君と共
夏の午後
暑い外
避けて此処
エアコンに
かくまわれ
君と飲む
冷たさを
僕だけが
覚えてる
夏の午後
暑い部屋
溶けかけた
氷たち
カラカラン
....
参道を無数の鹿が
{ルビ長閑=のどか}なリズムで、歩いている
野球帽の少年が
鹿せんべいを
口許にやっては、はしゃぐ
首からカメラをぶら下げた
アメリカ人のおじさん
橙色の法 ....
三つ編みの中に隠したボタンは
あなたの制服の二番目だった
ネズミにかじられたりしないように
私は一等席を用意した
黒いおさげが光の加減で
緑になるのを気に入っている
重たい髪が ....
相手を愛するということは
自分の気持ちや考えを押し付けることじゃなく
相手の気持ちや考えを
最大限尊重することである
しくじった
ヤバイ
良しもう一回
ポチッと
今度は慎重に
ここは 罠だ 毒だ 落とし穴
一度やったから知ってる
そんなボタンであの日を
変えれたら
ナイナイ
あれっ
....
ポップコーンが弾ける音
それが聞こえるだけでも
この耳は楽しいらしい
高層ビルがまた一つ建ち
そのアシンメトリなフォルムは
夜空をいびつに捻じ曲げ
火が花開く空間を奪ってしまった
....
おサルの籠池ホイサッサ
後ろで拝んでいる
ハバアは、ありゃなんだ?
しかし、変な夫婦っているもんだな
見るからに品の欠片もないだろ
きっと出自の問題だ
だってちょっとやそっとで
あの ....
人格者とは
理不尽に対処できる
知恵と器と使命を持つひとのことだ
人格者は理不尽がきても
じぶんを立てるということをしない
じぶんを立てていると他を責めてしまうからだ ....
かつて
苦しくても悔しくても辛くっても疲れていても
心の内に呑み込んでしまって
どんなにどうであっても
わたしには笑顔ばかりを見せてくれるひとが居た
けれども
とうとう最後の患いとの闘いの ....
つなぐことが
できない者の
孤独と生滅
たくすバトンを
持たずして
つながることを
恐れる者の
羞恥と隠遁
網の目の中
失われ
つながれている
罪ある ....
取れたてのトマトを氷水で洗い
大きな口でかぶりつく。
暑くなり始めた水場の前で麦わら帽子を被り
冷たい水で顔と手を洗う父と私は
虫や暑さと格闘しつつ
畑仕事に精を出す。
太いきゅう ....
……キャッチ出来ない
近づき逃れ 逃れ接近
既にそれを背負わされ
足場は崩れ消滅した
青くぽっぽと熱を吐く、
大地の割れて真っ二つ
天は激しく咆哮し、
蒼くぼぉぼぉ燃え盛る
幻想を ....
花かんむりを作りながら微笑を称えていた少女時代に
戻りたくなりました
少なくとも「おかんむり」の多い世の中を泳ぐ大人よりは
平和に違いないかな?って
戻れるかな
戻れぬかな
戻 ....
お互いが
自分と向き合う時間である
自分は今どこにいるのだろう?
ボケると
自分がどこにいるかわからなくなる
昨日届いた今年の新米。
白く輝く米粒が
すくい上げた両手から零れ落ちる。
その日の晩
一粒も残さないで食べなさい。と
母はしゃもじを握って何べんも言った。
白い湯気を顔中に浴びて
....
日々闘う孤独者よ
あなたは誇り高き戦士
あなたは孤独者を忌み嫌う幾多の聴衆の黒い嘲笑と闘い
あなたを堕落させ狂乱の傀儡にせんとする生煮えの蠱惑に耐える
あなたは元より孤独を友とし静寂を伴侶 ....
習字が変だった
その習字を止めると
さらにへんで
ロバのドンキーや
ロバのロシナンテと
邂逅する
へん(恐怖)から逃避して
父にパチンコ屋に連れて行ってもらうと
鵜の国が近くの貯水 ....
鮭の皮は
「きりみのような方と 先の程まで銀色の 煉々は死んじゃったの後の先…」
好きだから 最後に残したんだよ 解説はマイ箸
飲み込んだ爪は
「わたしは わたしとなり わたしの ....
理不尽なことは誰にでもたびたび訪れる。
ひとならば誰もが、他者よりも自分を立てたいものだ。
だから理不尽なことに堪えきれず反撃、もしくはあからさまな無視をしてしまう。私もそうだ。
で ....
(トン・トン・トン。)
軽快なリズムで動く父の包丁さばき。
収穫したばかりの夏野菜の中からナスが二つ
銀色のボールからこぼれ落ちている。
オニヤンマが一匹部屋の中に迷い込み
茶碗を並べた ....
密やかに密やかに
唄う
みつやかな色は、きっと淡い淡い頬紅の色
淡い薄紅色を反射する真っすぐな水面の上
すぅっと指を滑らせれば
薄紅色の光がブルーの光に覆いつくされる
....
娘が寝ている時間に帰る
娘が寝床から泣き始めた
そっとただいまを告げても届かない娘の背中をさする
暴れまくる娘
布団を縦横無尽に転がりまわる
まるでねずみ花火のようで
今にも爆発しそうで
....
俺の天使は壊れている
フリーマーケットで
三千円で買ってきたやつ
今日日
天使の値段は三千円さ
中古で三千円
新品でも五千円しないさ
牛乳を飲むかと尋ねると
首を横に振る
パンを食べ ....
たそがれ時の偽りの永遠が僅かに、薄らいで
今年の夏至も千年の眠りについたのだと
いよいよノートにペンを走らせる
しかし明日からの八月が
八月がかなしい さびしく終わるから なぜ
この月に ....
手の無い子どもの手をつなぎ
足の無い子どもと歩きます
目の無い子どもと夢をみて
耳の無い子どもに話します
なにかがあって
なにかがなくて
そしてまた少し
少しと失いながら
....
けんせつげんばのかいてんおんで
じゅうくじはんぶんめがすんだ
こうそくどうろをあるきつかれて
でぐちへとどかない
ドラゴンのよだれ みつけに
のっぺらぼう ほういもう
ふろしきづつみ ....
本質は本質として朽ちていき、装飾や細部にこそ神は宿るのだった。仕事は論理によって組み立てられた城であるが、その堅固さを基礎づけているのはむしろ至る所にある建具の装飾なのである。龍の形をしたり雲 ....
あの日僕らは
夏をいっぱいに浴びながら歩いていた
中空を惑星のようにめぐる虹色の夏の果実を
気ままにもぎとっては
かじりながら歩いていた
ふと蝉の声が途絶えたとき
目の前に幕があらわれた
....
まっすぐ生きないといけないとおもう
まっすぐ歩けないから
背中もぐにゃぐにゃになってしまうから
うしろめたいから
すぐ黒にかくれたくなる
太陽はずるい
熱でうやむやにする
ひとつ ....
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