夕日が暮れて
憂鬱な
泣き出しそうな
さなぎの群れが
ああ また傷つけてしまったと
飲むことにより
苛まれるなら
最後にしらふに
大悟もせんか
庭 ....
お母さんと一緒に
買い物に行く
あさりを買って
酒蒸しに
飲んでもいいかと
聞くことは
一刻考え
どっちも言わず
詩人の指示など
生涯ない
....
悲しいとはなにか
寂しくて辛くて切なくて
涙に濡れて
この気持を誰にも受け止めてもらえないどころか
理解さえ示してもらえず
軽蔑の眼差しを向けられ
罵りの言葉までぶつけられたら
悲し ....
人類が死ぬ気で生み出した
時間と修練の賜物が
国境や海を越えて
名前も顔も知らない人たちを
統計上の数字として
スイッチ1つで大量殺人を成す為だけの
装置でしかないとしたら
人間の進 ....
雨でかき消して
嘲笑ってくる 人間関係
見失いそうな 微かな光(きぼう)
つぎはぎだらけの鬱陶しい毎日なんか
雨でかき消して
殴られて殴り返して 不器用な感情表現
吐き出たいでも ....
ゆびさきさえそこにあったら
ことばなんていらないのに
でも
私たちは
異なる2体の細胞だから
確かめようと
ことばを駆使して
ことばに縛られ
そして
泣く
軟体動物に
少 ....
流れて 流し込んで
押し戻されそうになっても
踏ん張ってる 穴の空いた
スニーカーを履いて
道端の水たまり
波紋は広がって 落ち着いては 広がって
時には飛 ....
土産選ぼう慣れたもの
ロビーの匂い広く乾いて
手続き検査も慣れたもの
ロビーの匂い広く乾いて
明るいけれど暗いのだ
VHSの画像のようだ
他国語集う多国語は
VHSの早送りだ
雲の ....
飛霞
やはり幻夢
郷土の匂いから離れない
心の中
故郷の風景を描き
通りかかり
みどり雨の群れ
情けを起こす
雫
各々傍らを歩み
私と天の果て
湖を回る
思いの欠片 ....
躁の時のあなたはささいなことで笑う
私は少し切なくなる
鬱の時のあなたはうつむいてばかりいる
返事がなくて苦しくなる
あなたが大事です
って言いながらめんどくさくて
ほうりだしてし ....
イーゼルに立てかけて
俺を立てかけて
ひっかけて 学んで
蔑んで
ひざまずいて 寝る
罵倒して 寝る
古い写真があったんだ
寝る
昔話をしな ....
あのバラはなにを叫んで萎れたのだろう
色味を残し 姿を保ち
精気だけをすべて失ってあのバラは
果てしなく続く沈黙と引きかえになにを
あの船はなにを乗せて燃えているのだろう
水平線をゆらゆ ....
積み
重なった
後悔の、日々
「罪」
そして「重なった」
と言うには
余りに軽く
小さい
周辺だけが
知らぬ間に
ぐ、ず
ぐ、ず
浸食されてゆく
そん ....
私の精神の問題を
私の精神の中で
解決するのは不可能だ
それは恰かも
ゲー吐く?
・・・・違うな
ゲー出す?
・・・・でもないし
ヨーデル?そうだ!
ヨーデルだ!ヨーデルだ!
♪ヨ ....
ひとつの悩みにも
幹の部分と枝葉の部分がある
悩みも構造的になっている
悩む時は
まず幹の部分と枝葉の部分を
はっきりさせるべきである
後でほんとうは
こっちが幹の部分だったんだ!
と ....
北風の音で 眠れぬ季節がやって来た
夜の唱は 愉しいかい?
話し掛けようにも 勢いの強い風は
留まること知らず
対流しながら 我の心を 鷲掴んで
空に 飛ばしてしまいそうだと 身構える
....
光の筆で 見えない絵を
見えないまま描きつづけている
明るい雨
明るい雨
行き止まりの家の灯り
斜めの風から聞こえる光
蒼の上の蒼の数
蒼に蒼に染み込む蒼
....
私の家の二階
部屋数はふたつしかない
暗い部屋の隣に明るい部屋があって
どちらのドアを開けて中に入るかは
その時々の感情のままである
果たして階段は昇るためにあるのか
それとも降り ....
何も出来ない
あらゆる肢体のルーズコントロール
脳内のドーパミンやら、ホルモンやら、セロトニンやら
もう迷路で迷子なんですよ
と、言われたって困るよ先生
眠りさえ遠のいた ....
ほころぶとは
綻ぶと書いて
堪えきれずに涙が流れる
ことを言うらしい
だのに
ほころびるとは
同じく綻びると書いて
蕾などの固く閉じていたものが少し開くだとか
固い表情が和らいで笑 ....
休みの朝に昼過ぎに目を覚ます
ねぼすけは世界の外側にいるし
自分の内側にいる
父がなくなって
その後祖母がなくなった
なくなり続けていく
消えていったんだろ
それが誰にでもある不 ....
君の大切な人の堕落が君を歪める
その人のことが好きだから
君はその人を優先する
その人が例え極上の屑でも
君はその人を愛せる
でも、屑は面白い
屑は周りを楽しませる
屑自身も楽しい
....
長い旅路を振り返れば
故郷へ続く道は遥か遠く
懐かしい人たちの声も
今はもう 聞こえない
ポケットに詰め込んだ思い出は
知らず知らずのうちに零れ落ち
いつの間にか 失くしてしまった
....
たとえば疑うことを忘れたら
(忘れさせられたのかも知れないけれども)
全てノンフィクションになり
フィクションは絶滅する
素速くて素速すぎる情報へのアクセスが
私たちから疑念を奪った
....
切り取られた時の
断片、
決して
無駄ではない
━ 名もなき人、今ここに眠る
以下、切りから眠るまでを繰り返す(496回)
その間に
人知れず
パンツを洗う
ウン ....
待っていたのは
あなたのあいまいで退屈な言葉
噛み締めて耐えていたものが
一瞬だけ解ける音がするの
だって
光にもいろいろあるじゃない
それならせめて
この氷のような体温 ....
神さま
(私だけの神さま)
にお願いすることが
私のことメインじゃなくなり
(そうでありますように)
同じ部屋でいま眠っているあなたの無事をと
しあわせをと
しあわせをと、それなら
私 ....
人のボケには
よく気づくが
自分のボケには
気づきにくい
ボケた!
と自分で言っているうちは
まだ初期
ボケた!と言われて
怒るようになったら
深刻
カメと一緒に帰る。
歩いて帰る。ゆっくりゆっくり、鼻唄うたいながら帰る。
我が家に帰る。
円柱型のストーブに火を入れる
ストーブの小窓から見える暖かな火を
見つめて僕は夢の中
これが薪ストーブなら格好いいのにな
丸太小屋にこもって
文を書いて、それを売って生き ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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