地球のどこか遠くから 一瞬で
青空を飛び 星空を越え
風を切り 雲の中を通り
やがて銅線や 光ファイバーにのり
やってくる
HLSの 神秘的な宝石たちは
スクリプトで集められ 美 ....
みんな嘘つきなんだよなあ
知りません
燃やしました
ルールも
友情も
みんな嘘つきなんだよなあ
不幸の手紙を
もらったことがある
あなたの彼氏は
誰それと 云々
必死すぎて笑っ ....
希望出生率1.8を目指して
一億総活躍って
大臣が、大事そうな紙を抱えて言っています
日本の人口がどんどん減って
1人が1人のお年寄りを支えないといけなくなって
社会保障が破綻して
さ ....
サイダーのボトルを開けて
気泡の弾ける音に耳を傾ける
真夏の太陽が気泡に反射して
まるで宝石を散りばめているようなサイダーのボトル
涼しげな音の宝石たち
見入っていたらトンビ ....
アメ玉一つ口に放り込んで
明日のことだけ考えて生きる
新宿の喧騒に負けないくらいの勇気を持って
他人から見ればおかしな奴だ
でも私は明日のことだけ考えて
アメ玉を噛み砕いた
....
テレビでヒーローを見るときの感情
全ては闇から手を伸ばす
俺は笑い顔をポケットから取り出す
握る手にそれを忍ばした
グシャグシャになった自分の顔を闇は見た
握手はすぐ終わる
いつも人生 ....
雨粒一粒
ゲリラ豪雨の最初の一粒が
モノクロでスローモーションな世界に映り込む
灰色の一粒は地に落ちて
物理学的な形をつくり砕けた
一瞬の出来事に
世界が集約されているよう ....
楫
ラジコン
漆
魑魅魍魎不可思議は
もはや
幻想の中でさえも朧げで
血も吐けない
死に体
蓬莱よ 月の光
コロニーのダイオードで滅された
神秘よさようなら
貴方達を残して 人間は進みます
ごめん ....
東京の空を知っているか
ネオンのその上にあるんだ
スカイツリーのその上にあるんだ
匂菫のそのうえに
あおい銀杏のそのうえに
かの黄葉のそのうえに
稀なる雪のそのうえに
ぺてんに慣れてうた ....
遠くの金魚
見つめれば 尾鰭のついた噂話も
御姫様のドレス内に 包まれてしまって
只管 忘れられるかのような 産物
白濁した水面に浮かぶ目玉がとても白くて
青空と一緒に映り込む雲 ....
リタイアしたら
「毎日三食つくるのは大変だ」
とワイフがよく言う
僕は大変だ!と言われながら
飯をつくってもらうよりも
まずくても自分でつくって食べたいほうだから
「俺は二食でもかまわんの ....
「この、ハゲ-っ!
ちが-うだ-ろ-っ!」
と僕も言われそうになる
親しくなった同僚から、自宅に招待された。仕事が終わった後、小一時間ほど電車に揺られていくと、自宅は校外の一軒家である。同居している家族もおらず、気ままな一人暮らしだそうだ。
飲み物と簡単な手料理 ....
初夏を潤す水の眠り
そのやさしい浸食が
一人一人の誕生までさかのぼる
ふと手を止めたその先には
地球全体がまばゆく広がっている
鉱物たちの永遠の眠りが
一人一人の死まで急いていく
....
どれだけの道をあるいて
高く飛んで
転がって
どろだらけになっても
高く飛びたくて
もっと崇高な未来を
もっと美しい自分を
わかっている
わかっている
わかっている
わかっ ....
たぶん食いたくもないラーメン食って
抱きたいおんなも抱けなくって
意味深なテストばっか受けまくってる
そいつを冷たい仕草と呼ぶんだろうが
価値や気持ちのないことなんて
ひ ....
寺の裏庭から三、四人ほどの声がする
住職と仕事終わりの植木職人たちだろうか
朽ちた切り株を囲んでいるようだ
もう無理かね
もう無理だね
夕暮れが沈黙に呑まれていく
声と音が遠のき
九 ....
喫煙所の脇
燻る俺とタバコ
ペットボトルでいっぱいのゴミ箱
雑多で不愉快な革靴の音
切れかけた街頭
生きてて楽しいのかい
そんな問いかけ
貯水タンクの横に水溜り
LINEの通知を消した ....
欠けている月をみると
こころが穏やかになる
足りないということは いのちがあるという証拠だ
ときどき 完璧な満月が 空に
貼りついている
あれをみると シネ といわれているみたいだ
あ ....
ソテツの葉が絡みつき 十年に一回輝く
狂おしく悩ましい亜熱帯の夜 何かが生まれる
息を殺して十五夜を待てば 銀色に輝く竹林
闇夜に浮かび上がる 竹に虹のウェーブが架かる
夜のスコールにうた ....
四角い
フォルムを
くずしたい
だけど
その方法が
わからない
◻︎だから◻︎
◻︎◻︎◻︎か◻︎◻︎◻︎
....
世界がある
世界がうかぶ
捉えようのない空間
捉えようのない生命
科学的に分析すれば
緻密な世界が
波をうち
熱をおび
うごめいている
体系的に渦を巻き
一定のリズムで ....
サーカス小屋に夕げの香りのあたたかさはないのだ
オレンジと黒の渦巻きのぶん冷たく焦げている
騒々しい星々が夜を乳白色に染め混沌とさせている
父母は夜通し外にいて金と切れ端を数えていた ....
池のほとりにすわって
スケッチブックを片手に
タガメを描いている
頭上には角ばった泥の月が
まだ明るい空に浮かんで
輝きだす頃を待ちわびている
おぼろげな深い場所
夏休みに行った ....
君がいう
髪のびたねと
風がなびいて
会えない日々を梳かしていく
君は遠い季節に
住んでいて
いつも変化に遅れて気づく
この夏
君が気づく頃
私は黒髪を
....
猫の喉奥から
小さな雷鳴が聴こえる
やがて
雨が降ることだろう
さみしさを埋めようとして
猫を飼うということを
怒っているのかい、
猫
六月の保護色みたいな灰色の毛は
なでられる ....
おばあちゃんたちが暑い陽射しの中を
ふらふらしながら広い駐車場を
歩いている
店内にたどり着くまでに
熱中症になりそうだ
入店すると急に冷えてきて
心臓に悪い
ワゴンを押しながらというよ ....
いつからだろう
熱病に侵される
戦う南風、こがらし
叶わない。
世間様に顔向け出来ない
恋煩いとかナントカ
ないとめあ
立夏すぎ汗が滲む
上がる躰の体温 ....
遊里
仕舞
雷
1122 1123 1124 1125 1126 1127 1128 1129 1130 1131 1132 1133 1134 1135 1136 1137 1138 1139 1140 1141 1142 1143 1144 1145 1146 1147 1148 1149 1150 1151 1152 1153 1154 1155 1156 1157 1158 1159 1160 1161 1162
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