ただ休んでいい
どうにも身体がいうことを聞かないときは
休んでいればいい
否
休むしかない
笑顔を作れず
前に進めず
指さえ微動だにせず
涙も零れ落ちない
そんなとき ....
窓辺に座って目の高さの夜桜を眺める
春霞の空は街のひかりを吸って灰色に濁っている
額にあたる風が花びらを舞わせている
涙のようだ
あのときわたしが流した涙のようだ
涙はし ....
私は一人で川べりの道を行く時に
私は一人で考えていた
頂上に美術館のある見覚えのある坂道 しかし
空の どこか色あせた風景の中で
山手線が遠くに通る
春なのに そして 重いコート ....
桃色の花が青い空に映えて
その名前を知っているように思う
思いながら、足早に通り過ぎる朝
ドミノのように倒れながら
日々は、わたしの心を置いてきぼり
立ち止まったら迷子になるから ....
夢から醒めるように
入れ代わりが終わると
知らないうちに
身に覚えのない
クソ自称詩が
自分のものとして投稿され
逆に発表前の自分のクソ自称詩が
他人のものとして
投稿されていることに ....
その場しのぎでかけたほうきのあとが
際だたせているホコリの存在
誰もいない教室で
立ち尽くしているあの子が
完璧な掃除をめざすことは
もうない
ちょうどいい汚れを残した部屋で
綺 ....
お気に入りは君と君の心
そして、青い空
アールヌーボーと
ミリアム ハスケル
コスチュームジュエリーつけて
セットアップのニットを着たら
一足早く
君の ....
氷の針が心臓に突き刺さって苦しいと思うとき 海から全ての海水が巻き上げられてぼくの口へ吸入器のように入れられるとき きっときみはひとつの歌を口ずさむ ひとつの祈りを口ずさむ、ひとつの海の駅名を口ずさむ ....
くるくる まわる
ちいさな 夢を
追い駆けてる
全ては メリーゴーランドのようだって
おとぎ話から 飛び出して来たかのような
きみが 言った
少女と乙女と淑女と祝辞の境界線が
....
○親が担任と手を組めば
子どもはまっすぐに伸びる
親が子どもと手を組めば
担任がやる気をなくす
○先生顔(づら)していつも流している感じ
情熱をうしなった教師たち
○子どもたちは言 ....
病気になると
生きる目的が
はっきりしてくる
早く病気を治したいなあ!
私のときは震災で
激励会どころじゃなかったんですよ
他の職員の定年退職時の激励会に向かう途中
あなたは淡白にそう言った
Hさんは今年で任期満了ですよね?
お別れ会はやらないんですか? ....
そうだなあ
と
ふかす
何ごとに関しても
そうだよねえ
と
啜る
時間をそしゃくするごとに
そういうことが増えた、
何もうまれてはいない
何もかもが産まれて、空までたち ....
夜が明けるまえ車を出した
帰る道がわからなかった
なのにライトが道を照らしていた
タバコを求めるためだけに酒場にはいった
おととい加齢臭のおとこに7時間拘束された
む ....
マジで庭に
スミレが咲いて居た頃の
記憶が自由に蘇る
ラーと言う太陽神が
ピラミッドを連れて
でも先端部分だけは取れて居たので
先端部分は
スミレで間に合わせた
田圃に遺灰を撒いて
....
サラダ
歪み
ユーカリ
母音がうつむいて部屋に籠る
空はもう投げ出された孤児となる
白い鴉の群れ
俺は朝から何も食べていない、
ひたすら吐き気の塊だった
静けさに沈む
何もない
静けさに沈む
足場を欠く
俺の肉体と意識は解離したまま、
春の芳香をひたすら嗅いでいた
それ ....
そこそこイケメンがほんとうのイケメンなのに、女の人たちは信じてくれない
なぜだろ
髪の乱れやすい季節のせいだろか
排卵日なのだろか
そこそこきれいな人をほんとうにきれいだなと思ってるぼくは ....
父の背中
53年の背中
もう隙間がないくらい
父の背中
背番号53の背中
数字がぎっしり埋まっている
その背中を擦ると
数字がぎしぎし唸り出す
私が石鹸で流せる ....
「教授、医学の進歩の割りに
決定的な風邪の特効薬ができていませんよね
僕が開発して、ノーベル賞を目指したいのです」
「そうか、それは、やめたほうがいい
風邪がすぐ治ると、ズル休みができな ....
喧騒の中で食事をする
欲しようと
欲しまいと
食事をする
笑顔を隠して
涙を堪えて
怒りを抑えて
食事をする
独りでも
二人でも
複数の人とでも
特別な誰かとでも
....
一般人が見て
「何じゃこれ?
クソつまらん
こんなもんいらない」と思ったら
ほぼ間違いなく世の中には不要なものだ
アホな奴が
自分は特別な存在だ、と勘違いして
価値があると思い込んだ ....
私を紙飛行機に折って窓から飛ばす未明
要らなくなった 嬉しい や 楽しい も
それから 負のなみだの源泉 あれやこれや
みんな闇に溶けて
さようなら
けれど朝陽が昇ってそして見る
いく ....
定期的に響く
カツン カツン
ちょっとだけ 思い出すのは ピンヒール
コンクリートジャングルから 離れて
もう 数年になるのか
楽しかった記憶は
いつまでも 笑顔とともに
脳 ....
あの娘との人生は大事じゃない
僕は分からず屋で ワガママ
このだだっ広い世界には まだ見ぬ輝きで満ちていて
それが僕を手招きするんだ
あの娘との人生は大切じゃない
僕は愛なき人で エゴイ ....
包帯を顔面に
ぐるぐるまきまき
ミイラみたいで
死んでるみたいな
サナギみたいで
これから生まれ変わるみたいな
包帯まきまきの上から
油性サインペンで
新しい顔を落書きしてみま ....
青い青い海を
裸で泳ぐと
魚の頃の私に戻り
手足も自由になり
心も自由になり
そして、そして
どこまても…どこまでも
私は泳いでいけるような
そんな錯覚 ....
{引用=
朝がほどけると、水面に横たわり あなたは
かつて長く伸ばしていた
灰色の髪の、その先端から
魚を、逃がす
皮膚は、透きとおって ただ
受容する 水の、なまぬるい温度だけを
....
おそらく期限切れのアンフェタミンがもたらしたのは
誰かを執拗に切り刻む紙芝居
生温かい数グラムの血しぶきが頬にへばりつく感触だけが
この世界で唯一変動しない価値のように思えた
....
1179 1180 1181 1182 1183 1184 1185 1186 1187 1188 1189 1190 1191 1192 1193 1194 1195 1196 1197 1198 1199 1200 1201 1202 1203 1204 1205 1206 1207 1208 1209 1210 1211 1212 1213 1214 1215 1216 1217 1218 1219
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
2.89sec.