夏空がひろがる
口をあんぐりと空けて
空を見上げる
夏だなあ
夏空がひろがる
太陽が燃える
まぶしい
口をあんぐりと空け
手をかざす
夏にのみこま ....
ねえ何か面白いことやっているよ
えーっ 何なんだろう
一体 なんなんだろう って
私達を せめているようだ
違うよ
ちょっと 指摘しただけ
私的な問題に留意していてね
詩 ....
1
東日本大震災・死者・行方不明者数
二〇十二年三月十日(石巻日々新聞)
死者 15854名
宮城県 9512名 岩手県 4671名 福島 ....
もうこれで、と思ったときも
ページをめくると鳥がいた
青色の羽をしていた
羽毛が抜け落ちるのを
少し気にしながら
西日の当たる部屋
ソファの上で笑ったり
片方は詩人で
片方は旅 ....
ノーモア考える
どいつから先に死ぬんだ
町並みに妄想は広がって
明日見る夢に繋がった
地味な服が好き
地味な靴が好き
そんな僕は君が好き
人生最後の派手な遊びさ
どっから持 ....
日焼け止めを塗っても肌は焼けるし
信頼していても裏切られる
空腹に注ぐコーヒー
一杯のどす黒い目覚め
止まった時間が動き出してほしいと願い
欲しい物リストに時計を追加した
君と ....
うまれたての水のつめたさで
細胞のいくつかはよみがえる
けれど
それは錯覚で
時は決してさかのぼらない
この朝は昨日に似ていても
まっさらな朝である
それでも
あなたの水は
六月 ....
風を止めようと思いました
ふんわりと歌う 白いカーテンに 話し掛けましたが
反応が ありません
もしかしたら 聴こえていないのか、と思い
もう一度 声を荒げてみましたが
風は ふんわりと ....
積乱雲の真下は土砂降りで
私は一人そこに突っ立って
子供に戻りたいなんて馬鹿なことを夢想する
私はしばらく歩くと大きな大きな湖にたどり着く
道端には地蔵が佇んでいて
こちらを ....
夕暮れ時の紅い雲
スズメが三羽飛んでいた
セミ鳴き声が煩くて
窓を閉めても
それはジワリと部屋に浸透してくる
汗ばんだ肌が陽に照らされて
またどうしようもなく空虚な夏が来ると思った
雲の切れ間からのぞく青い空が
のびやかに光をかもだしている
瞬く間に過ぎてゆく梅雨の空は
いつの間にか泣き出した
あの向こう側に
泣かなくていい日があるのなら
心を置いてゆこう
君が優し ....
うつ伏せになって
顔を枕に埋めて
声が漏れないように
大きく口を開けて
枕に押し当てて
全身を震わせて
止まらない涙を
枕に吸わせてやった
それでも朝が来ると
仰向けになっていて ....
気をぬくとすぐに空が裂けて
わたしのねじれに触れてくる
どんなにながいスカートを履いても
どんなにきつく紐を結んでも
許されない許されない
それは 味のないガムみたいにはりついて
....
俺が独裁者になったらね
テレビ局や新聞社の人間を
徴兵して
ガダルカナル島に送りつけて
餓死させて
あのときの軍人さんの
無念さを思い知らせたい
マスコミが無罪だなんて
ふざけたこ ....
死の天使は軽妙がいい
悲壮は生にこそ相応しい
諦めもある一線を越えれば解放だ
概念だけの救いなんて幽霊にも劣る
仔犬のように震えている
不安の口に手を突っ込んで
ズルリっと裏返し ....
灰色の街に
今日もじゃぶじゃぶ降りしきる
情報洪水の雨達
駅のホームに立つ人々は
小さな液晶画面
の上に
人さし指を滑らせる
ひとり…ふたり…と
人がロボット化してゆく様を
....
平たい皿の上に
幻の鶏が一羽
細い足で、立っている
こけえ
くぅおっこ
こけえ
青い空へ吸いこまれてゆく
あの日の、さけび
先ほどまで
醤油のたれに{ルビ塗=まみ} ....
シラフの夜の夜間飛行
空港を飛び立って
何も見えない空を行く
ただただ海は輝いて
赤く輝くワインの海
あるいわ黄金のウイスキー
落ちたら戻ってこれません
空港は閉鎖して
航空灯火も消え ....
雨音で目を覚まし
見上げる空は
Gloomy gray
滴る雨は鉄格子
コンクリートの曇り空
こんな雨の日は
灰色世界の独居房
降りしきる冷たい雨
おれの体を溶かして
頭は重い鉛 ....
幾つもの空を超えてゆくのだろう
君は今
どんな空を見てる?
雨雲
曇り空
晴れ渡る空
どんな空でも
雲を突き抜ければ
青空が広がる
だから心配しなくていいよ
明日はきっと晴れ渡る
猫背に貼りつけられた
気・血・水が
梅雨空に 漂いあふれたとき
古里の 知人の面影が
浮遊してくる そして
そんななかで
卒寿の息は磨り切 ....
とても寒いとき
たった一枚の布切れが
神様のようにありがたい
この体は愛すべき私の体で
頭と切り離すことはできない
感じて、思うことが アクションを呼び
また、感じてしまう
....
贋作の夜を、ハンマーで叩
いて割った
砕け散った夜の
欠片の中に
いつ貯めたのか思い出せな
い古めかしい十
円玉が数、枚
それを取ろうとして指を刺
した 見 ....
雨が響いている
六月には刃先が疲労する
四月と五月の春の息吹に
消耗し尽くした空は
悲しくもなく泣き始める
大きな思い出は錯乱し
小さな風景はたるんでゆく
雨が谺している
六月には ....
生きていれば二十七歳
二十五歳まで生きるものよと
微笑って言ってくれる小母さんも居たけれど
十二月の空はあおくあおくあおかった
十年の月日が流れ 忘れられない
あなた以外と暮らそうなんて ....
今私が立っている大地
雨が降り雷が落ち強い風が吹く
あなたとの距離は四十五センチ
上空一千メートルには流星の様なミサイル
音速で飛ぶミサイル
そして大気圏外から降り注ぐ宇宙ゴミ
今の瞬 ....
大切な友が夢に出てきた
もうずっと会ってはいない
もうずっと遠くへ行ってしまった
友はこう言うとふと煙の様に消えて行った
あなたと過ごした日々を
あなたと見つけたものを
あなたの光を忘れな ....
曖昧なあなたの自殺願望
私はそれをタバコを吸いながら眺める
缶コーヒーのプルトップを開けて
それを差し出すあなたの瞳の色
焦げ茶色の瞳は私を見ていない
二重螺旋で作られた私とあなた
時間軸 ....
同姓同名の、 いや、
日本語に音写すると同姓同名になる、ふたり
の
フランス出身
....
鷹
島
皆既日食
1125 1126 1127 1128 1129 1130 1131 1132 1133 1134 1135 1136 1137 1138 1139 1140 1141 1142 1143 1144 1145 1146 1147 1148 1149 1150 1151 1152 1153 1154 1155 1156 1157 1158 1159 1160 1161 1162 1163 1164 1165
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