憎い憎いと
与えられた不幸で
踊る俺を人が笑う
次は
こっちから
笑おうと思うの
彼女は言って
そして黙った
彼女は
腐りかけた
地面を見て
何かを知ってる
みたい ....
その角を
ふいに右に曲がると
道はのびていく
たくさんの家
人々が喋っている
知らない人たちの日々日常
町は広がる
車はびゅんびゅん
自転車はすいすい
放射線状に
沸き立つ生活
....
「解放」
病的な罪悪感に縛られる
些細なことに傷つき
自分を責めては悩んでいる
環境的な事もあると思う
思いを神様に向け集中すると
心が解放される
不思議 ....
春が来たら、十年前の僕らの入学式を見に行こう
鳥の声や風の音が音楽そのものだった、あの場所へ
桜の花が舞うなかで、話をしよう
桜を見ることができなかった春の話を君としよう
なんにも ....
明日晴れたらどこへ行こう
雨が降ったらなにをしよう
暑い日も寒い日も、お腹が痛いときも怒鳴られたときも、なんだかんだ言って僕ら生きてきた
悲しみも怒りもない、罵りあいも八つ当たりもない、そんな未 ....
こん夜
つけて寝るためのピンクのマスクがある
かの女はいま
どんな心の中の秒針を回して
何を燃焼し拍動し続けているのか
考えたりする
答えはどこにもない
海にも空にも星にも
そしてここ ....
雀
おしゃべり
核
夜も更けて、マンションの落ち着いた寝室に、今日も暗闇が訪れた。
いつものように出窓のカーテンを閉めると、ベッドに安楽を求めていく。
私の意識は奥深く沈み込み、静寂が体を大きく包み込んだ。
何も感 ....
ネット上の出来事なんて
所詮バーチャルなのだから
私が私以外の誰かになったって
それを咎められる理由はないの
私以外の人達が
全員同一人物だったとしたって
私は何も言わないわ
そんなこと ....
煙草をくわえて自転車漕いでる
大福のような
ちょこんと後ろにおばあちゃんのっけて
坂をゆっくりと登っていく
自分はまだおっさんだとは思っていないようだけれど
もうとっくの昔におっさんだよ
....
果物の皮
草の波
腹をくすぐる
紙の飛行機
割れてしまう
雪の空
痛みはわずか
銀の柱
通りの名前
風から剥ぎ取り
霧に投げつけ
午後の川となる
....
一枚の写真が燃えている
黒い鉄の花びらの上
ひらめく炎をその身にまとい
そりかえる
水蒸気と煤があいまって
白くにごった煙とともに
封じられた時間も漏れ出して
霧散する
平面の中の奥 ....
練習をしている
いつか幸せになるための
練習をしている
いつか不幸になるための
練習をしている
いつか笑って死ぬための
練習をしている
いつかどこかで生まれるための
十五の春から五十年が過ぎた
六十五歳の同窓会が
こちらでは珍しい雪の降るなかで
ゴルフ場のあるホテルで行われた
全国から約四十名が集まった
五十年ぶりの人も何人かいた
とりわけ中卒で就職し ....
横の二人組の会話
さっきボソッと言われた
人はひっかかりポイントをつけるのかもしれない
クレーマーの人数と犯罪行為の関係
今日は楽しい服を着た
微かにずっと雪が降ってて
2020年 ....
だって
わからなかったんだもん
君がどう思ってるかなんて
君が
どういう想いで生きているかなんて
だって
嫌だったんだもん
私達が一つじゃないなん ....
色が見える
肌触りを感じる
匂いと、
匂いとみたいに立ち上る情感
一瞬が光の速さで
私たちが気がつく時にはもうすでに
少し過去だ
今とは、悲しいかな少し過去だ
詩のようなも ....
わたりがにのフィデウアは、僕の恋人
半年に一回くらい、僕と妻は君を食べる
君はいつも白い渚からやって来て
まるごとぶつ切りにされ
黄昏の陽を浴びた二人に食べられる
君を飾る赤と黄のパプリ ....
傾いて回る地球
昇る太陽 沈む月
俯いて歩く君
凍る体温 冬のせい
濃くなる影 薄まる存在
遠くなる果て 近づいては
また離れてく君達は
まるで月と陽のようだ
たまに重なれば光を食 ....
あなたのシルエット
追いかける私のシルエット
子供心をもつ大人の二人
世の中の悪いものに影響されず
あなたと同じ景色を見る
恋に疲れた時は
一瞬だけ距離を置けばいい
新鮮な風 ....
神々の祈りに私が微笑む時、ああそれは幻か。
煙草の煙に佇む旅情、今は健気にその花を咲かせるがよい。
苦痛にも耐えてきた魂。
すべてが浄化される時が来たのだ。
清い水の流れに鴨 ....
高原に解き放たれた馬は一枚の夢を見る。
透明のキャンバスに画家は理想を描く。
山荘に集う人々は各々の事情を隠し笑っている。
天から降り注ぐ金粉なんてあるわけがない。
高原に日 ....
裏通りのささやきがツンと耳に触る夜、
僕は一篇の詩を描いた。
ネガティブが開いてゆくような感覚をもって。
けっしてポジティブにはならないような。
量ることの出来ない悲しみは ....
エビフライ
日光
泥
暦ではもう春になったらしい
それでもどこかで雪は降っていて
今日歩いてきた足跡も
夜が明ける頃には真っさらに戻っているのだろう
きっと繰り返す旅の途中下車 いつものように立ち止 ....
便器にトイレットペーパーを
先に浮かべ
そこにウンコをすると
ウンコは水に沈むことなく
空気中に
その姿をありありと現す
するとダイレクトウンコ臭が
トイレ一杯に充満することになる
....
数学と推理小説が結婚して
生まれてきた左利きの子供
そんな感じ
現象と事象と予測を
アルファベットと数字で表現
感じたことをそのままにしないで
で ....
2011/11/14 23:47
夜道、ひっそりと息吹く新芽のことを思いやる。手のしわから生え出た薄緑の突起が、寒さで枯れてしまわないよう温もってやる。ポケットに突っ込んだ手の握りは優しい。握った手 ....
最近の 日の出時刻を 知らぬから
未だ 明けきらぬ どころか
明ける 気配すらも 見せぬ塩梅の
暗き空を 見つめながら
車 走らせた
タイヤは従順で
もう これ以上ないって程の音量 ....
白い薔薇
悲しみ 揺れて
唇 噛みしめ
花びら いちまい 落ちる
白い 恋人達
ロマンス ....
1200 1201 1202 1203 1204 1205 1206 1207 1208 1209 1210 1211 1212 1213 1214 1215 1216 1217 1218 1219 1220 1221 1222 1223 1224 1225 1226 1227 1228 1229 1230 1231 1232 1233 1234 1235 1236 1237 1238 1239 1240
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
2.88sec.