地元の散髪屋
中学時代の同級生
顔剃りなしで2500円
入店しても
「いらしゃいませ!」
とも言わない
町の散髪屋
高校時代の先輩
若い娘の顔剃りつきで2500円
会計をすますと
....
擦れ違った何かを探しましょう
ココナツの似合う丘
飲み物に入れることに飽きたから
ヤシの実を探すことにしたの
葉が護ってくれるのは陽射し
落葉の頃に落としておけば良かった枝が
細かく重 ....
ドライフラワーの永遠の命が
アイスティーの上に転がっている
氷に囲まれた部屋が似合う
天使の翼が擦れるように
ガサガサと音を立てるのは何故?
風に揺れるラベンダーの迷いを
聞いてく ....
ある日突然に これまで理解できなかったものが
素晴らしい事に気づく
それはドビュッシーのクァルテット
FMで聞き その不気味ともいえる世界に驚く
こんなに素晴らしいものがあったのか ....
階段の踊り場で
私は立ち止まる
私は
自分の中途半端が嫌い
7階と8階の
どこにも馴染めない
おはようって
ツイート
感謝のために生きたいのに
サヨナラを聞くばかり
いつだ ....
絞り出すように今日を歩く
新世紀に生きる私
ずれてしまった時間軸に生きるあなた
鏡の向こうの私はあなた
ほら私のあなたの今日
ほら同じナミダ
ありがとう旧世紀の私、 ....
蚊取り線香の匂いが好きだと
誰かが言った
すごく落ち着くんだって
わかる気がした
猫を抱いて
庭先で蚊取り線香を焚く
とても静かな夜
長い間忘れていたその匂いを
思い出そう ....
何処まで進めば「遠く」なのかを考える
1.あの道は通ったことがある
2.角の公園は行ったことがある
3.1キロ先の家から散歩中の犬に吠えられた
逃げ込む先は固い建物が良いと考える
....
雨が突然降ってきた
強く強く降ってきた
地面を打ち付けるように
私のこの身体を射すように
強い雨が天から一直線に
降って来た
軒先も木陰も見つけられず
強い雨が降る中を
ただ歩くし ....
神様が天の川の向こうから見ている
私の錆びた核を見ている
錆びが広がり崩れ落ちる私
天秤座の反転した夜空
その中の一粒を飲み干して
天の川向こうから見ている
星が一 ....
薔薇園を見に行って
大事なイヤリングを落としてしまった
いつか落とすと思ってはいたけれど
いつ落としたのかわからない
歩いた跡を
再び
たどってみたけれど
ない
ひょっとし ....
「なんにもできない」って君は泣きそうな顔で言う
「なんにもできない」ってため息つきながらいつも言う
「なんにもできない」って言えるのに「できない」って言う
ため息つくまで悩めるのに「できない」っ ....
自称詩人にならないように
日頃から細心の注意を
払う必要があるが
もし万が一
自分の家族が
自称詩人になってしまった場合は
家族の問題で片付けることなく
自治体や保健所、警察
医者また ....
たったひとつの巨木が
萌黄の葉を緩やかに
揺らしていたとしても
これらは夏風の断片ですら
あるのかもしれない
たったひとりの少女が
涙の雫を静かに
流していたとしても
これらは希望 ....
らしくないの一言
それだけで
私は私ではなくなった
小さな心には
とても抱えることは出来ない
心の奥に私を隠し
それでも何とか
生き抜いた
ある時
らしくある為に
私は ....
片思いには質量がある。
だから 好き という気持ちは
不変/普遍 なんです
と酔っ払いの男に云われました。
好きという気持ちを冷凍保存して
必要なときにとりだしてレンジで
チンするので ....
いちねんまえのきょうの夜中の出来事を
ぼくのこころは
毎日三十回くらい思い出している
日々葛藤している
日々価値観を試されるような出来事ばかりだからだ
ぼくはぼくの価値観 ....
300万もの脛毛の荒野
300万もの脛毛の荒野
300万もの脛毛の荒野
酸っぱい空気充ち満ちていた箱たちが
汗だくの肉溜まり又は骨皮を閉じ込めていた箱たちが
その重い戸をついに封しきれな ....
貴方のお気に入りだった黒いマグカップ
貴方が居なくなってから
わたし専用になったの
だけど昨日の夜
彼女が手を滑らせて割ってしまった
粉々になってしまったなら
諦めもついたかもしれ ....
醜い顔を見なくて済むように
部屋の明かりは小さくしておく
悪口が聞こえてこないように
ステレオの音は大きくしておく
僕だけの船に食料を積んで
時間や支配から逃れたかった
眠れずにい ....
熱中症「厳重警戒」の下
地域のシルバーたちは
朝早くにグランドゴルフ大会へ
出かけた
近所に住む90代の伯母さんも
元気に出かけた
彼らは
粗食に耐え
夏の暑さにも
冬の寒さにも
....
吹く風に捕らわれた身は山を駆ける。
幾たびも過ぎていった時を頼りに。
先人達の漲る力に生を覚えて、
村はずれの舗道にただ立ち尽くす。
吹く風に捕らわれた身は川を渡る。
輪 ....
世界から色が消えた、ということ
涙で前が見えなくなった、ということ
横断歩道に飛び込みたい、ということ
大好きな仕事に行けなくなった、ということ
お揃いのマグカップを割りたくなった、ということ ....
もしも思うがままに詩を書けたなら
僕は今より格好良くなれるだろう
もしも思うがままに詩を書けたなら
今よりもっとポイントもらえるだろう
もしも思うがままに詩を書けたなら
ひょっとしたら詩 ....
あの子もこの子もエイベックス
毒だな毒を流すドクトリンだ
ローション相撲を差し置いてからに
アーナンダコーナンダ
平方根の臨む未来
もう忘れたスーパーダイナマイトソウル
白發中を百万枚 ....
夫婦で、出かける準備をする
告別の朝
在りし日のお{ルビ義父=とう}さんが見ていた
テレビがふいに、点いた
夫婦は顔を見合わせる
(からだを脱いでも
{ルビ御魂=みたま}はおられ ....
夜空から明滅して
ゆらゆら下りてきたUFO
が
白い塔に刺さったまま
もう長い間、固まっている
その足下を京都の人々は ....
夏の夜の終わりに
妖精の輪に足を踏み入れた
短針を飲み込んで
長針を吐き出した
秒針の枯渇が凍結してゆく
三針の傷痕が開いてゆく
真白いシーツの奥で蠢く
化生に成りつつある獣
....
いつか完成するだろうか
あばらの中のいくつかの空洞は
満たされて、微笑んで眠るだろうか
脂肪に埋もれる柔和な女になれるだろうか
昔は違ったのよ
と笑って言うことができるだろうか
抱 ....
最低な日々を振り返る
ビールの缶に口をつけ感傷に浸る
過去に告ぐ
過去に告ぐ
夢がない
希望がない
しかし
何もなくても生きていける
そんなくだらない勇気はある
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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