湯島天神の境内に入り
石段で仰いだ空の雲間から
顔を出す
しろい輪郭のお天道様が
遥かな距離を越えて
この頬を温める
あぁ、皿回しの利口なお猿さんが
師匠に手を引かれ
ひょこひょこ ....
Youtubeの画面にいる君は、木槌を手
に、鐘を鳴らす。ネットカフェから出た地上
は、若くして逝った君の父親があの日歌った
スクランブル交差点。
ぎくしゃくしたノイズが都会の鍋から溢れて ....
裏庭を横ぎった
雀かなぁ
それとも 春の野鳥かなぁ
物寂しい郊外から
聞こえて 消えた
救急車のサイレンが
広 ....
こんな{ルビ襤褸=ぼろ}きれの僕の中に、びい玉がある
億光年の光を宿し
何処までも続く坂道を (発光しながら)
回転して、のぼりゆく
光を梳いた暗がりの川
朝と朝と朝の波音
刃の羽のはじまりと終わり
かけらを悼むかがやきの径
何処へも行けず 此処で眠る
水はさらに遠くなり
暗がりは暗がりのままか ....
○「見守る」
口より
目を使うということだ
○「女性が輝く時代」
美しい言葉には
裏がある
○真面目さも
度が過ぎると
カミソリになる
○仕事は
やればやるほど評価され ....
梅雨になって
雨がすきな
人もきっと
そばにたくさんいるだろうけど
いまは
青い空がすき
心が浮かび流れていきそうな
どこまでもファルセットが続きそうな
目を閉じて ....
毎日ダンプが多く通行するため
国道6号線には亀裂を修復した痕が無数にある
堤防を作る工事や道路を作る工事
ほ場を整備する工事や水路を整備する工事
至る所で重機が働き
朝早くから除染作 ....
こうもり
裃
褥
月は見えない
普段から夜空など見もしないくせに
月の輝く夜など欲しくもないくせに
一番星などどうせ気づかない
流れ星など見ることはない
赤らんだ空に涙を乾かしてもらったことは
あっ ....
さよならの前に
幸せを見せてほしい
私のおかげで幸せなんだと知らせてほしい
私はそれで、眠れるから
あなたに私を刻み込みたくて
深い生傷とあなたを見たくて
そんなあなたを助けたくて
またもやあなたに鉈をふるって
如此く私の輪廻で回っていてだなんて
でもいいたくてしょうが ....
ぬるま湯に浸かっている日々
決して不幸とは言えないであろう
求めていたものがこれなのか
ぎりぎりで生きていた日々が愛おしい
冷たい日々
熱い日々
辛かったが生きている実感があった
果 ....
*
骨のかけら
唇に
あてがい
言葉は
君の髄まで
浸る
解釈は数え切れない
指をさしむけて
分割できぬまま日常を配置する
夜は
数え切れない
....
雲のなかを行く鳥も
目を開いたまま
プールの中の子どものように
夢を凝視していた
よく見えもせぬまま
あの日もいまも
部屋の中で遥かな空を行く
誰かが描いた街を
い ....
皮脂で汚れ切った車窓越しに
遠ざかる
街の灯を眺めている
真っ当に生きて
正しく幸せになることが
こんなにも簡単だと気付くまでに
随分と
遠回りをしてしまった
....
うつくしいもののすべてをひとにうつすことの醜さ、を遠目にまたは水面に見る。花が咲くことの尊さと草がしげることの尊さは同一のもので、いろどりのちがいをひきくらべて花びらを賛美する愚かさは、ただそれだけで ....
手毬のよう首が跳ね飛んだぴょーん
しゃららら流れる生命のメロディ
手毬のよう首が跳ね飛んだぴょーん
ぴゅっぴゅ鮮血は庭園の噴水
手毬のよう首が跳ね飛んだぴょーん
手毬のよう首が跳ね飛んだぴょ ....
雨、雨、雨は静かにイツマデモッズット降り続ける。紫陽花、かたつむり、紫陽花の花に負けないくらいの綺麗で背の低い沢山の雨傘。
どれもこれも輝いていて、雨水の光の屈折かな、と思ったけど、それは全部感性か ....
「人生の豊かさは
感謝の心とともに
やってくる」
ここに来れば対峙をしているようで
いつも以上に背が伸びた。
ひときわ目立つ大きな墓石
古びた見た目に見劣りしない文字が刻まれている。
元師陸軍大将の墓
駒ケ岳を見下ろす丘の上
....
弱い者を
いじめたくなる時って
どんな時だろう
自分がイライラしている時では
ないだろうか
勉強がわからなくて
イライラしているとか
親に怒られて
イライラしているとか
体の ....
渇いた田んぼに流れる鉄砲水
今年の田植えが始まって
いくつもの麦わら帽子があちらこちらに見えてくる。
田んぼの脇の水路で汚れた手足を洗うと
流れてくる水が冷たくて気持ちが良い。
少し高く ....
実も心も引き締まるような
しばれる風が 空気を切り裂く
雲が割れる理由は
大抵そんなことろだ
皆が転寝したくなる陽気に
瞳を見開いて
ヒラ 平 片と繋がる花びらと
雛と惑 ....
暖かな湯気が立ち上る南瓜と小豆の煮付け。
薄く切った胡瓜の上に鰹節をのせたら
慣れた手つきで父がぽん酢をかける。
こんなものしか出せなくてごめんね。と
母はみそ汁をよそい
今焼けたばかり ....
庭でとれた夏蜜柑
刃元で厚い皮に線を引く
ふくいく
薄皮はぐと
黄王がぎっしり
時間の結晶をたべる
からだに飾れなくても
どこにでもきれいな宝石がある
スーパーの帰り
....
{ルビ他=ひと}の平凡をうらやんではいけないからいっそ私は石っころ
視機能B:軽度異常 1回前B
診察A:異常なし 1回前A 所見なし
胸部X線A:異常なし 1回前A 所見なし
体格指数A:異常なし 1回前A
聴力A:異常なし 1回前A
....
肺
ニジマス
シンドローム
「音のない声」
ただ近くにいたくて
姿を追いかけたのかもしれない
幻の意味ってしってる?
そう突然きかれて
ぼくにはこたえられなかった
こたえがないことに、心を求めて ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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