どうしたってダメージは残る
どうすればいい?
五十年生きて
自分が特別じゃない事を知った
でもいいんだ
人間としての正道を歩んでいると
誇れればいい
束ねられたポイントカードが
煩わしかったこともある
貰わなければ損をするみたいな
かぁるい恐怖に突き動かされ
そうになったりね
僕は
中性的らしい
頑張ってポイントカー ....
現実は
命だけでは
生きられないと言うが
命が無くては
虚しいんだ
・
へたな
作りものよりも
現実の方が
よっぽど
味わい深い
・
私の
人生
いちどきり ....
団地に風が吹く
床屋のおじさんが
大きな欠伸をする
口の中で夏が過ぎていく
金魚鉢が宇宙を漂っている間
友達の一人は
セメダインでおかしくなった
ベランダの無い人が
ベランダを ....
隣りの海で 鯨が髭を磨いてる
海老が抜けない
ささらに破れた尾びれを揺らし
海老が抜けないのです、と
わたしも歯茎を押しひろげ
まぶされた砂をはらい
やせた少年がくらりと傾いて ....
いったいこのちいさな世界には
なんにんの偽善者と
なんにんの偽悪者とが
いるのだろう?
なんてことを考えてみたこともある
天災のあとのような
悲し ....
季節変わりの花が
ぼくたちを祝福してくれた
ふたり手をつなぎ
ふたたびこの路を
歩きたい
子供のように石を蹴り
風に吹かれて
夢を話していたい
花びらは散っても
怖い ....
桜花、数千真白き
純白の切り裂く時を
切開し 真っ赤な血潮
噴き上がる天へ真直ぐ
、
数千真白き桜花散りゆく迄
――コン、コン、コン
「咳ですか?」
――ノックです。
「どうしました?」
――コン、コン、コン
「咳ですね?」
――ノックなんです!
「大丈夫ですか?」
――あけてください!
「ど ....
落ちぶれた世界の歯軋りが俺を眠れなくさせる、飲み干した水の入った、コップの底に張り付いていた潰れた小虫、排水溝の向こうで今頃、呪詛を吐き続けているだろう、小さいから、弱いから、儚いからで納得ずくで ....
何十億年の星霜が経ったであらうか。
時に激変を繰り返しながらも
森羅万象は存在としてあり続け
さうして今は一見安定期にあるやうに見えるが
よくよく見ると森羅万象は皆顫動してゐる。
それはまる ....
大概せこい。個性がいた。
たいがいせこいこせいがいた
求愛ハウス栽培。刺す、奪い合う雪。
きゅうあいはうすさいばい さす うばいあうゆき
対面。薄ら暗すぎて、無敵すら暮らす運命 ....
夜はカゲロウの翅
昼の光は油絵の中に塗り込められるよう
闇は真中から暈される
四肢はつながりを断たれ
各々結露しながら息をひそめた
瞳の内側に湧いてくる
けむりの肢体
遠い昔のも ....
不正取得したお金を
付け替えることで
合法取得に見せかける違法行為を
マネーロンダリングと呼びます
不利益になる事実を
「まぁね」で済まして
曖昧にしてしまうことを私は
まぁねロンダ ....
そのお伽話は
あまりにも語られすぎて
すっかりすり切れてしまった
意味さえもこわれて
こぼれ落ちてしまった
君がかりそめの眠りを
くりかえしてきたその日々の間に
此処には誰も来ない
....
咲いてました
櫻
満開に
取り立てて
感動はありません
櫻は咲くよりも
散る時が美しい
それは当たり前の
感動なのかも知れません
死ぬのは
人並みに怖いです
....
これは短歌じゃねぇか、と云われれば言葉もありませんが、
これは詩なのですと、云い切らせてください。
夜中の3時台に起きて書いた愚かな労力に免じて、ハハ。
荒野に吹く風 桜に吹 ....
醤油の{ルビ醪=もろみ}が香る港街
岸壁の夜に出没する屋台の中華そば
秘密のスープを覗き込むと
豚骨、丸鶏、ソウダ節、かつお節、
煮干し、長ねぎ、玉ねぎ、昆布、干しシイタケ
出汁 ....
しぼ虫はしぼんでしぼんでしぼみつくして
しょんぼり虫とであえたころには四月の宵
単四電池にまきついてだきついてころがり
ベッドの下にまで旅にでたらわすれられて
からっぽのリモコンの席にほこりが ....
今年彼女は桜をみることはない
大学病院のICUに閉じ込められ
チューブや配線にグルグルと巻かれ
モニターの画面に規則正しい波形が映る
何が悪かったのか誰にもわからない
本当のことは
....
どのような一日にも正しく夜が訪れること、真新しい傷にも沈黙の色が塗られていくこと、手続きを終えることなくありのままに申し送りをしていく、例えられた光、覚えたままの足取り、省略や ....
船の窓から宇宙を眺めると中性になる
雲は薄っぺらな模様になって
海の青のところどころに
赤茶色と緑とに塗られた陸地が
安物のTシャツのプリントになっている
そのプリントの上で
生ま ....
エメラルドと石
銀箔の輝き
私は知らない、
無限の時をゆく
煌めき唸り
石とエメラルド
誕生から死へ、死から誕生へ
そして新た誕生から死へ
断崖絶壁に立ち
浮かび来る ....
自分を
いったん
壊す そして
再構築しよう
生(せい)を進めるために
・
足るを知る
というのも
出来るだけしか
出来ないな
でも十分だろ
・
どの道
進む ....
別れを
思う私の
青空は
青く青く
晴れわたるばかりで、
青空を
じっと見つめると
青空の静けさは
このこころにしみてくる
しみてくるう
あはは
どの道死ねる私の
未来は輝くば ....
こころや
思いが
あっての
物事だと思う。
あなたへ ありがとうさま
みもふたもない結論。
戦わない戦わない戦うことは怖いから。
先日奈良の興福寺で阿修羅像を見た。
生きる事は戦いだと。
その微笑みは語っているようだった。
それはたし ....
あやうい花のいのちも誇らしげに
青に浮かぶ梢の淡い紅の清らかさよ
そよぐ風に花は揺蕩い、
霞に煙る吉野を見渡せば、一目千本
賑やかに咲き、忽ちに散る花の錦、
散る道の風情はいつしか夢へとつづ ....
阿吽の呼吸をふたつに割ったら生まれた桃太郎は
詩人は偶然と必然との曖昧なシャボン玉の表面で
立ち回っていました。
さてはて仲間はやってくるのでしょうか
....
ひとのこころに悲しみが
ないなら世界は味気ない
世界であったことでしょう
ひとのこころに悲しみが
ないならひとは傷つかず
日々しあわせであれたでしょう
ようやく知った真実 ....
101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
0.55sec.