ひざまづいてしまおう
 ーもういっぱいいっぱいのときは
ゆだねてしまおう
 ーもうなすすべがないときは

こうべを垂れ土の上に額を擦りつけ
自らの血と熱を地球の青さに流し込む

秋口が ....
ある日
歩いて近くの図書館に行った
詩集を一冊取り出して
椅子に腰掛けて
読みだした
十五分もたたずに
なんだか瞼が重くなってきて
あれれ
ふんわり
文字が
二重三重に揺ら ....
いつもの夏ならきゅうり、トマト、ナスなどの夏野菜が
見られる家庭菜園だが
今年は入院していたために
草ぼうぼうになってしまっていた
盆明けに二日間かかって
草刈り、耕し、堆肥いれ、畝づくりま ....
凍てついた
凍てついた
凍てついた

三日月
ギロチン
下降

見上げる 私 の 足
床 這う 冷気



何も描いてはいけないような

何も描 ....
朝はきて指にささくれ
やわらかい油を塗って雲は湯立ち
居残りの夜を掃き出して
開ける窓の軋む音
夏に 朝に 街じゅうの轍に
わかる 私は
くっきりと弱い
風を横切り
聞こえる唄
暑くも 寒くも
ひとつの唄


やがて雨になる眠り
薄く重く揺れる原
灯る花は揺れることなく
ただ上方を照らしている


空の力や理が
 ....
あれから 何年になるだろう

きみのくるはずのない 
湖の近くの
想い出のカフェのドアをあける

きみがお気に入りだったのは
さざ波や船をみわたせる水辺の

海辺のカフェテラスとこの ....
 意識と無意識との狭間で郭公が啼いている。
 青い円柱に気配を感じると、不思議なサークルだ。
 闇は薄くなり、密かに青みを帯びて、やがて黄色く変化する。
 私が彷徨っているのは今此処である。 ....
盆休みは一週間
田舎のペンションで過ごす
都会的なものはない

リラックスした家族
自然に笑顔が溢れる

キャンプのような感覚で
家族全員で協力し合う

夕飯を食べながら
満天の ....
 茶色い瞳のその奥に青い瞳が眠っている。
 揺り籠から墓場まで、漂い人は驢馬に跨り町を出て、
 二度と同じ場所に帰る事は無い。
 天上へと続く道も途中で途切れている。

 ならば進もう、 ....
 海を見ていた。
 あなたと私の隔たりをどうしたら埋められるのか考えていた。
 夢にあなたが現れてその時は号泣していたのに
 朝目が覚めてみると枕はほんの少し滲みているばかり。

 海は ....
剥げ落ちた扉を開くと
空気がなかった

起き上がりまた転ぶ女の子が6人いる
女の子の顔は皆同じで
僕の記憶の中でそれは一つしかない
ただ泳ぎたいだけ
ぷかぷか浮いてたいだけ

どこの海かは問題じゃなくて
夏の海こそが
帰りたい場所なんだ

泳げば忘れる
いいことも悪いことも

自分が生きてることすら
小石を拾うと
小石が落ちるときと
逆の音がした
それはつまり夏の音であり
連日の雨から集まった夏の電信である
つめたい夏には
小さなものばかりが集まる
小鳥が鳴いたあとの一瞬の静寂や ....
フナムシを怖がる
都会の子供たち

岩棚から
クリフダイブして遊ぶ
地元の子供たち

彼らはそれぞれ

何度目の
夏を過ごしているんだろう

夏は永遠に巡ってくるけど
命に永 ....
知らない人とセックスした
ネットで繋がって
隣町の駅でおちあって
車に乗せられて
ホテルへ行って
知らない人と、した

気持ち悪いわたし
気持ち悪いあなた
気持ち悪い、温度
 ....
仕事帰り
汗も渇いてひび割れたホーム
ペンキのはげたベンチの下から
皺だらけの切符を拾ったよ

それは きのうの日付
はるかなあまの川
カンパネルラの降りた駅から
140円のやつで
 ....
さよならを知った日は
なぜ夕暮れの太陽が
こんなにも赤く染まるのだろう

さよならも知らずに
赤く染まった夕暮れを
美しいとさえ思うこともあるのに

さよならを知る

 ....
水たまりに落ちた星を
意地になって踏み潰した
ズボンの裾が汚れて
そんなことも気にせず
意味のない破壊を繰り返して
わたしはわんわんと泣いた

あたしかわいそう!
あたしか ....
クソにも相手にされない下痢便が
勘違いしてその気になるのが
ネットのダメなところだ

自分のことを下痢便だと認識して
モノ言っているうちは
下痢便にもウジ虫育てるぐらいの
価値はあるって ....
錆びた看板のキャバレー
避妊具の自販機
古ぼけた色気の中に
母の面影

明日からあの街になるこの街
ちぎって、ちぎって
ゆびさきがあかく腫れるまで
すてた葉っぱから

青くなみなみと
流れ出でた血
海のように辛(から)くて
うまれた魚は悪夢のようにおいしい。


わたしたちは悪魔 ....
教会で信者らが祈りを捧げていると
その中に猫が混ざっている
猫は両手を合わせ
皆と同じ祈りの姿勢
神父がわけを尋ねると
猫は見上げて答えた
「ねこのきょうかいは
 こちらではないですか? ....
蝉がないている

間接照明に沈む
床のリノリウムは
僕らの小さな願いさえ吸収してしまうのか

フラッシュバックする
ピースサイン
屈託無く笑えた頃の

副作用
ナイトキャップに絡 ....
ある男と女、付き合っている
形式上はその通り正しいでしょう

男と女がお互いの好意を確認して、
距離を近づけた

でも男側はどこか冷めている
女側の顔に惹かれていない

男は一時の快 ....
鈍く 太く 深く

息苦しさを覚えてたあの瞬間(とき)も

探し出すのさえ面倒になってしまう所に

いってしまっていて記憶と共に遠ざかる

ほら まるで空高く昇る風船のように


 ....
赤い目に睨まれて
堕ちる男 ひとり
酔ったように
ゆれる蝋燭に照らされ
快楽を貪る

青い舌に舐められた魂は
火の海を転げ回る

苦悩の幕開け
罪に溺れる

エロスが暴走する闇 ....
産まれた時からつきあっている
隣の山羊の顔が
近頃人間の顔になっていることに
気づいた
どうみても山羊顔した人間顔だ
山羊も人間に育てられると
人間顔になるのだろうか
赤々と燃える送り火を眺めながら
今年も夏の終わりが近いことを知り
一抹の寂しさが、胸を過る

盆が過ぎれば間もなく
朝の空気が変わる
早朝、太陽が昇る前
ほんの少しだけ
軽くひんやりと ....
黄昏色の昨日をグラスに注いで
僕たちは下手くそな乾杯をする

マグダディ・エスクワイア
あの日水平線へ消えていった夕日
今はきらきらと
君の瞳に浮かんでいる

用意していた台詞は呑 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
後もう少しひだかたけし517/8/19 14:24
ある日乱太郎8*17/8/19 12:57
畑の美しさzenyam...217/8/19 11:23
遊歩を落としてく麗人。幽霊117/8/19 10:47
よわいはるな317/8/19 7:55
夜と傷木立 悟317/8/19 7:47
真夏のアイスコーヒーst417/8/19 6:45
変態サークルヒヤシンス3*17/8/19 6:04
夏の星空夏川ゆう217/8/19 5:28
手記よりヒヤシンス3*17/8/19 5:17
海を見ていた3*17/8/19 4:19
かわいた朝に佐藤伊織117/8/19 2:55
海月ガト3*17/8/19 2:10
つめたい夏葉leaf217/8/19 2:06
夏休みガト3*17/8/19 2:03
岡崎駅で待ち合わせた縷々流 縷々117/8/19 0:59
カンパネルラの切符凍湖(とおこ...2*17/8/18 23:46
さよなら小川 葉117/8/18 23:19
雷模様縷々流 縷々017/8/18 22:29
ウンコ漏らしているぞ、おまえ花形新次117/8/18 22:12
星に還る縷々流 縷々017/8/18 22:01
青桐の血凍湖(とおこ...4*17/8/18 18:09
世界の祈りやまうちあつ...017/8/18 17:42
冷夏佐野ごんた4*17/8/18 17:21
お付き合いふじみやこ117/8/18 17:20
fake? face?ムウ117/8/18 16:49
裁きの夜星丘涙1*17/8/18 15:00
人面顔zenyam...117/8/18 9:56
送り火忍野水香617/8/18 9:55
マグダディ・エスクワイアpochit...0*17/8/18 9:21

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