世界一きれいな花が荒野に一輪咲いた日
空は透き通る様な青と油絵みたいな白い雲が浮かんでいた
その十年前そこは殺戮と強奪で燃え上がっていた草原だった
善意で負傷兵を助けた少女の頭を吹き飛ばした隣国 ....
何かにつけて生きる生きると口にしていた
生を謳歌し人生と人間は素晴らしいと書き綴ったノート

思い返すに俺は生きていたいなんて
1ミリだって心の底から思っていなかったし
今だってそれは同じだ ....
壁に掛けてある日捲りでは半ばを過ぎていた
三月がはにかんで 窓から顔を覗かせていた
もちろん 部屋の居心地を気にしつつ招くと
顔を赤らめて おずおずと隅っこに座り込む

外は白日 お財布を持 ....
桜桜
桜が咲いた
寒い寒い冬の先
暖かい春の大空に
桜が咲いた
いっぱい咲いた

今年も去年も来年も
永遠(とわ)に咲きゆけ
桜の花よ
思い切り 精一杯
この世 生きゆけ
桜の ....
私は存在するので歌を歌ったりもする
眠りのなかはいつも春で、毎日夢の中で春の空気と遊ぶ
眠りたいから夢をみる
桜が散るまで、失われることを知りもしなかった
散った桜が、私を見る
それでも ....
なだらかな丘を曲がり下る路のむこうは見えない


 {引用=突き当たり 川沿いのT字路を左折する
右手には野菜や果物を売る民家が二つ三つ軒を連ね
白壁が所々すこし剥げたカフェらしき店が一軒あ ....
曇りの空がある
気持ちは停滞している
何もやる気がしないよ
興味は彼方へと打っ飛び
鈍感な時間だけが空気を支配する

そんなある日がある
永遠に続くと思われる湿った日々がある

カン ....
自称詩人が存在する限り
俺の存在理由もある
ということは
自称詩人が絶滅すれば
俺は消えてなくなるべきものだ
しかし、残念ながらそれは有り得ない

何故なら
自称詩人は自分を自称詩人と ....
ふと窓辺に立って
外を眺めたりしてみる

波が荒れている
春はまだ先だと聞かされている気になる

その寂寥たる景色に
自らの境遇の温かさが身に染みる

沈黙に包まれることの幸せを噛み ....
入院すると
上には上がいるということが
わかる
僕と同室に同じ地域のおじいちゃんが
入院していた
おじいちゃんの話によるとこうだ
三年前におばあちゃんが
脳内出血で倒れてそれ以来意識不明 ....
病院へ行くと
すぐに検査、検査になる
検査の機械が精密になっているから
年を取るとたいてい何か見つかる
良くて再検査
悪くするとさらにくわしい検査となり
検査地獄へ入っていく
いい機械を ....
固く結んだ風呂敷の結び目を
ほどこう

あなたの前でだけ

ちょっと時間がかかるけど
ゆっくり、丁寧に、ほどいて

ごろりと
中から閉じ込めたものが出る

重たい冷たい石
 ....
ささいなことだった
君が僕の前で
仮面をかぶっていたことに気づいたのは

一度気づいたら
君の仮面は僕に見えるようになった

仮面が外れたときの君の顔は
あまりにも美しく

仮 ....

からだじゅうのあなたを摘みとりながら
指はあおく湿っている
記憶はうすくひきのばされて
ところどころやぶけながら
いつまでも種を蒔きつづける

おもたい夢を湯舟に投げこんで ....
しーちゃんちの壁は砂壁で
さわるとちょっと手についた
しーちゃんのなかにチェーンのきれた自転車があって
ときどき走りたそうにタイヤをならしてた
しーちゃんのとなりにいればいつでも傷つくこと ....


大安

あなたは針で
わたしを刺していった
はたちきっかりでいったあなたの
のこしたことば
いくど読み返したことだろう

「あなたにわたしを息づかせるよ」

あなたを愛で殺してしまっただれか
 ....
蒼い空気に舞う花弁
春の陽気は暖かく優しい
日常が姿を変える瞬間
冬と春の境目は見えない

季節と同じような
見えない感情に
僕等の喜怒哀楽は
今日も高速に進む

日々が過ぎ去ると ....
失われた回帰線(そこは闇となって届かず
赤ん坊の泣き声だけが今でも響き
菜の花が一面に咲いて揺れる高原の陽炎
詩となる前の無数の言葉の散らばりがあって
繋げることがままならない僕がいる ....
あなたは詩人です
って言われたら詩人かっていうと
言ってるのが
見たことも聞いたこともない雑誌の常連か
詐欺みたいな自費出版社から
自称詩集一冊出しただけで
その中身も
アフリカのエコロ ....
鮮やかにサドルを漕いで 通り過ぎて行く
サドルは焦げぬ
尻にかかる重圧が なんぼのもんじゃい

ジュウジュウと焼き色を付ける もんじゃの湯気が
眼鏡を曇らす

元々 ピーカンばかりを ....
僕は砂場に丸を書く
僕は砂場に丸を画く
僕は雨の日砂場で丸をなぞる
指でなぞる丸
僕は僕の指で丸を書く今日
僕は僕の指で丸を画くだろう明日
僕は僕の指で丸をなぞった昨日
丸を新しく砂場に ....
闇も言葉も映像も


唄も希望も音階も





ぜんぶ今ここに置いてゆけと鳥 ....
桜が夕陽に映えて綺麗だった

スマホで写したいと思ったが

バッテリー切れ

残念・・・

酒も飲まないから

夜桜を楽しむこともない

柳瀬川の桜並木の土手を

川風をう ....
桃をおろし金に擦りつけ
埃をかぶって臭うストローを水で洗った
プラコップの水面は穏やか
遠い南国の、夏の海の、奥の奥

レンジから元気のない食パンを取り出して
固いバターをスプーンで擦り落 ....
言葉の意味というのは
言った人の意味というよりは
受け取った人の意味である
言葉の意味は
百人いたら百通りの意味があるのである
「いいよ」という一つの言葉にも
受け取り方によって
さまざ ....
かじかんだ背骨に脂をめぐらせて
あなたは4℃の水底に憩う
ごちそうがなくなれば共食いもする
吹き寄せられた薄氷の庇
その下にもぐって ただ噛んでいる くつくつ

針を飲んでしまったよ
そ ....
かなしいよう
かなしいよう。」
それから歌わなくなった鴉がいる
蒼い春の{ルビ鞦韆=ぶらんこ}は
君のものだよ

何がかなしいのかは知らない
問わない 待つよわたし
きっと待つよ

 ....
回転木馬



自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
平成29年4月6日(木)みじんこ017/4/6 1:25
情緒メイトリクス倉科 然317/4/6 1:12
ねえビュウ、大人になるってこういうことなの宮森竜117/4/6 1:10
三月もっぷ317/4/6 0:07
楽麦017/4/5 23:44
散らない水宮うみ1*17/4/5 22:54
曲り下る路のむこうただのみきや9*17/4/5 22:10
明日の天気鷲田017/4/5 20:31
条件がある花形新次217/4/5 18:53
待機中坂本瞳子017/4/5 12:45
上には上がいるzenyam...017/4/5 8:48
検査地獄017/4/5 8:22
風呂敷217/4/5 4:11
仮面017/4/5 2:51
はるな1217/4/5 2:01
自転車217/4/5 1:20
平成29年4月5日(水)みじんこ017/4/5 0:32
花の針田中修子1017/4/4 22:43
原風景鷲田017/4/4 20:18
失われた回帰線乱太郎6*17/4/4 20:03
他称詩人花形新次217/4/4 20:00
田舎のサービス藤鈴呼1*17/4/4 19:35
男の子のまま秋也1*17/4/4 19:08
Napoléon Was  DeadTAT117/4/4 18:24
柳瀬川の桜並木星丘涙0*17/4/4 18:17
いただきます印あかり14*17/4/4 16:44
言葉の意味zenyam...017/4/4 16:29
氷点下紋甲メリー417/4/4 12:37
肌寒い四月の朝にもっぷ217/4/4 10:07
平成29年4月4日(火)みじんこ017/4/4 4:21

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