を負わせた
それは自分を傷 ....
春は、旅へといざなう季節、
小鹿のようにそわそわして、
居ても立っても居られなくなる季節、
かつて春の日に落としてしまったなにかを、
取り戻すため、
どこかへと無性にお出かけしたくなる、
....
すぐれているから
好きになったんじゃないんだよ
みているだけで
嬉しくなるからみてるんだ
たまに目と目が合うと
やっぱこっちが逸らしてしまうのは
....
初めてキミを見た時
すこしだけ耳が赤くなった
いつだってそう
好きになると
耳が赤くなるんだ
人が人に憧れるのに
ちゃんと理由があるように
ボ ....
おまえとビバークしたい
花粉の舞いとぶビルの屋上で
段ボールを敷いて、
テントなんか張らずに
星空を仰いで夜を過ごしたい
ポケットにはウイスキーもある
柿の種とかっぱえびせんだってある ....
生きるっていいねえー!
桜の花がまた咲いた
生きるっていいねえー!
友が遠方より来た
生きるっていいねえー!
また明日がある
若いっていいねえー!
彼氏連れて
若いっていいねえー
ミ ....
曇天朝のエイプリルフール、
無音の響、意志に刻まれ
思惟、死者生者と共走る走る
熱い感情の園から追放され
自ら熱を沸き起こす
昇り来る朝陽の照射
ガーベラ輝きの真紅
花冠に創造力 ....
ずぶ濡れの子猫が鳴いていた
寒さで震えている
ニャァ… とか細く鳴いたので
ぼくは自宅へ連れて帰った
タオルで拭いても鳴いている
ミルクを与えても口にせず
ぼくはどうしたら良いのか
解ら ....
教室が半分水につかっているのに、先生は黒板の端から端まで書いてる。ばかじゃないの。「ばかやろー」って叫んだ子がいる。どうせ街中、水びたしなんだけど、せめて学校でくらい、机のうえに立って、濡れない ....
ぼんやりとどこかを
歩く街で
川の光を知っている
遠くの車を見つめている
言葉を そして 聞いている
この体に知っているのだ
今日も何かを
思う 景色に
アーリマンよ勝者たれ
泡沫の美酒に酔うがよい
私たち日本人は敗者で良い
しかし勝者たるアーリマンよ
汝らはゾドムとゴモラの民と共に
私たち敗者が築く世界
弱きものが手をとりあう ....
明日から四月、
時 過ぎ去り
人生 未だ途上
今、正に委ね観ているもの
それ真とし 更に進む
ぼくは道化師
老いたピエロ
観客を笑わせては
ご機嫌をとっている
化粧に隠した顔は誰にも見せない
眼尻に描いた紅い涙は乾いている
手品を見せてはため息を吐かせ
夜毎繰り返す芸 ....
世間に遊ぶ
世間と親和し
満洲餃子など
友と食べ歩きし
肉顔持つ魂達を見入り
心から
誰かを好きになって
心から誰かを愛する迄の過程には
ひらひら
ひらひら
蝶々が
飛来して
わたしは
身体の蜜を吸われたりする
自分を支配するのは
自分
....
赤煉瓦の港町は
後ろ暗い汚物が一掃され
うわべだけは瀟洒な衣装を着ている
遠い国からの荷物に潜んだ
赤い蜘蛛にとっては新天地だ
交響曲が聞こえてくる
泥とあぶらが染みついた服で
....
古代日本が世界の中心だった
高度な縄文文明の精神を
現在の日本が密かに保ってきたことが
世界を照らす光になる
真の意味で世界を救済するのが
日本人に生まれた自分の使命だと
今なら確信を ....
春雨に
沈む
残雪
さようなら
雪よ
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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