街の片隅に腰掛けていたのは、造園会社の2階がテラスになっている白い建物だった

高架橋の上から街医者になった気分で眺め、車を走らせながらざっくりと診断してみる

街並みを待合室に例えたときに、 ....
思いをペンに

紙へと落とし

縦糸に撚(よ)る

文字を染めて

言葉を紡ぎ

横糸に渡す

ガチャン
ガチャン

言葉のシャトルが

リズムを刻む

文字は単語に

 ....
生きてきた
すべての時が
頭の中に納まっている
どれを取り出すのも
あなたの自由だ
ただし過去に執着しないように
そっと机の引き出しを開いて
すべてがあなたを祝福しているよ
溢れるよう ....
覚え書き
 

詩人もいつまでも
子供ではいられない
からといつても
ふさぎ込んでいる

わたしは成長が止まり
ともに過ごしたときは
あつたのかすらの忘却の作品

暑い夏にあの ....
夢のなかで若返ったもう一人の私がピンクがかったファンシーなベッドの上で
可愛らしい動物柄のクッションにしなだれかかりながら
異様に細長い脚をこちらに向けていた
淫靡な瞳で見つめ
不敵な笑みで股 ....
真っ赤に焼き爛れた塊が地面に呑み込まれてゆく

僕は言葉もなくただ見惚れる
まるで天の神と地の下僕との交接だ

ゆっくりと確実に情け容赦なく神は下僕を穢していった

子どもたちが遊ぶ校庭 ....
長くて細長い暗がりを手探りで歩む
どこにも掴まる所なんてないのさ
まるで奈落に堕ちて這い上がることすら叶わぬちっぽけな蟲のよう

そうさ、オレは蟲さ
どす黒い羽を生やし厭らしい触覚であちこち ....
○「老夫婦」
セックスなし
キスなし
甘い言葉なし

心はどんどん乾いていく

○「老夫婦」
何十年も苦楽を共にしてきた夫婦が
やがて仇敵のようにののしりあうようになるとは

 ....
おぼろ月の夜
一日のためいきが霧となって森を覆っている
初夏の日差しにうたれた葉は
産毛をひらき 月のひかりを浴びている

森の奥
鼻を濡らした一頭の獣が立つ
におい立つ皮膚に  ....
自信がないとこを見せるな
女にモテないとの文を見た
女にモテなくてもいいやと
心を新たにした
体を鍛えろとも

してみると昭和の
男は泣かないとか
若者よ、体を鍛えておけと
変わらん ....
狂った犬が
交差点で一匹一匹集合しながら
あの人の葬儀に向かってる
よだれ垂らして
吠え散らかしながら

葬列には骨がいっぱい
骨は骨を送る
肉が邪魔をする

甘い毒の話や
 ....
時代を追いかけ
時代から遠ざかり
時代に取り残される

言われた通りにしていたら
ものわかりのいいバカになりました

数の数え方と色の見分け方
下手の横好きは生きる術でした

知っ ....
脳髄にて
独自に息をし
スゥスゥ響きの
絶え間ない木霊
ゆっくりゆくりと
何か言葉らしきもの
音響らしき意味らしき
宇宙吐息の如き小鈴連
反射しつつ繰り返され
この連続スル時ヲ抉り
 ....
歌をうたってる
僕がいる
歌が聞こえる
だれかの

どこかのだれか
いまごろ
僕を歌う
だれかのために

気まぐれな
歌をうたう
いつの間にか
はじまってる

どこかのだ ....
日焼けが気になることに
違和感があるんだ

出し惜しみのない太陽の光
ただ輝きの役目をしている
ひとりひとり輝けるように
鑑として無言で真理を翳す

日焼けが気になる季節に
日傘をさ ....
○「心の穴」
僕は
みんなが寝静まった頃
心の庭に掘った井戸のような穴へ向かって
人には絶対言えない言葉を捨てている
「くそ!」「バカ!」「アホ!」「死ぬ!」
「キモい」「ブス」「デブ」「 ....
0 序としての、呼びかけ

ねぇ、蛇たち?

貴女方はわたしのこと、
非道いって、思ってるみたいですね。

でもね、
わたしの生きてきた闇もまた、
貴女方の知らない明るい闇 ....
昨晩見た夢は
わたしのあたまのなかに
かろうじて残ってはいるが
触れることはできそうもない
かたちないもの
見たといっても
まぶたはとじられていた
不思議なことだ

朝はかたちあるも ....
お花畑が好きな
あなたに出会うまでは

あちら側なんて
存在しないと思っていた

お花畑が好きな
あなたに出会ってからは

あちら側を
薄っすら信じるのも悪くないと思っている
 ....
漆黒の蛇腹をくねらせ
茶色がかった半透明の羽を羽ばたかせ
いやらしく光る複眼と長く伸びた細い触覚が襲い来る

どこにも逃げ場はない
鋭い牙で突き刺され恐ろしいほど真っ赤な口に飲み込まれるまで ....
さあ、きれいなものをみよう
ヒトを慈(いつく)しむ心
愛をはぐくむ精神(きもち)をもって

さあ、きれいなものをみよう
憎しみや悲しみから己を解き放て

さあ、きれいなものをみよう
零 ....
赤いおべべで着飾った小さな客人
憂いに満ちた瞳でじっとこちらを見つめている

白い肌にバラ色の頬
小さな愛くるしい口からは生えたての歯が覗いている
むっちりとした子どもらしい白い腕が手持ち無 ....
 ベランダの手摺で一休みの鳩さん

 窓ガラス越しにじっと見つめる猫さん

 今の関係性を紐解いてみる

 狙われている鳩さん

 飛び掛かりたいが

 檻の中の自身をうらやむ ....
 
 毎朝電車ギリギリだから

 自転車で坂を駆け上がる



 あと5分早く起きればいいだけなのに

 それができないいしよわちゃん



 開いたドアに滑り込んで

 ....
簡単な構図です
善人を傷めつけたら
悪人が栄えた、と

わかったら詫びに来い
待ってるぞぉ
モンスターカス魂~の誕生

まぁいいでしょう
僕にも至らないところが
あったでしょう
 ....
いつの間にか眠っていた
開け放っていた窓から冷気が忍び込んでいる
午前2時か3時だろうかと思った
時計の針は10時を指している
煙草を1本燻らせて
深夜のスーパーに買い物に行こうと思った
 ....
震えた声で

覚えたての言葉を


バックを川にぶん投げて

くそくらえと

笑うように



目を閉じて

息をして


息のできる場所を探した頃のように

 ....
詩を書いていた。
詩を読んでいた。
耽っていた。
酔っていた。
眠った。
死んだ。

死んだんだ。

たくさんの迷惑と
たくさんの後悔と
たくさんの感謝を抱えて

死んだんだ ....
食欲のままに食べたツケか
胃がイヤイヤ期に入る
平熱なのに
寒気がしている
気持ち悪さが込み上げて
我慢できずにトイレに駆け込む
逆流する
涙が滲む
ぶちまけたものを見る
そこそこ消 ....
死 、

しろい衰弱

人 歩いていく

雪降り積もる途を

ゆらゆらら

均衡保ちつつ 
意識明るませつつ

誰一人いくことのない
自らの自らだけの途を 

灼熱する ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
詩をめぐる診断菊西 夕座2*25/5/25 15:09
詩布多賀良ヒカル225/5/25 15:07
時の魔法杉原詠二(黒...3*25/5/25 15:04
覚え書き足立らどみ6*25/5/25 13:04
淫靡栗栖真理亜4*25/5/25 11:21
淫蕩と神と下僕025/5/25 11:17
暗路025/5/25 11:14
独り言5.25zenyam...3*25/5/25 6:44
闇の獣山人7*25/5/25 5:32
マッチョ無理りゅうさん4*25/5/25 4:14
錆びた鍵の唄竜門勇気1*25/5/24 23:47
guilty3TwoRiv...11*25/5/24 22:21
詩想、比喩ノ如き現ノひだかたけし6*25/5/24 20:33
ソングバード9*25/5/24 19:05
太陽の傘朝焼彩茜色1125/5/24 17:29
独り言5.24zenyam...1*25/5/24 15:30
砂漠の蛇秋葉竹225/5/24 14:47
そらの珊瑚21*25/5/24 13:50
あちら側夏井椋也15*25/5/24 13:41
悪夢のなかの地獄栗栖真理亜525/5/24 11:12
愛の雫125/5/24 11:09
愛し仔125/5/24 11:05
鳩さんと猫さん佐白光5*25/5/24 11:00
いしよわちゃんおやすみ425/5/24 6:55
にぶこうせいりゅうさん3*25/5/24 3:06
お買い物レタス9*25/5/24 1:22
めもうし1*25/5/23 20:43
詩を書くには、あまりにリアルだったえこ125/5/23 20:00
欲を貪ったツケか5*25/5/23 19:01
道程ひだかたけし525/5/23 18:48

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