待ちわびて 

待ちわびた

桜の季節は逝ってしまった

春風と共に逝ってしまった

桜並木の写真の中に

小さな貴方が花を見上げて立っている

確かに二人の春は此処にあった
 ....
 ベランダの 屋根にころげた
          五月雨は
 (去年の柿の枯れ葉でできた)
  樋のつまりに さえぎられ
 卒寿のなみだの まねをして
     ぽっり ぼっり と
    ....
職場の廊下に
ゴミが落ちていた
素通りしたとき
職場を愛していない
自分に気がついた

愛していないのに
業績は認めて欲しい
業績を認めないから愛せない
愛してぬの方程式


 ....
  くみたてられた餌は
  夏 ほどけた さむい椅子で
  たくさんの ハープをはじく手
  ほどなく 月いろの 猫になって
  塀をとおり はぐれていった かな?
「ぐーぐー」

ぐーぐーを聞いてから眠るのが習慣になって
ぐーぐーを聞かないと眠れなくなった


ぼんやりと豆電球を見てたら
玄関を開ける音が聞こえる


「先に寝てて良いよ」と言 ....
「好きなことこそ
気をつけないといけない
やり過ぎるから」
と自分から口にしておきながら
本当には気づいていなかった
「深酒に冬場のマラソン」
この組み合わせが
心臓に一番良くなかった
 ....
月日と共に離れていく
月と日のようにすれ違う
近付きたいのに近付けない
近くに居るのに離れていく
曖昧な距離感、蜃気楼
少しだけ時期を外した低気圧
雨上がり、アスファルト、蜃気楼
飛んで ....
 自由を求めて彷徨う魂は蛍。
 夜の神秘を嗅ぎ分けて、集まる。
 静けさの中にちらちらと煌く光は
 あらゆる煩悩を消してゆく。

 今ここに在る事の意味を考える者は
 光に頼りを探し、 ....
夏のリゾート地に
冬に行ったら
物足りず何だか寒気がする

閑散とした雰囲気
誰も引き寄せない感じ

海に浮かんだボート
ただ波で揺れている

時折吹く冷たい風
太陽もない曇り空 ....
冠者

朱鷺

縞縞
足跡がしろい泡に食べられてぽむぽふと消えていくから
歩いていたはずのあたしも、はじけた
おかしいなあ昨日のあたしは窓辺で教科書のはじっこを弄りながら誰にもばれないようにみじめに泣いていたのに
髪 ....
応答してください
こちら宇宙背景放射ラジオ局エンケラドス支局の
遺言代筆執行人ナンバー1964でございます、
貴女は火星から海王星へ至る故障旅客船の尾びれの永久空席に居眠りキセル乗車した挙句
 ....
かりそめの空間のなかで薄明るい滲んだオーロラを着ている
着込んでも着込んでも熱は一向に下がる気配がなく
ずっとひざのうえで幻想の猫が鳴いている

にゃーにゃーにゃー、
にゃー宇宙は

北 ....
まん丸の

焼き菓子みたいな

今宵の月

雲に隠れてみたり

顔を出したり

なんだか不思議な

態度をとるよ


朝にはクラゲみたいに

薄うくそおっと光る

 ....
自称詩人が
ある時パッタリいなくなるのには
単に死んだという以外に
こんな理由がある

①元々ない才能が枯れたと思い込む
②女が出来る(ブス)
③金がなくなる
④まともに働くようになる ....
  怒っていないよと言って、怒っている。


  氣にしないで下さい、と言って、氣を使わせている。

  
  いつから人は、習得するのだろう?


  思いとは、かけ離れた言葉 ....
田植えが終わって
福島の祖母の家に行って
山菜を食べて
車の中でうたた寝をして
帰ってきて
隣の家から頂いた筍を灰汁抜きして
なんだか冷たいものが食べたくなって
サイダーを飲んだら
し ....
   徳は隣りを照らす とか
           されば
       時空の四次元は
 おのれ自身を 照らす のか
      あぁ ねたましい 
         ねたましい
    ....
静かすぎる昼 脳の鼓動
まどろみを吸う
冷たい蝶
左目と左手にはばたいている


斜めに巨きく横たわり
街を隠す羽があり
明るく淡く 数え切れぬまま
ただ風ばかり ....
応接間のおおきなガラス窓が雨ににじむ
雨ごしの庭って
おとうさんの画集にあった
モネのすいれんみたいできれい
ドガのおどりこはなんだかこわい

おかあさんは砂糖は骨がとけるという
おばあ ....
患者が
生きる意欲まで
失ったら
アウトだ!
なのに
家族は再発を心配するあまり
あれは
してはいけない
これは
してはいけない
と言って
生きる意欲まで
取り上げようとする
眠れないのではない
眠らないのだ

やる気があるのではない
やるせないのだ

零れそうな涙を堪えるのでも
吐き出しそうな想いを飲み込むのでも
走り出したい気持ちを抑えるのでも

な ....
はちきれんばかりの心が
叫び出しそうで
泣き出しそうで
必死に口を押さえて
両手で覆って
精一杯のスピードで
駆け抜ける
何者をも諸共せずに
一直線に走り続ける
疾風のごとく
あら ....
老いぼれた犬たちや
枯れた枝たちが
誰もが待ち望んでいるのだと
かつて見た夢を
ずるずる引きずって歩き回る
違うとも言えずに
階段を歩き続ける

老犬や枯枝たちの夢は生乾きのままだ
 ....
{引用=なみだの意味を云いたくない
ひとの言葉で賄えないから

なみだの意味を弄りたくない
塗れていくのを視たくないから

なみだの意味を失いたくない
この世で唯一の聖域だから

な ....
西の空が淡い紅に染まり
旺盛に繁茂した用水路沿いの草木たち
一息尽く頃
私は鉛の我が身をベットに横たえ
もういいだろう?もういいだろう?
朦朧とそう空白に問い掛ける

応えはもちろんない ....




参上
医学がどんどん発達するはずだ
来る日も来る日も
患者が満ち潮のように押し寄せてくる
手術にしても投薬にしても
実験台になるモルモットは
いくらでもいる
しかも老い先短いシルバーばかり
う ....
祈ることは
どこでも
いつでも
できること

僕に決定的に足りないのは
祈ること
イスラム教徒のように
一日何回も祈ること

自分の幸せのためだけでなく
他人の幸せのためにも
 ....
ふたつの気持ちが重なって
消えてしまうことは
よくあることで
ガロイ先輩の
割れないたまご理論と
チブラさんの
割れるたまご理論と
のあいだで僕は
ふたりのたまごをあたためていた

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
過ぎ去りし春に星丘涙2*17/5/13 14:59
五月雨信天翁217/5/13 14:45
愛してぬの方程式イオン2*17/5/13 11:40
えさ草野春心117/5/13 11:13
ぐーぐーといっぴきのともだち小原あき3*17/5/13 9:41
僕の失敗zenyam...117/5/13 8:53
微細汁たいら017/5/13 7:01
魂を繋ぐ者ヒヤシンス5*17/5/13 5:31
リゾート地夏川ゆう117/5/13 5:28
平成29年5月13日(土)みじんこ017/5/13 3:00
私だけが見た、私だけが夢見た色彩北街かな117/5/12 21:26
エンケラドス支局第一報・海王星行き旅客船宇宙海難事故・放送原 ...117/5/12 21:14
宇宙暗黒物質言語域で何度も私ではないと遺棄されるものとは2*17/5/12 20:35
月変化吉岡ペペロ517/5/12 20:33
自称詩人がいなくなる10の理由花形新次217/5/12 20:09
言葉島貫めぐみ417/5/12 15:40
デジャヴ小原あき3*17/5/12 15:10
述懐(一)信天翁017/5/12 9:38
白と震え木立 悟417/5/12 8:30
子どもの澄んでる、のぞいてる田中修子7*17/5/12 7:20
患者の心zenyam...117/5/12 6:46
ほとんど朝だというけれど坂本瞳子1*17/5/12 2:53
弾丸は暴れる2*17/5/12 1:16
逸話虹村 凌117/5/11 23:56
「窓辺で春を」 なみだ A-sideもっぷ3*17/5/11 22:45
ささやかな煩悶ひだかたけし2*17/5/11 18:27
平成29年5月11日(木)みじんこ017/5/11 14:59
有名病院zenyam...017/5/11 11:06
祈りのある人生017/5/11 10:07
あいAB(なかほ...117/5/11 7:48

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