芋虫の行進
葉の隙間を ウネルように
まるで 空が我等の大地であるとでも
言わんばかりに
バカンスを楽しむ
バカはカバだなどと言う格言は
唯だの言い間違いだと信じなさい
尺取 ....
よろこび かなしみ
おりなしながら
なにかを信じ
生きて行こう
つまずいては倒れ
よろめき
嘆いても
あしたを見つめ
いのち果てるまで
生きて行こう
淋しくても
....
(OSビル前 心象風景 1 )
わたしの髪の毛が
やさしく風に歌う、
聴こえるわけない
あなたはOSビル7階 まるで
灰色のひつぎにいる亡霊
あなたに逢えない ....
会えばぜんぶ吹き飛んでしまうのに
臆病者も恥ずかしがり屋になれるのに
町に吹く秋の風
銀杏のひかりはすっかり黄色いのに
虫の声が星のように瞬いているなのに
どうしてど ....
洗う
洗わない
削ぎ落とす
大事なことよと
言っていた
あの女の声か?
清めるとか
塵芥とか
埃をためないで
清潔な衛生的なはず
私たちの
新しい身体を
お互いによく見て
あ ....
ハービーハンコック
フィービーケイツ
トムトムクラブ
BONNIE PINK
ベビーメタル
宇多田ヒカル
パフューム
mihimaru GT
ちあきなおみ
岡林信康
Mr.Chil ....
長時間眠っていることが
出来なくなりました
妻の手を探ることがあります
海に出かけてみたいです
私は幸せだろうか
明日は早く起きて
六時の快速に乗るのです
鮮やかな色の苺ジャム
娘たち ....
猫がちひさくねてゐる
がらんとしたひる下がり
友だちの本棚に
一冊きり のこされてゐた
うすい詩集をひらく
表紙は白 何もかかれてゐない
一ページ目
「私 ....
昨日の雨は
東の街に冷たい胞子を降らせた
夜の公園の砂場
無数の傘が突き刺さっていて
引き抜こうとし ....
曼珠沙華っていう東西南北に開けた世界を
今年は真っ直ぐに見つめていた春夏秋冬の
第三惑星に彼岸の舞台から地面に刺さって
来る
200歳の少女にしか見えないだとか
マングローブのよ ....
肌寒い路地裏を出て
そろそろ冬支度の公園に
真ん中辺りで見上げてみると
浮かんだ雲は食べかけのクレープだった
心が静かに微笑むのを感じて
もう一度見上げてみると
雲の合間にぽっかりと
瑞 ....
ざらざら沙を撒いた
フローリングに
たゆたうレースのカーテン
あかい
ペディキュアがちかちか
点滅する
かたむく陽の
ゆるやかなくれなずみ
肺に
こざかな、さりさり
し ....
やさしさが
夢のかげになって
ぼくをとおりすぎた
にわか雨がふる
じき 夕暮になる
街がせわしなくなる
この時を忘れられないかもしれない
....
あーあ
こころが汚れるのっていやだなぁ。
土曜の休みには
夫婦でよく来る甘味カフェで
ふたりカキ氷を食べて
彼女はマンゴー
僕は宇治金時
白玉をあげて
マンゴーを一口もらうと
....
イスラエルで扉が閉まる
イスラエルで風呂蓋が閉まる
全ては南からやって来た(時には西からも)
ガンダムの閉める扉や風呂蓋が
ゴミをまき散らしていた
イスラエルのガンダムだった
癌で死んでも ....
音楽が辺りを小刻みに震わせる時
からだが先に踊り出す人
静かなうねり 心地よい慣性
グラスの中のブランデーのように
心は 甘く揺らめいて
音楽が辺りを小刻みに震わせる時
暗い片隅に ....
どこかの空港から
ジェット機が 飛来し
それに応えて のどもとを震わす
土鳩がいた
あぁ 赤い夢を 持てなかった
わが老 ....
目の前にグラスが在る
グラスは透明な水で満たされている
私は喉が渇いていたので
そのグラスの水を一気に飲み干す
空のグラスが残る
ずんぐりとした円柱状の
空のグラスが在る
すぐ眼前に ....
空がまだらに光っている
飛び去った雨の記憶が
まだ薄っすらとかかっている
まだらにかかっている
空に穴を開ける
輪郭の正しい きれな穴を
縁が黒くナイーブに切り落とされて
小さな丸い ....
いつも目にすると じっと眺めてしまうポスターがある
それは古い写真のポスターで
エンパイアーステートビルの建設当時の労働者たちの写真だ
高い高 ....
心の薄い皮を
細く削いで
お湯に浸して
柔らかくしたものを
ぐいぐい編んでいく
腰のあたりで
ミツバチが巣をつくり
ひそかに蜜をためている
肺の辺りに茎が伸び
小さな紡錘体のつぼ ....
離婚するってほんとうですか
結婚式では
あんなに幸せいっぱいだったのに
離婚するってほんとうですか
子宝にも恵まれ
マイホームも手に入れたのに
離婚するってほんとうですか
仕事も順調で田 ....
安室奈美恵が引退する
特に思い入れのある人ではないが
時代を創った類稀なる才能には
敬意を表する。
わが街にミニFM局なる遊び場あり
そこで毎夜 大昔の流行歌特集の回とか
今の現役演 ....
甘いトゲが
私を刺したら
はじまるわ
rational making
so あなたの指
いやらしいくらい
理性的…
煽るわ she-cat
aa いつもはひたすらに
本能 ....
とろけそうな地の色に
流れ出す血の色が 映えている
生え際の隙間から
飛び出した 白い眼も
焼いた魚のように
静かになる夜
痺れるのは これが
電気ウナギだからだよ
....
早朝の森で思いがけず、たった今闇を超えてきたばかりの光と出会った。
昨晩の雨で緑はいっそう鮮やかに輝き、濃い匂いが辺り一面漂っていた。
貴方の散歩道を熟知していた私は先回りをしていつもの ....
ほんの少しの願望に疲れを感じる昼下がり。
九月の雨は遠く憂いを含んでいる。
彷徨う人は彷徨い、佇む人は佇み。
寂しがり屋の誰かの心は僕を郷愁に誘う。
非日常の中に日常を見つけ ....
夏から秋に変わる頃
自動販売機も
温かいものに変わり始める
冷たい飲み物よりも
温かい飲み物が欲しくなる
寒さは増すばかり
深まる秋に対応する身体
すぐに冬が来る
寒い時間 ....
鏡を割る時
狂った時計が刻を打つ
紅く灯る火と光
揺れて揺れて 気怠い顔を照らす
忘れたはずの 愛に 囚われの心が騒ぐ
生きたい 生きていたい
紅い眼の私は 誰に癒され ....
駆けてゆく夜を
つまさきで蹴りあげた
一秒コンマで
加速するみたいに
エスケープ
するりと脱げて
もう
わずらわしいこともなく
褪せるばかり
かしづくまえに
ほどけおちる花束
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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