黄昏色の昨日をグラスに注いで
僕たちは下手くそな乾杯をする
マグダディ・エスクワイア
あの日水平線へ消えていった夕日
今はきらきらと
君の瞳に浮かんでいる
用意していた台詞は呑 ....
いよいよ何かにならぬときが来て
期待していたような、羽も{ルビ角=つの}も爪も牙も生えなかった
自ら首を括った同い年の匂いが残る面接会場で
信楽狸とおじぎ福助と招き猫に
頭の先からつま ....
噂話で伝わる
いい人ね
食事御馳走になった
荷物持ってもらった
話を聞いてくれた
過去形で
未来への言葉がない
やさしい人
いつま ....
みつばちのささやかな羽音に
ひかりが絡まる
かけてはうだる夏のあかるみに
みせびらかした琥珀色
やわらかな土を踏みならし
踊ったあしもとに
すこやかな針をさしとおしては
はれあが ....
空に
宇宙が染み出している
秋だ
白い夏の空に
虫や風よりもはやく
秋の光が走る
人間の美しさは髪形だけになる
匂いや陰毛が鼻や歯にはさまる
晴れて ....
昨日の大空にあった太陽の光には苦痛があった
今日の曇り空の太陽の影には物語がある
泣きながら飛ぶ鳥達が姿を消していく
街は何時も通り、目を覚まし
街は何時も通り、闇に狂うのだろう
瞬間は ....
瞼は重く 早々に
店じまいでもしてしまおうかと
言わんばかりの思考回路
タッチパネルの感度が落ちていく
人と機械の融合
ありえない話ではない今の時代
頭は重く ....
突き動かされるように起き出して
昨日の残り物を食べている
いよいよ目がおかしくなってしまったかと思うほど
朝陽が濃い水色に輝いて
鉄臭いカーテンがそれにならってたなびいている
地獄のよう ....
白人至上主義つったって
幅広過ぎじゃねえか
イギリス人が
フランス人と一緒にされたら
きっと怒るだろうしさ
俺だって
黄色人種至上主義者がいて
中国人や韓国人と
ごちゃ混ぜにしてたら
....
私の瞼に咲く花は
いつも明るく黒い色をしている
明るい黒い色は
ナイフで切り刻まれた
唇の笑顔になって
翼のようにひろがっている
空を見上げては
飛びたがっている
私の明るく黒い花は
....
花びらを握りしめた
手のひらをそっとほどく
花びらは蝶になり
夜明け前の赤い空へむかって
円を描きながら飛んでいく
*
指先から聴こえる
川の鼓動をたよりに
目を覚ました足で
鼓 ....
工事現場の空を
トンボが
とんでいた
過ぎ行く夏に
思い出の詩たち
とまどい
惑った
言の葉のリボン
また来る夏のどこかで
ほどけばいい
それまで
しまっ ....
生きるのがキツイ
意志が萎えて
今日を乗り切る
ので精一杯
タイトロープに身を預け
垂直に落ちていく時間を想う
足場を失くし耳切る大気の音は
いつか見聴きしていたリアリティ
遥 ....
紫のカットソーを着ていた似合う似合わない
に関わらず好きな色だったその当時、片思い
してた人は他の誰かが好きだったから、でも
ないけど十四年近くもつっつきあってたんだ
二人、痩せこけた胸に比べ ....
バスシャワーでは
体のよごれはおとせても
こころのよごれは おとせない
好きな音楽を ボリュームをあげて
魅惑の音色の楽器たちが かなでる
美しいメロディーと
ソリストのつやや ....
「想いが思いのままになる島へ」
そんな語呂合わせと口当たりの良い
チョコレートみたいなフレーズを見つけた、今、
私はわたしに言い訳を巡らせる
※
(いいかよく聞 ....
「あなたのためだからは
自分のため」
いいと思い込んでいるから
自分の考えや気持ちを押し付けてくる
いいと思い込んでいることこそ
慎重でなければいけない
言われた言葉だけが
いつも堂々巡りしている
言った言葉は忘れても
言われた言葉はいつまでも
覚えている
言った人の事情は考えずに
言われた言葉だけが
いつも堂々巡りしている
柿の種を口の中にかきこんだ
どうしようもない快感が生まれた
そこはジャズ・バーだった
おつまみにだされた柿の種
どうしようもないカオス
計算にあわないお勘定
のこるサックスの残響
....
緩やかな幸せには戻れない
不幸の中にだけある真実
痛い 苦しい 悲しい 辛い
どれも 私には
気持ち良い 嬉しい
苦痛だけが生きてる証
おかしい?
理解不能?
私は ....
シングルの友人から譲り受けたクラブを
何の気なしにもう十年以上使っていたのだが
久しぶりにうまくなりたくなってきて全部買い替えた
ドライバーもアイアンもウッドもすべて
地ビール ....
何も言わずに其処にいる
決まったところにいる
適度な距離感とも言える
微妙な距離感とも言える
手の届かない場所にいる
まるで太陽、でも太陽のように
万能でないこ ....
そこはかとなく日々刻々に感謝している
なにかいいことがあったわけではない
なにかに恵まれているわけでもない
ひねくれているわけでも寛容なわけでもない
与えられたものや手にいれた ....
描きたいものを描くのは
素晴らしいと天才だって
環境や話題性もきっと
其処には存在してる
手を抜きたく無いのだろうね
環境や材料、
それに君なりのプライド
....
いそうでいないようで
いるようないないような
まるふわの天使
黒い蝶々が小雨に濡れながら
アスファルトの上で
飛べなくなっている
私にはその理由がわからない
まるふわの天使は咆哮する
....
くたびれた椅子を引きずって
砂浜にまっすぐ線をつける
君の横には座らないから
安心して眺めればいい
夕日か朝日か知らない光
綺麗だね
なんてね
ありふれたことを思って ....
風が吹いてくる
夢をさらって 追いまどい
所かまわず星を散らす
遠くから歩いてきた
揺れる陰に怯え
さまよい歩く道の果て
落ちてきたリンゴを磨き上げ
かぶりついた
罪の味 ....
抱きしめたもの
全部ひっくるめて
冷蔵便で送るよ
たとえば
大田・桜公園
{引用=擦り傷だらけの 谷やんの
分厚い両手が 切るネジは
ミクロの世界で 刻まれて
....
―「今日はきっとすばらしい事がある」そんな予感を抱かせる夏の朝
ふと得たインスピレーションに古き祀誦が蘇る
ああ
しんごおせえ
なあ ら、なあ ら
おお
....
まいにちたぶん他人よりも
必死に緊張して生きている
ここから逃げるのは間違ってるような
じゃあ正解はなんなんだって話になるけど
そんな気がして立ち向かっている
勝ちた ....
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