真夏のさなか
もう風は
一足先の
秋の空気を
連れて来ている

赤トンボが
悠々と飛び
稲穂は実りに
お辞儀して
浅い夜に
涼やかな虫の
声を聴く

鈴虫の独唱
リイィィ ....
四角い顔によく似合う
四角い眼鏡によく似合う
視界良好よーそろそろ
まちのしかいは
眼鏡のレンズ
魚眼が見る
マサキ

まわるコンクリートから
目のはしでとらえる
四角い眼鏡が運ば ....
傘を忘れて墓参り
傘のありがたみが身に染みる

動物で傘を作ったのは人間だけだ
傘は家となり槍となり宇宙船になった
問題を克服したのは傘なのだ

傘を忘れて墓参り
ずぶ濡れが祈りに気合 ....
私達の冷え切った心には
いくつもの氷柱が立っていて
この夏の暑さでさえ
決して溶かすことが出来ない

地下鉄の中で
赤い傘を差した女が
「触らないで!」
と金切り声を上げている

 ....
干潮のなかに私は立ち
潮のなかに流されてしまったものを
ひとつひとつ視ようと眼を凝らすが
衰えた視力で捉える事はできず
曖昧な記憶に縋って其れらを視ようとする

突然 消えて逝ってしまった ....
海は月を抱いていた

なみまに煌と反射する夜の呼吸
涼やかな翳りを洗い
ランタンの灯は銀に光り
夜光虫を呼び寄せる

沖を行くは朝を待つ手漕ぎ舟
ポーラスターを目印に海を渡る
東へ東 ....
シュコン!

プルトップを引き上げた瞬間

白い泡が怒涛のように吹き出す

カンの冷たさが手に伝わる

急がば回れ!

急いては事を仕損じる!

善は急げ!

クールに ....
この時期は駐輪場が混む
夏休みだからかもしれない

見回して全部埋まっていて
別の駐輪場に行こうとしたら

人がやってきて
自転車を抜いていく

そんなちょっとした嬉しさに
よしと ....
東京駅で(またもや)ぶつかりクソじじいにぶつかられて有楽町の駅まで吹っ飛んばされてる間にわたしの頭のなかに浮かんだのは(いまだに詩なんて書いてるからだよ)それから(有楽町でぶつかられたことはないな ....
月は毒に満ちているよう。毒の水、
流れ、パプリカに葉っぱを付けている。

インターネット? そんなもの。
僕は宇宙より大きなネットワーク。

あるとき僕は夏の波にさらわれて、
夏の ....
海の上だけが居場所
心があるのは網が続くどこか
魚たちが網目をくぐって去っても
くぐる様子を波音に伝えて
それが繰り返し鳴っている
確かなこと
いなくなった魚たち
駄目ではない
そ ....
夏風の朝にチューニング
渦巻く想いを宙に散らし
サマーキャンプファイアー
波打ち際で燃やし尽くして

愛という名の灰に燻る滑床の夢

鮮烈な手触り残し宿るプネウマ 、

自らを諦める ....
ライトスタンド裏の暗闇の中で
白い病院から出てくる二人の子供
線路脇の方から
梯子で降りてくる光の足跡
偽りから飛び出す
凶暴さを正しさで偽り続けた彼は
ここで生まれ変わること
そこにい ....
真の孤独が
完全なる感覚と記憶の遮断状態に於いて、

自我だけが

デリートされずに機能するという状況に於いてのみ、

成し得るように

真の自由も

自我の抹消無くして
あり ....
信号機の青 と、
群青色の空が重なって
眩暈に吊られてしまいそうになる

一日の仕事が終われば
世界の一日が始まる あさぎりの夏

また朝刊二軒分ほど残ってしまった
むろんわたしの ....
ただしく、生きたい

ハッ!

なにを青臭いガキの戯言みたいな言葉
吐いてるんだって?
いいや、そうじゃない。

生き、
生き生きて、
もう、
いいじゃないかってくらい
 ....
仕事場の
可愛いねえちゃんが
必ず
昼飯食べたあと
ハミガキをしていた

その
美しい
品のある横顔は
なんとも忘れがたくて
なんだか鮮明に覚えてる

僕は男だけど
ある日、 ....
わたしたちは
しろい子猫を一緒に殺して
裏庭に埋め
墓碑はたてずに 祈った

わたしたちは
月の欠片を一緒に食べ
呪われるよう
密やかに笑った

おひさまがみえる午後
わたしたち ....
きびしい、
現実の靴底に、容赦なく踏みつぶされた、
その蝶の夢の、ぐちょぐちょが、
きみの蛹をかたちづくった、
ごくありふれた、
きわめて地味で地道な蛾が、
ごくありふれた、
日常の風景 ....
肉身の腐敗し
土にどろろ溶け
地に合一し果てる末
初めて宙に
噴き上がる血飛沫

祝福と反感の矢を浴び
見えないもの観え
引き延ばされた瞬間 、
感謝と恥辱の渦に巻き込まれ

こ ....
運転中 

不意に現れ 目の端で捉える

蔦の絡まる建物

 もう、その時期か

あの夏から

幾度 高校野球が開催されたか

懲りずに毎年 

十七歳の夏に引き戻され ....
夏空に飛行機が飛ぶと


ジブリだな~と

思い

なぜ



夏空だと感じるのか


ぐーーぐる先生に聞いてみる





雲がでかいんだって



 ....
はだの色はいろいろ

かみの色はいろいろ

めの色はいろいろ

ふくの色もいろいろ

くつの色もいろいろ

ちの色は赤で皆同じ

仲良くできるよね
真夜中、夜の公衆便所
  消毒済の白磁の便器のなかで
    妊婦がひとり、溺れかけていた
      壁面の塗料は、鱗片状に浮き剥がれ
       そのひと剥がれ、ひと剥がれのもろ ....
髑髏山の蟻塚は
罪人たちの腐りかけた屍体である。

巣穴に手を入れると
蟻どもがずわずわと這い上がってきた。

たっぷりと味わうがいい。
わたしの肉体は余すところなく美味 ....
扉から漏れる光

次の扉を開けるのは怖い

本当に変化を望んでいるのだろうか
その変化は嬉しいものとは限らない

光はいいものだと思い込んでいる
生まれてからの日々しか知らない

 ....
私ハ私ノ顔ノ傷ガ嫌イ
アナタガユルシテクレテモ
何カ他ヲ褒メテクレタトシテモ
私ハキズが出来る前に
モドリタイノダ
立チ尽クス
マナジリノ裂ケタオトコ
私ハ父ガ大キライ
あなたにもある ....
やなことがいくつか続いた
なんだか逃げ出したくなる
逃げる勇気もないけど

今日が終われば違う明日が来る
それも違う気がする

今日は少しいいことがあった
なんだかやり切れた気がす ....
忘れる
悪いことも
いいことも忘れる
千年前のことも
忘れた

ああ 忘れた
けれど
忘れ去らないで
思い出すこともある
いのち

今は亡き美千代さんが生前
私の笑顔を
「 ....
○「昭和歌謡」
「私の愛する旦那様」
「骨まで愛して」
昭和は遠くになりけり

○「ああ!結婚」
今や小学生までが
「結婚は人生の墓場である」
と言っている

○「死の意識」
死 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
涼しい秋の夢りつ4*25/7/30 4:47
しかくwc9*25/7/29 22:16
傘を忘れて墓参りイオン2*25/7/29 22:04
赤い傘花形新次125/7/29 21:56
引き潮HAL4*25/7/29 20:27
約束を迎えにりつ3*25/7/29 18:55
カンビール多賀良ヒカル325/7/29 18:21
大人sonano225/7/29 15:37
いまだに詩なんて書いてるからだよはるな1025/7/29 14:35
メモ(ノートに書いた詩)由比良 倖2*25/7/29 14:23
心のすみか11*25/7/29 12:43
プネウマひだかたけし625/7/29 10:34
待つ牛林 理仁325/7/29 8:21
自我りつ4*25/7/29 6:16
認知症ぶれいく洗貝新16*25/7/29 5:51
蟷螂の瞳秋葉竹225/7/29 5:48
ハミガキな話林 理仁4*25/7/29 5:45
禁じられた遊びりつ4*25/7/29 4:32
青虫本田憲嵩12*25/7/28 22:29
Your Silent Face(改訂)ひだかたけし525/7/28 21:30
ひと夏の甲子園花野誉13*25/7/28 21:26
めもうし225/7/28 20:44
いろいろないろいろ多賀良ヒカル325/7/28 17:02
蛞蝓。田中宏輔15*25/7/28 14:14
蟻。11*25/7/28 14:12
次の扉625/7/28 12:51
クレナイ降墨睨白島(...4*25/7/28 11:02
出口自画自計425/7/28 10:32
千年前のことも 忘れたけれどこしごえ7*25/7/28 9:03
独り言7.28zenyam...2*25/7/28 8:27

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