残酷な人たちへとアメ玉を配る

セミに雪だるまを見せてあげる

なにかを掴もうとしながら歩いている

最後の夜君は満天の光を放つ

あなたの変てこな笑い方を思い出す

心が軽い ....
あなたが ゆっくりと 息を吸い込む

「ふいちょう」
唇が その形に動く ゆるやかな流れとともに 水の音が響く
雨なのか 風なのか さざめく空気感は いつだって おんなじで

記号の向 ....
羊の群れが見上げる先に
生きもののあつまりのかたちの曇
黒い太陽は白くなり
鉛のように口をつぐむ


平たい国に咲く花が
丸い虹や風へと傾き
水を覆い揺れている
夜を ....
夜半の馨を残して
朝焼けは落ちてゆく

頬に残らなかった
昔日の跡を眺める

三面鏡の奥で波紋が広がる
優雅な尾鰭が翻る

昼下がりの葉の翳り
白昼夢に耽溺し
蝸牛が休んでいる
 ....
狭い部屋
白い壁
閉ざされたカーテン

身体に刺さるナイフ
何度も何度も
同じ所を行き戻る

リズムを持つ
汚い息が頬に当たる

早く
そしてゆっくりと

突き刺さるナイフ ....
海水の上澄みが

湯葉のように纏まり

ヒトデ型にくり貫かれ

それを渡り鳥がくわえて

南の方の国境へ

ぽとりと落としました

すると、そこからにょきにょきと

裏の ....
報われることのない想いは
どこへ向ければいいのだろうか

気持ちばかりが募り
なにもできずにいるけれど
ここでこうしていることに
意味はないのだろうか

大人しくして
我慢を重ねて
 ....
外から犬のうなり声があんまり長く聞こえたもんだから、なんだろうかと思いをめぐらせた。で、それはエアコンが自動で動き出した音だと気づいた。
野犬などいない町だから、犬ではないとは思ったが。ここはオフィ ....
薔薇の蕾は美しい
少しづつ開いていく姿も
この世のものとは思えないほど艶かしく美しい

だが咲ききって
たちまち黒ずんでいく花芯も露に
剥がれ落ちるのを待つさまは
あまりにも見苦しく
 ....
わたしは座っている。

冷たいパイプ椅子
背もたれなんかはある。



パイプ椅子の周りを
背もたれの周りを
わたしの周りを

ぐるぐる回りぐるぐる回る

 ....
哲学の道を入り
敷石をふみしめ歩いていた
(道の傍らをさやかに水は流れ)

遠くから、外国の男性がふたり
こちらへ歩いてくる
僕は敷石を一旦、下りて
道の外れに身を引いた
(弾む英語の ....
太陽に にじり寄って行く雲を称えた夕空 
クロスするのは 誰かの溜息 
呆けたアオサギが 優雅に行き過ぎる 
その羽根の向こうに 明日を思う

ジャケットを脱ぐ バサっと音がする
立て ....
つめたい水が流れ
ゆられる水草たち
淡色 葉は白く薄く
沈んだ石は絶えず
千年晒され続け
削れる なめらかにすべるように

潤う瞳には 空 遥か天の先は遠すぎて
持たない腕を水の上 伸 ....
全部が一瞬で消え去った
人魚の泡のように
残ったのはかなしみだけ

存在そのものが支えだった
誰に泣き声を聞いてもらえばいいのか分からない

パッと離れた気持ちは綿毛のようで
もう元に ....
空っぽだった器に
なみなみと注がれたのは
無色透明の愛というものだった
私の目には映らず
触れる事も出来ず
ただたぷんと揺れる様を眺めていた

ある日
無色透明な愛が濁り始めた
もう ....
木洩れ日は幹にもえうつり
いおのように游いで
あおいだ瞬きは
そらにとけて微睡んだ
しらむ
コンクリート
放たれていく君の足音の
つめたさに脳が
あせばみ
ふりかえり、照射す ....
文庫本の
薄いところが好きだ
パラパラとめくる
音も素敵だ
ブラスバンドの
演奏に合わせて
いちょうの葉っぱが
上から落ちる
青春という
栞は一枚だ
言葉に振り回されているので
振り回してやろうじゃないかと思って
リズムを作り出すと
足を取られて転び
ねころびころがって
よろこびおかしがって
伸ばした腕の先にあった
イネ科の植物を鳴ら ....
反旗を翻すと
狼にごみが付く
子連れ狼は去って行くが
最近眼鏡の洗浄液を
けちって居て
少し汚れた視界に映る
子連れ狼も反旗を翻す
子連れ狼の
二回の轟音
カラオケで少し目が潤んでい ....
私を愛したあなた
抱いて下さい

強く
強く

想う強さで力一杯に

私は幸せを感じるわ
ボキボキと
背骨が砕ける音を聞きながら
雨の夕暮れは静か
魂が濡れるに任せて
ただ風は流れる
雨雲は青々と輝いて
名も知らぬ鳥の姿を溶かす

嗚呼
わたしは安心したいのに
地球が優しく泣くから
その肩をそっと抱いて
慰め ....
背中を左右に開いて
川の水が溢れ出した

(孤独な独白が掘り起こされる)

胸骨の狭間を裂いて
海の水が零れ出した

(虚言を齎す陽が差し込む)

真白い骨が尖ってゆく
鏡の中で ....
炎天下
  暗転する

極めて正直な
光の圧に屈服

発汗 溶解した エロチシズム

レイバンをかけたロダン
    考えない人たち

        薬指に カラスアゲハ
  ....
結びつけること

束縛であろうとちいさなゆびきりであろうと
いつもばらばらになろうとしているものを
とどめようとするきもちがすきなのだ

水引って結んであるでしょ
封印でもありたんなる飾 ....
二重に急落する坂を
ブレーキを絞りながら降りて
ようやく
斜度も緩んで気も緩んで
幅広の川の光が射し 鳥の声が差し
剛健なる自転車は
ただならぬ志操にて縁石にまぐわい
すっ飛ぶ地面と夏に ....
自称詩人の海に飛び込むと
そこが頭おかしい奴だけの世界だと分かる
頭おかしいは
ある人にとっては褒め言葉かも知れない
しかし、ここで言う頭おかしいは
相模原聖斗と同じ意味の頭おかしいだ
気 ....
真っ直ぐ届くよう願っても必ず伝わるという事はない
それでもまっすぐなのは言葉の根なんだろう
捻じ曲がるようで素直な事だと思う

照りつける太陽は熱いようでとても冷たい
なんにもしちゃくれない ....
、伴うかなしみってもう
行き着く涯てなんじゃないかな
神さまはわたしたちが抱え込んで手放さない
憧憬も
現実も
音楽も
何もかもを一つ一つほどきながら丁寧に握り潰してゆく
それって どこ ....
乾いて
皮膚が焼けただれた
地面の上
噴出しては
血飛沫に埋もれていく
生命の後先に
ぼくは囲まれて
右にも左にも動けない


見上げても
見下ろしても
ぼくには
心臓を象っ ....
愛をもたない人形のように
冷淡で詰まらない男

観念世界の海を漂い
非現実をいきる

ぬくもりを抱きしめることもなく
暮れてゆく日々

ザクロのように割れた心から
赤い血が噴き出し ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
僕らは赤い風船になった水宮うみ4*17/7/28 12:15
鞴  -ふいご-藤鈴呼2*17/7/28 8:51
雨と手のひら木立 悟317/7/28 8:29
御使い黒崎 水華517/7/28 6:05
ナイフkino12...017/7/28 6:05
星の漂流ヤスヒロ ハ...017/7/28 1:13
向かう先は坂本瞳子017/7/28 0:33
虹を探す吉岡ペペロ017/7/28 0:31
グレーピンクのモーツァルトLucy7*17/7/27 23:18
まぁ..。60の音。幽霊217/7/27 23:01
哲学の道にて服部 剛017/7/27 22:42
夕空藤鈴呼017/7/27 22:01
水底から空を渡辺八畳@祝...117/7/27 20:27
さよならタンポポ不思議な色の...017/7/27 20:14
溢れる愛卯月とわ子117/7/27 18:21
ambroid summerむぎのようこ317/7/27 16:12
スーベニアミナト 螢417/7/27 15:56
そしてパレードを率いる/即興ゴルコンダ(仮)投稿こうだたけみ1*17/7/27 13:28
子連れ狼間村長12*17/7/27 4:58
壊してkino12...117/7/27 0:56
雨鳥ヤスヒロ ハ...417/7/26 23:46
朝昼夜)顔のない花黒崎 水華5*17/7/26 22:40
この夏へ捧げるただのみきや9*17/7/26 21:25
水引梅昆布茶12*17/7/26 20:57
すっとびオイタル317/7/26 20:30
ラブドール2花形新次317/7/26 19:57
言葉の根花町 明1*17/7/26 18:00
本日休演もっぷ317/7/26 17:57
摂理寒雪117/7/26 17:32
ザクロ星丘涙7*17/7/26 11:45

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