「生まれてきてありがとう!」
とプレゼントされる子どもたちが
いる一方で
「なんで生まれてきたんだ!」
と言われる子どもたちがいる
夜は来て
わたしたちは眠った
愛と またべつの愛とのへだたりや
手が届きそうな不幸
甘いざわめきと
ぺかぺかの看板
星の位置がちがう、
と起き出した
あなたの
頬が氷 ....
冬の遅い日の出に染められた雲
青白い夢間の悲しみに落ちた火種
見上げても見上げてもただ冷たく
網膜に暗い紫の影を落としては
眼孔から骨の隅々まで音叉のように
十二月の痺れを伝えるだけ
....
心と所作と雨の答え
雨 雨 あがるな
心を砕き続けてよ
痛みを 忘れないように
鮮やかさたちには血の色も
数多の原色 心が染まる
その危うさに 恐怖に飲まれ
明日の自 ....
インスタ映えの意味を
サッポロ一番塩味の
ゴマのことだと
誤解していた私としては
おまえら大事なものを忘れているぞ!
と言いたい
なんと言っても一番は
"クーラーボックス& ....
大学に居着いた野良猫のチャッピー
理系の癖に高校の全国実力テストで現国全国1位だった君
わたしの事も野良猫のチャッピーの事も書かないよとあなたは言った
結構繊細だよね。
わ ....
「海のサル」
ローションをつかって
亀頭オナニーをしていたら
突然、眼前の風景が変わった!
オレは下半身のみを海面下に浸して
海も空もどこまでも晴れわたって
青くてもうとにか ....
忘れていたことを
ある日ぽっかりと思い出す
潮が引いた砂地で
貝が静かに息をしているでしょう
見ればそこかしこで
生きていることを伝える
そんな穴が開き始めて
私の足裏とつながる
....
宇宙の色って何なんだろうと考えて見た
ブラックホールのイメージが強いからね
アンドロメダ星雲とか浮かんで来ると
どうしても
黒 紺 青 そんな印象が付きまとう
果たしてどうなんだ ....
寒い朝布団の中でぐずぐずしていること
朝の名曲に一杯のコーヒー
読書に散歩
飼い猫との戯れ
友との語らい
詩の投稿
韓ドラ
200円の源泉かけ流し
焼酎のお湯割り
ささやかな幸せは
....
良く晴れた朝は
心が軋む
今日という一日を
どう過ごすのか
期待と不安が入り乱れ
一歩を踏み出す勇気が
そう簡単には出てこない
いっそのこと
部屋の中に
引き篭もっていようか ....
明な生き物が
浮かんでは消え浮かんでは消え、
繰り返してぐにゃりとうねりながら
私の指先を掴んでいく
生き物には目があった
私以外の他の誰にも見えない
声を持つ目が
生き物の目が何かを掴 ....
人格者も
非人格者も
見分けはつかない
人は見かけでは明確な判断つかないからさ
私自身
自分がいい人なのか
悪い人なのか
はっきりと分けられないし
人間は複雑で難しい仕掛けで
....
一昨日まで雪が降っていた
真冬の寒さを感じていた
今日は春のように暖かい
今回の冬は
気温の差が激しい
寒い冬よりは
暖かい冬の方がいい
春の花が勘違いして咲いた
冬は ....
「流れ弾」
人の悲しみが
自分のことのようにつらい
その思いやりが
優しさが
自分のことよりも痛い
「治癒」
笑うってことの
現実を超越した力
嘘みたい ....
気温が伝わる電話があった
雨の音
震える声
どこにいるのか
あなたは言わなかったけど
帰っておいでよ
何も話さなくていいから
何か温かいものを作るよ
悲しくてもう
....
届いた風の便りに耳を傾けると冬の音色がした。
煤けた樅の木に電飾が灯った。
静かなメロディーが部屋中に染み渡った。
心の状態に合わせて蝋燭が揺れていた。
窓の外は雪だった。
....
波風 蹲る猟犬の
痒いとこ すげえ腫れ物
森を地図にしたためたみたくこてんぱん とっちめたる
いきり立ったおじさん 横暴 大得意な居直り強盗
威張り散らし スパスパ煙たげるしか ....
あめはまたたくまに
ゆきをあみ
ふりしきるままの
しろさに
うもれたつちの
ぬくみから
さきひらくもの
その精彩、
たゆたういきの
まにまに
はててゆくひとひら
ひとひら ....
空気を伝う言葉の影
盲目の力点は
硬直した体を伝い
脳の延髄をも締め付ける
空気に色はなかったが
硬度は確かにあった
そこでは発する声が震えもするし
伸び伸びと勢いづくこともあった
....
ポーンと投げる小気味良さに
小気味悪さをミックスして
ジュースを作る
コーラみたいに
シュワッと弾けないところが
丁度良いんだ
弦を弾く楽器は
指先も痛めてしまうから
爪切 ....
私は、書かない。一文字たりとも書かない。何があろうとも、絶対に、絶対に書かない。
あの春の出会いについて書かない。
あの夏の思い出について書かない。
あの秋の大喧嘩について書かない。
あの ....
沈みかけた かけらをすくおうと
水に手を入れてはみたものの
指の隙間から落ちる水しかない
かけらは空中を舞う羽のよう
水中を浮くとも沈むともしれず
ただただ舞う姿に魅了される
ただただかけ ....
覚えた孤独は
ひとつではなく
あのときも
雨に撃たれて
差し伸べられた
手を振り払い
噛み切った口の端から
錆びた鉄の味が広がり
震えだした肩が
暴れ出しそうになるのを
必死に堪え ....
月明りに照らされて
山によじのぼって行く人達
小さな粒はきらきら光り暗闇に吸い込まれていく
私も地面をしっかりとつかんで
山と月に包まれて
きらきらとした星々のような一瞬の
喜びと悲しみを ....
薄紅の空を見上げて
朝焼けなのか
夕暮れなのかを決めるゲーム
喩え 100人の玄人が
これは太陽に非ずと叫んだところで
貴方が認めれば
それは 陽の光となる
クラリネットの音だろう
....
年を取ったら
義理は欠こう
自分の体力、気力、金力に応じた
暮らしをしよう
寒い日のお通夜は
失礼しよう
年賀状は
来てから書こう
もらい物のお返しは
最小限にしよう
入院見舞いや ....
ワイフは
安全に対する意識が甘すぎる
台所でキャスターつきの箱を
もうひとつの腰ぐらいの高さの台の上に置いて使うという
キャスターをはずさないと危ないといっても
聞かない
地震が来たらその ....
あながち間違いではないでしょう。
あなたも気○いではないでしょうから話くらいはできますよね。
ありがとうございます。
街は渋滞した。
私たちは寝具を買いに出かけていたのだが、寝具がホットドッグ ....
もっともっと、
きみを抉じ開けてしまいたい
きみというきみのなかの
どろどろとした異臭を放つ林檎を
とりだして噛み砕いて食べてしまいたい
ぼくをへだてる外の世界は
あまりにも予定調和で ....
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