ごくありふれた電車がほとんど間断もなく何台も続いてゆく。そんな止めどない彼女のお喋りにその遮断桿が上がり切るのをただひたすらに待っている。しかしどうやら彼女の遮断桿は今のところ、その上がってゆく、ほん ....
風に吹かれて
彷徨う路は
振り返ると既に消えている
星々を眺めていても
狂った軌道を示しているだけで
お似合いの月と鏡はひそかに話し
ぼくを騙そうとしていた
時計の針は止まり
星の降る ....
エンドロールに懐かしい名前があった
この人知ってる、なんて言えなくて
静まり返った劇場で
幸せそうな日常と
それをひっくり返す激情
わたしは最高の役者だったでしょう
酒瓶の向こう 海が見えた
黄金の波 溺れるかもめ
便箋からつぎつぎ剥離して
あぶくになって消えていった
夜の上澄みをただよう海月のよう
デスマスクから解放された
こ ....
小型スピーカーが欲しくなって
ネットを探すとゴロゴロ出て来るが
書き込みが信用できないので
本屋で小型スピーカーの魅力を特集した
オーディオマニアの雑誌を手に取った
分厚く高価な雑誌をめ ....
目標を持つとき
人の目は輝いてくる
目標を持つと
人生が意義あるものに見えてくる
若い人たちにも
年寄りたちにも
目標が大事である
目標のない人生は
退屈な人生である
「今年の目標」 ....
高をくくった夏の日に
足を踏み入れたせいなのか
明日を見切った冬の日に
足を踏みはずしたせいなのか
頭の中だけが そしらぬまま
音はかえってゆきます
時の栞はありませんでした
指 ....
叫びのない窓が額装されるまでに
まずは県民会館で
エッチングとして公表された
田舎者たちにかこまれ、
曝された色彩が
夜ごとかれらのなかで這入って
やがて追放された
....
テーブルの上で
蜜柑が燃えている
そのふところにたたえた水を少しずつ手放しながら
冷たく燃えている
つやつやとした
ともしび
坊やが食べこぼした
アルファベットびすけっとのかけらたち ....
やさしい言葉に
思いやりの行動がともなって
愛が深まる
人それぞれだから
自分の思うようには
何事もいかない
しかし
自分の通ったあとには
「誠心誠意」という一本道ができるようにしたい
暗い夜の森の中
オレンジ色の光が窓から漏れている
そこはカフェだった
老女が注文を取りにくると
ぼくは珈琲とザッハトルテを頼んだ
しばらくすると老女はウイスキーのロックを持って来た
....
詩を恥ずかしいと見る向きがある
リア充には
リア王ならそうは言わんだろうが
まぁいいだろう
僕には詩しかなかった
こんなに恥ずかしい人生になった以上
変態といってなんだというの ....
若かりし頃を振り返れば
目覚まし時計は必需品でした
目覚めたことに感謝することもなく
鍵もかけずに飛び出していました
いつからだったでしょうか
目覚ましの ....
樹齢300年を超える美しい欅の一枚板を手に入れた
奥行70cm 幅120cm 暑さ3cmの文机にしようと決めた
木工職人に仕立てて貰い
砥の粉を塗り込め1000番のサンドペーパーで磨き
....
シャカイ系のアニメばかり見ている
フェータルなのか?
そう問えるだけfatalではなかった
地雷で下半身が吹き飛んだ人が
そんな質問はできない
彼は純粋なイケメンだから
コミュニテ ....
ふわり
ふんわり
ふっと
永遠のあけ
(うっすら貴女の鼻筋浮かび)
肉の滅び 面前に 、
肉身老いて更に若返りゆく魂を
肉の滅びに残り生き続ける物を
ふわりふんわり ....
自分の
思うように
いかないからってさ
仕方ないこともあるよね
でも信じているよ
画家に成れず
適当三昧
空しくも無く
ビジネスでもなく
唯無欲
いや無欲では無く
結構欲
でまたそんなことになる
いつからだ まだやってる
画家に成れず
仕事に帰る
また ....
あなたは長い間わたしの神様だったように思う。たまに来て笑って、ちょっと触ってくれる神様。見るたびに薄く透けるようになって、最後には滴る水になった。いまは、そして「あなた」という言葉になった。
ど ....
人の気配で 繋がれたり 断たれたり
人を守る為 生まれたつもりになって
或いは請われ それが叶っても 再び顕される時の意味
親しみをこめた無言 純化 そして破壊
誰かの奥に放たれ 彷徨う魂 ....
あの子の声が
いかりみたいに心に刺さって
ゆらゆら
くらげみたいに流されて
泣きっ面に満月
私の脚はどこに
輝けたらと星を見上げ
心が波間に冷やされていく
悪く言ってやったわ
あ ....
辛いとき
何処からともなく
心に響いてくる応援歌
乗り越えていけるという
何かを得て進んでいる
誰かに応援されたり
誰かを応援したり
世界は成り立っている
独りではないのだ ....
今朝はメジロの歌声で起こされた
そのソプラノが心地良かった
たぶん桜の蜜を啜っているのだろう
ぼくは苦い珈琲が好きだから
きみとは仲良くできないかもしれないけれど
明日の朝も
その歌声 ....
痩せた猿が誘蛾灯の下の小さな檻の中で陳腐な引用と比喩だらけの言葉を吐いていた、のべつ幕なしに並べ立てていたがそれは一言も俺の興味を引くようなものではなかった、生まれてこのかた名前も聞いたことが無い ....
今日もまたあなたを傷つけた
寂しさが棒立ちしているバスに乗り
ただ横にいるだけで
やさしいあなたの笑顔を消した
応えられなったあたまが悪いから
じゃなく ....
ひかりのしかい
光の視界
光の死かい?
光の詩かい?
闇と闇の狭間を縫い
花弁一枚一枚の音色奏で響かせ
うっすら暗みがかった青空にて
旋回する顔顔の相貌、限りなく現れ ....
過去のバカは
実際知能が高くて
でも今の僕からすると
知能高い行為なバカで
だからと今の自分は
なおさらバカで
執着から離れての
また違う執着になったことに対してもバカで
なら ....
光燿の
遥か優しげ
春の庭に
ひらひらひょんひょん
蝶々の飛び遊び 、
何を探すのでもなく
何を欲するのでもなく
只、
ひらひらひょんひょん
てふてふ飛び遊 ....
大抵透き通れば晴れて、照ればパレード、築いていた。
たいていすきとーればはれて てればぱれーどきずいていた
退け!大先生だけど!
どけだいせんせいだけど
誰かは正しい子。唾、涎 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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