1.墜ちた小さな太陽

白夜には子供たちが
祭典に訪れる黄昏があったとして
平和が続く夜空に
祈りを捧げていたばかりでした
かつて遠い昔
世界大戦で投下された
広島と長崎では
人間た ....
幸せな人になろうとする

そして、努力してその人を目指す

目標に届かず人を妬む

サイコロをふる

ほとんどがハズレ



幸せな人の気持ち、状況を
思い浮かべる

幸 ....
太陽と海
向日葵と風がうたう

忘れては 思い出す
風鈴の音と蝉の声

笑いあい
遊びまわった

終わらない時代に
僕らは夢を見ていた

スタンドバイミーが
聞こえてくる
 ....
喧嘩というものは
一方が賢ければ
避けられる
両方とも
愚かであれば
避けられない
今の米朝は
どちらのケースだろうか
猛暑の夏は
熱い湯に入り
たらたら汗を流そう
冷やすだけでは足りない
透明な羽根に感動したことも忘れて
思い出す春巻

カリカリの茶色めいたクッキー
忘れかけた ツクツクホウシの音色

明け方の轟音 
眠れぬ枕元に立つ人形
誰が動かすシャレコウベ
 ....
しかめっつらしてないでさ
むりやりにもわらないでさ

ぽかんと空をみようよ
窓がよごれていて
みがきたくなるかも

ふしぎだね
むかしもいまもこのさきも
どこかではかならず
ひとと ....
今日久々に
羽生の天才を見た
人口知能エルモちゃんによる
候補手と評価値が
リアルタイムで分かる
王位戦の対局動画だ

終盤、エルモちゃんの
候補手には挙がっていない手を
羽生が指し ....
 佇んでいる。
 びたりとも動かない水だ。
 この夏、そんな水を見た。
 早朝、いつものように堤防道路をのったりと散歩している時だった。ぼくは、不意に気づいたのだ。音がしない! いつもの音がしな ....
夥しい数の言葉が
壁一面に記されて
其処だけ羅列標本
        恋愛感情を剥ぎ取って
        継ぎ接ぎの怪物が孵化
        そんな夜半で御座った
赤い芙蓉が広がり
 ....
海は想う
 「わたしを包み込むこの方は誰?
 凪いだわたしを優しく撫で
 荒れ狂っても受け止めてくれるこの方は


空は想う
 「ちょいと撫でりゃこの通り
 吐息一つで身をよじりやがる ....
趣味で生きているんです
死ぬこともできるかもしれないが

くだらなくとも
生きてゆくことが
せいいっぱいの趣味なんです

まだまだ生命活動を続けたいと
こころが言っているようなので
 ....
軟禁されています
いっそ死にたい/生きたい
助けてくれるあなたはいますか
束の間の夏を慈しむように
打ち上げ花火は鮮やかに咲き乱れ
七夕の夜を彩る

一つ 花が咲く度に
一つ 想いが散ってゆく

七夕祭りの熱い夜に
やるせない想いを
花火に乗せて飛ばしまし ....
日々の暮らしの中で
言葉の海を泳ぐようになった

なにが良いのか
悪いのかわからぬまま
てきとうに
真剣に詩を紡いでいる

私という一人の男が
悩んだり
叫んだりして
右往左往し ....
某大臣がんばれ!
失言は問題だが
北方四島をすらすらと言えなくて
問題だが
これから勉強してがんばれ!
大臣として不安はあるが
安心感を与える顔でもある
「記憶も記録もございません」と言 ....
「えへへ、それでね
「肋骨を開くと、クリスタルドームみたいになってるの
「果てなく消えていくための扉があるというわけ
「この世界は全て心の出口
「なら入り口は
「それは私だけ
「私だけの秘 ....
私は泣いた
君という海の波打ち際で

不器用さを
愛おしさから
短所に変化させたのは
慣れすぎた歳月と
甘えすぎた気もち

海辺に向かって
手を繋いだ瞬間を
覚えてい ....
言葉と言葉を継ぎ合わせる
赤い夜の拒絶の淵

別れの白い花びら
漂う岸辺

波の上に
なぜか海鳥が湧く
船の灯りは夏の夜の饗宴

古から
空に浮かび続ける訳を
尋ねる旅人
満 ....
人類の記号化にかざぐるま

みました。




ふうしゃ より かざぐるま

 ....
もっと自分を大事にして、と
そんなに自分を犠牲にすることはない、と
人から言われて
みんなのために身を張って行動した私は
自分が自暴自棄になっていたことを知る
私は自分を粗末にしすぎ ....
生暖かい風に乗って甘い香りが届く。
紅い唇がおいでと誘う。

体の他のどこにもないようなその鮮やかさは、紅色だけが浮いているようだった。
あの香りはお前かと聞くために僕は近づく。

細い腕 ....
穏やかに沈んでゆく
貝殻の奥で
一枚の花弁のひとひら
(花占いを信じている女の子)
無差別に積み上げられている時間

嫋やかに蕩けている
石膏の奥で
一粒の星屑のひとかけ
(星占いを ....
偽善で覆いつくされたこの世界はいつも
優しい言葉を待っているのか待っていないのか
閑寂の中に一抹の寂しさを覚えるのは
大人に慣れてしまったのか
人は簡単に人を裏切る いつもだよな

偽善で ....
碧く陽の無い朝に引かれる
細い音の線がある
見えない飛沫が
花を揺らす


羽の空が 暗い川を流れる
午後が午後に集まり
吼え声を上げる
窓の滴をすぎる影

 ....
裸にはなれない

鎧で身をかため
武器を持たなくては
戦えない

弱すぎる 弱すぎる
裸で戦えるほど
強くはない

裸を見せられるほど
美しくもないし
度胸もない

私は自 ....
何かについて書こうとすると
その何かを選んだ理由に
必然性があるかどうかが
気になってしょうがない

誰にも見せない日記なら
どうでもいい
好きにすりゃいいが
誰かに読ませるつもりなら ....
ふと見上げた夜空に
月が浮かぶ様も

眺められぬ
日常下にて 

ツキを探すことばかりに
かまければ 

星空と見紛うこと 
いと哀し

つきはまるいと
だれが きめた
 ....
戦争という悲しみよ
教えておくれ

あの日
青年は何を夢見ていたのか
夏の日差しの中 
何を思ったのか

戦争という苦しみよ
教えておくれ

あの日
蝉しぐれの中で
向日葵は ....
ある時僕の詩集を見たカミサンの友人が
カミサンに電話してきた
「┉あんたの悪口ばかり書いてあるよ、
あんたちゃんと見ているの!」
「あんた!私の悪口ばかり書いているんだって!!」
「だって口 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
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