白く色づいた道路の上を二本足の靴が行く
電柱
空気
星のカケラ
群れは距離の中に息づく苦しさに気が付かない
廻る足跡、round、around
歌は最大公約数の科学
鉛筆の芯が折 ....
壁に掛かった
インクジェットの白黒写真
オレンジの間接照明
ゆれる黒い
液体に乗って
通り過ぎていった知らない人たち
照り返す瞬間ごとに
こまかく失明した
方角のひとつひとつが
積も ....
硝子の様な海の中
小さき命の灯火は
硝子を突き破る事もなく
無情に海の屑と消える
悲劇を涙で拭えるならば
絶えぬ涙を下さいな
一生分の涙じゃ足りぬ
溢れんばかりに世を巡る
目に ....
暇だから
平昌オリンピックを
隈無く見ているのよ
(そのおかげで
平昌オリンピックが
平尾昌晃追悼オリンピックの
略ではないことを学んだぜ、ヤッホー!)
スピードスケートを見ていて
....
上着から落ちた雪のかけら
ストーブの上すぐに 色を失くし
ふるえ悶えて消えて往く
あっという間
案外 ねばりもしたろうか
無になった訳じゃない
見えない つかめない 形がないだけで
身軽 ....
夜の下には現れない
白い色からのびる光
床に土に空に刺さり
細く細く動かない
赤い涙
まだ触れていない箇所を目に当てる
朝に止まる時計
左側の景の震え
....
晴れているのはしあわせ
雨が降るのはふしあわせ
傘を差すのはしあわせ
目が乾くのはふしあわせ
日曜はしあわせ
月曜はふしあわせ
出会うのはしあわせ
知らないことはふしあわせ
い ....
うどん屋でせき込んでいた私は
知覚過敏を発症して
寝込んでいた
特権化されぬ
市場化されぬ我は
コロッケをパンにはさんで食べていた
門の周囲には魔物が潜む
魔物たちに私は揉まれても居たが ....
生まれる前の闇に
ぽつ、ぽつぅんと
浮かんでいる
光の結晶たち
(すっかり消費されてしまったね)
アタシの葉脈を
衛星軌道上から観察した彼が
火曜日の声で呟く
(きっと
....
産まれた瞬間から刻まれる印
私で在る証拠
存在感が透明感
薄くなっても
クリスタルは 美しい
煌めくガラス細工
素材が儚げに見えて
軽く観てた
直ぐに 壊れるのだろうと
否
....
カメラは
本来他人を撮るものであったが
今は自分を撮るものに変わってきた
ナルシスが
水鏡に写る自分の顔に見惚れたように
今や多くの若者たちが
自分の顔に見惚れている
そこで
僕もガチ ....
海は液体の音楽
世界の七割は
約束を守るように光る音色は
冬の真昼をあたため
水面から上がった美女が
うっとりと膝を閉じる
海は液体の音楽
世界の七割は
波から一本の木が
....
青い心と若い心と未熟な心と熟した心
心に齢がなくなって
初めからなくて
皆似たり寄ったりな同じような心色
何だろうかこの鑑の場所に置かれた
鍛え上げるべくして在る心の不動位置
己の感覚 ....
雨が糸になった空気をつたうように
青いから黒い艶の景色へと物語と翼を持って
なんだっていいじゃんと雨音が空気に触れて
歌う 口笛の欠片も奏でながら
懐の深さとお人好しの境目と交差点と立 ....
かなしくても色を持っていた
あなたのあの頃はもう
終わってしまったのか
この世界の色という色を
自由自在にあやつっていた
あなたは何処へ消えたのか
空の青さを見ても闇を探し
....
暇だ
とにかく暇だ
暇だから
余計なことを考えてしまう
端から見ると
「こいつ頭オカシイんじゃねえ⤴️」
と思われることだって
バンバン頭に浮かんで来る
しかし、暇だから仕方がない ....
僕が眠っているまに
アリの行列が耳の中にはいっていく
そしてすこしづつ脳みそを食いちぎって
巣までもどっていく
シンデレラは風に吹かれて行ってしまったよ
あんなにか弱い子は初めてさ
僕の腕一本でその体を折ってしまえるとさえ思ったよ
遠目で見れば美しかったけれど
近寄れば魔法もなにもないね
僕はただ ....
身は灰となっても
言葉は残る
世の中の信用は
言葉で成り立つ
言葉がなかったら
人間も木石とおんなじだ
言葉は
神が人間に与えた
最高の贈り物だ!
「大切に使わせてい ....
「みんながやっているから」と言われて
だまされる
「テレビでもやっているから」と言われて
だまされる
「有名人もやっているから」と言われて
だまされる
「みんなで渡れば危ない!」
「住所不定無職の
自称詩人水虫ジュク夫こと
課長ガチョウさんが
路上で自称詩を朗読
しているところを
数人の若者に襲われ
金属バットなどで
頭を強く打たれ
死亡した」
「みゆき」 ....
『嘘のひかり』
空のデニールが濃くなる
傷口のような月は黄色い
JKは皆つまらなそうだし
母親は皆物憂げ
睡眠薬の夢が覚めたら
街に溜まるしずく
夜露ってどこから来たの?
どこ ....
きみは春の日差しみたいにあたたかい。
きみは夏の空のように澄み渡っている。
きみは秋の夜風みたいに優しい。
きみは冬の雪原のように美しい。
どの季節にもきみの匂いがする。
きみを想えば、 ....
紙を破いたら
鳴りやむことを知らない
何度も何度も波が
静脈から動脈に往復する
黄色の傘を置いて
小さな傘を置いて
歩いてきてしまった
わざと忘れてきてしまった
日常は全然ゆる ....
形のあるものはいずれ壊れる
だから形のない君への愛は
形ない心
ゆえに壊れることなく
君の中に永遠にあり続ける
始動しなければならない
朝の音楽は嫌いだ
迷い込んだ倉庫にはモーターの大きな音
無表情な事務員の女
ブルドーザーの運転手はガラクタを運び出し、入れ
足は行くテを塞がれた
気づかないふり ....
ガキのころ 鼻をほじっていたら そんなほじりよったら あんた、サブちゃんになるでえ とよく注意され サブちゃんは目指すべき人間ではないと思っていた そしたら すごいひとじゃないか 高尾に引っ越して ....
私は 肌寒い街を歩いた
そして 最近は 私は聞きたい音楽もなく そして
好きな女優もいないし 最近は それから
何も食べたいものも 私はなかった
世の中にある興味を寄せていた多く ....
コンビニで
菓子パンを
ポケットに入れる
若い女が
見ている
ポケットに
入りかけの
菓子パンを
見ている
仕方なく
棚に戻す
ホッとして
サラダを手に ....
地平線にはくじらの群れ
遠くまで雨がふり
友達と歌いながら
僕は車を飛ばす
1079 1080 1081 1082 1083 1084 1085 1086 1087 1088 1089 1090 1091 1092 1093 1094 1095 1096 1097 1098 1099 1100 1101 1102 1103 1104 1105 1106 1107 1108 1109 1110 1111 1112 1113 1114 1115 1116 1117 1118 1119
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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