勝手に、
自分手前、
鬱をも飲んだ桜の美
愉しい気分で、 爽快感
この瞬間のこの桜の乱舞、 知らない誰かと眺めるけれど
誰かの挫折を飲んで、桜の美
誰かの苦悩を飲ん ....
文が泣いておりました。
誰にも読まれず、誰にも気づかれず、誰にも拾ってもらえなかった文は、詩に生まれ変わることもなく、暗がりで泣いて、泣いて、ずぶ濡れになって溶けていくのです。
悲しみのただ ....
心が籠った文は、読まれた時に、
文ではなくなり、詩に生まれ変わる。
贈る者と受け取る者。
二人の心が重なって、生まれてくるのが詩だから。
貴方は詩を書いているつもりでも、
それ ....
私は関係が壊れることを恐れ、本当の気持ちを話さない
想い人でもあるアノヒトは
君が隠してることを話すまでこの手は離さないと言った
私は はなしたくない そう答えた
どうしたって一番にはなれない
だからといって腐ってはいられない
どんな手を使っても一番になってみせる
この情熱の炎は常に燃え続ける
諦めの悪さをけなされようと
罵りの言葉を浴びせられようと
....
山雀の チュンチュクチュンと 近付きたるも いと愛し
竹を集めた細長箒で蜘蛛の巣取りをしようかと
少しずつ 近付いて行くと
可愛らしい音が響く
どうやら鳥らしい
以前は その ....
昨日ぼくはなぜ歩いていたんだろう
こどもたちの親のサイフ
落としたら誰かが届けてくれる
徒党をくむ桜木たち
夜の川辺りに白い影がクール
だからぼくはなぜ歩いていたんだろう ....
違うの
遺伝子の記憶ではないの
親から子へ
記憶が遺伝したら
と考えたことはない?ってことなの
ない?
いや~ん
それじゃあ、話が終わっちゃうじゃない
無視して続けます
....
終着駅のホームの外れ
赤錆びた列車止めの向こうに
騒ぐ荒ぶる海が聞こえる
そして 呼んでいる
(ここには何もない)
行く人は海
来る人は海
大人は波頭で
子供は飛沫
終 ....
キューを出されたかのように
組み込まれたプログラムのように
それは
どうしようもないタイミング
ほんの数秒
まるで
あらかじめ決められていたかのように
遠くの君と
....
穢れた午前中の昼下りが美しく
ウェディングドレスの花婿が
悲しみに微笑む
わざとらしい無意識に
支配された自由が
点状の連続を
嘆きながら謳歌する
暗い光と
眩しい闇、は
一体どちら ....
衛星から見える午後は
夜に流れ落ちる
滝のようだという
私たちはまるで滝壺の底
疲れ果てた啄木鳥のように黙る
遠くの誓いはファンブルし
ラインの上で転がり終えた
当たり前のように審判が告 ....
ただ聴いてもらっただけなのに
気分がすっきりなる
なんかリセットされたみたいになる
別に同意してもらったわけじゃ
ないんだけど
すっきりなる
それほど僕たちは
聴いてもらうことに
餓え ....
ワイフが
これして!あれして!
と言っても
すぐ動いてはいけない
俺にだって
都合というものがあるんだ
ワイフは
言ったら夫は
すぐに動くもんだと思いこんでいる
俺は召し使いじゃない ....
この気だるい曙光を
遮る力のない安宿のカーテンを巻く女は
伽羅伽羅と極小世界の騒乱
この一夜
肉体の粘土に
体ごと女を取り込む力のない私は
傷ついた猛禽の長よりも劣る
裸婦と娼婦との果て ....
水面を裏側から啄み
莫々と
言葉にならない赤紅の曖昧
室内に満たされた
春の掻痒
一段とまた独り
歓びと狂いたければ
水槽に侵入する他はない
騒がしい夜の街に背を向け
ひとり、僕は、
顔こわばらせて屋上から星空を見上げる。
なにを得て、なにを無くしたと思っているのか?
この街を出られない、
よからぬことを ....
今はただ、ぽっかりと空いたボトルが
海を漂い
手垢のついた時間が、終わりを迎える
真新しい窓を覆う
ひかりは
星の空を、はだかで漂う不確かさで
黒く
塗りつぶした本に、ときを刻みは ....
昨夜は戦争が勃発した
でも旧式の戦争だったから
ピカドンはとはいかなかった
ピカドンとはいかなかったから当然なが引いた
泥沼の戦争になった
道端には死者が転がって
道には戦車が血煙りを ....
佐川くんから
改竄指示を
したためた手紙が
佐川急便で送られて来た
いわゆる佐川くんからの手紙だ
それはいいとして
全国の佐川くん!
こんなに注目される事件ばかりに
名前が出る ....
オンリーワンなら
バカでも良いというのは
欺瞞で偽善なのです
バカは
一人も要らないのが
正直なところです
しかも
それが世界的なバカだとしたら尚更
お願いだから
私の側にだ ....
さかなは 心を どこで切っても さかな
わたしは 心を どこで切っても わたし
ではない気がする
でも
あさっての海や あなたの海から見ると
それは くやしいくらいに 全部わたし ....
久しぶりに親父に会った
釣ったばかりの岩魚をぶらさげて
山道を下りてくる
祖母が語ってくれた河童に似ていた
親父とはあまり話をしていない
秋になって
川から山へ帰ってゆく河童を
村人 ....
○「独り言」
うちの女房は
隣りの犬との散歩で
ストレスを発散している
俺は
独り言で発散している
○「桜」
僕は満開の桜よりも
葉桜のほうが落ち着く
もう浮かれる歳ではないから ....
気づいたら宙に浮いていた
気づいたかい?
僕はお空に浮かぶようにふわりふわりと
原色を忘れそうだよ
僕がはてた地上の事故現場とか、見えるよ、見えるよ
美しいボーダー波数の単音 ....
縁日で掬った金魚をどこにやっただろうか
庭の片隅、物置の陰のあたりに
古い水槽が転がっていて
水と水草を適当に入れて
そこに放り込んでおいた気がする
誰も世話をしないまま
ただ、気まぐ ....
名前を付ける前に
白さを失ったニキビ
まるで 産まれた瞬間から
そこに 佇んでいたかのような自然さに
節々が きしみをあげながらも
叫ぶことだけ 出来ないでいる
足元を見ると
い ....
火の風船をだれかが突く
わからず屋のネクタイを締め上げて
笑っているが笑ってなんかいない
ゆっくりと傾いで往くビルにも死守したい角度がある
朽ちない果実の籠を持った老人
腐った果実を山盛 ....
秒針はびっこを引いていた
分針は静かなカタツムリ
わたしたちは同じだけ出会う
あなたは追い越し未来へ わたしは
逆行しているまるでそう見えたでしょう
同じ今を黙殺しながら互いにず ....
小さな巻き貝の首飾り
ニスの光る美しさを好んだ君
あれから何年も波の音
あの日の首飾りのような
遠く連なる星たちよ
悲しくはないが君はいない
涙落ちるけれど嘘ばかり
せめて慰めの音曲よ
....
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