北朝鮮のねらいは
脅してゆさぶることなんだろうから
あまりテレビなどで騒がないほうがよい
騒げば騒ぐほど北朝鮮の思う壺だ
グアム周辺に落とすというならば
ここを見事射てみよ!と
大きな扇の ....
恋に破れた少年少女が
涙を飲んで登る坂の事を
心臓破りの坂と呼んでいる
桜の花びらが頭の上で
残念賞の冠を作り
渡しそびれた手紙を破ったら
季節外れの雪が降るらしい
好きですの一 ....
蝉の声が木霊する八月
風もいくらか涼しく感じる
この頃一日が飛ぶように過ぎてゆく
一時間が 一分が 一秒が
飛び去ってゆく
人生も暮れかかり
淋しく感じるこの頃
蝉時雨の ....
代わり映えのない現実と感情は空
透き通っているとはキレイなこと
でも、綺麗事
なにもなくそれは無色で無感情
感知もしないセキュリティーは
それはただの傍観者
囚われることから逃げて
逃げ ....
行きたい場所があると思う
過去の感情を大切にしたい
空洞になったとしても
続いてゆく所作に美しさがある
真夏でもひやりと冷たい樹皮のような
さめた しなりとした摘み心地は
暖かくな ....
深い眠りに就く前にお前の笑顔をもう一度見たい。
お前の笑顔は私と子供とを優しくさせる。
たった一度の夜に訪れる魔法の力。
さあ、私らに笑顔を見せておくれ。
お前は病床で安らか ....
見知らぬ空が今日もやって来る。
貴方は暖炉の前で歌を唄い、私はキャンバスの前で筆を握っている。
ささやかな想いはカーテンの隙間から顔を覗かせ、
私の下手くそな口笛を笑っている。
....
涙は溢れ、暮色に触れて、花と為す。
鷺は佇み、川面は艶やか、凛と為す。
石は固く、蜉蝣の舞う、誰が聞く。
風が立ち、影は霞、泡沫の夢を見る。
夢亡き後に山は燃え、心に映る。
....
春の嵐が子供のままの頭と幸せな迎合をし
酷くうろたえて辺りを巻いている
端から端まで街を歩き通している迷い子
同じ景色を見ているあなたに同情を求める
そういう舐め腐っているような態度が
....
分かり合えることが
まずおかしいと
おれは思う
わかった
よし、わかった
まず飯食おう
それからけんかしよう
作らん?
わかった
よし、わかった
おれが作る
お湯わかす
....
しんしんとして降り積もる雪が
身に染み寒さは体に渡り
涼しさと凍えの境目も
分からないほど火照った体で
観客はいない二人だけのワルツを踊る
取り合った手と手
そのまま凍ってしまって
....
ブタ爆弾から
日本を守るために
自称詩人が自ら操縦して
迎撃するミサイル「JSSJ42」が
日本海沿岸に配備されることになった
トップバッター自称詩人パイロットには
鋼鉄デマゴーグこと
....
命のことなど問われれば
とってもエライ国会議員
「七十歳になってもまだ生きて」って 怒鳴ります
「七十歳になったら死ななあかんね」
六十九歳のお母ちゃん
淋しく笑って固まった 父の ....
透けすぎたナイロン袋に絹豆腐のラッピングパックの角が刺さって破れ
る。都会の余波が、障子のすすけたような町にも、ずっしりやってきた。
私の伸びる指に、深く彫刻刀で削り取られた縦長の皺とそれを映す ....
暑い日に大きなあくびをひとつ
団扇で夏をかき回し
もう一つあくびをうって
横たわる
畳と麦茶の匂い
誰かと猫と夕焼け
待ちぼうけ
風鈴一つの高音
虫の音
花火よ火花
とりどりに ....
「キンチョウの夏」という素晴らしいCMがあったが
僕は今「ムヒの夏」である
毎日あちこち蚊に噛まれて
赤くふくれて痒い!
手や足だけでなく
顔や背中まで噛まれている
ムヒをぬってもぬっても ....
指先に流れ込んでくることばたちが綴る詩は
川の流れにたゆたう髪のように絡みついては
また流れていく。ことばたちは生まれては海
月になって遥か彼方の階段をめざしていく。
ことばたちが昇っていく階 ....
電球が一つ
ユラユラ
何も感じない身体
手足に拘束具
鼻の頭が痒い
「小人さん 掻いて下さいな」
いつもカカシのタカシが言ってた
きっと動けなくなるって
「私は好き ....
大きなすいかを切る
たくさんの三角に切る
先がとんがっているけど
みんなとんがりから食べる
たったひとつの丸が
たくさんのとんがり三角になって
赤いとんがり三角になって
ぐる ....
クルマは凶器になるから
クルマの運転手はまず
自分を運転できなくてはいけない
しかし自分の運転が下手なのに
クルマを上手く乗れるやつがいる
そいう人は世渡りも上手い
運の転がし方が上手いの ....
風になびく風鈴
風に逆らうライダー
向かい風はもちろん
横風も追い風とも闘う
風鈴のような人生を
オートバイで味付けする夏
空が空を掻き毟り
空はちぎれ ちぎれちぎれる
爪 柱 軌跡 鐘
傷の音 鳴り止まぬ 傷の音
舌の渦
声の洞
青の青の檻
空の囚人
遠い遠い 雨の色から
....
昨夜は寝ながら考えた
僕達は
円の中心を求めるように
いつも中心を求めている
星を渡る船に乗ろう
星々の充満する世界
満たされすぎて枯渇した地球を捨てよう
宇宙の風に帆を張って進む
資本主義を棄てて
傲慢な自我も捨てて
酸素欠乏の世界から逃げよう
....
きみがそばにいると いつも何もいえなくて
遠くからただ みつめるだけ
きみのことをおもうと むねがあつくなる
卒業でわかれることが わかっていても
なにもいえなかった
きみがう ....
.
伝言:〈先に、宇宙に居ます〉
2つの宇宙が語り合っている
互いの法則を探り合っている
何処までも飛びつづける
卵のような艇内に閉じ籠められて
一輪の華
がお互いに咲いて ....
わたしはわからない
わたしにはわからない
いのちやうちゅうについて
わたしはわからない
こころについて
わたしにはわからない
ひとをきめつけてしまうのに
よめ ....
キーボードの上で
テントウムシが{ルビ触覚=おぐし}を直している
ENTERの右の
7HOMEと8←との間
溝にハマった姿勢だが
寛いでいるようにしか見えない
{引用=どこから とか
....
君は知らないだろうよ
夜の向こう側には
大きなぜんまい仕掛けの
塔があるのさ
何の塔かってそりゃ
時をつかさどる塔さ
てっぺんには風車がついていて
時間の風を受けて
ぐるぐるぐるぐ ....
静かに暮らしたい
朝にはパンを焼き
夜には水を飲み
平日は黙って出かけ
休日は車を洗い
あまり欲しがらず
あまりいやがらず
その日あったことはすべて忘れ
一生の終 ....
1105 1106 1107 1108 1109 1110 1111 1112 1113 1114 1115 1116 1117 1118 1119 1120 1121 1122 1123 1124 1125 1126 1127 1128 1129 1130 1131 1132 1133 1134 1135 1136 1137 1138 1139 1140 1141 1142 1143 1144 1145
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