闇の中で白い背中を
反り返らせていた君は
この夜が明ける前に
大人の女になってしまい
すっかり明るくなる頃には
どこか遠い林の中で
樹液を啜っているだろう

君と初めて出会ったのは
 ....
いちごには
まっかなものがあるんだね
白いものもあるんだね

びっしりついた黄色い種に
だれかをふと重ねました

いちごはいつでもみんなで売られています
たったひとつではなく

そ ....
楽しかった日も悲しかった日も、夜は毎日やってきてくれる。
夜が僕にひとりの時間をくれる。夜は僕の、どこまでも広いノート、まっさらな宇宙だ。
僕は毎夜、こっそり成長する。
今夜はなにをしよう。
そこまでは普通だ。学生服を着こんで朝食だ。目玉焼きにはケチャップだ。そして希望が薄くなっていく。
ここのホームは弧を描いている。だからちょいと顔を向けただけで、目が合ってしまった。車両ならふた車両ほ ....
生協の宅配カタログと老女の一人暮らし
一週間生活するには一袋に四個入りで十分です
余るようなら
トイレットペーパーで鼻をかみ
水に浸けて汚れを落とす
それくらいは日常的

新聞だってクシ ....
タイルの壁を眺めている。

拙いモザイクで模様が描かれている。

何を象っているのかわからない。

葉脈だろうか。

馬のようにも見える。

神聖なシンボルではないようだ。

 ....
 .... 痛みの中で見つけたことがある

痛みは自分の痛みではなくて

ひとの痛みを想うものなのだ

この肉の袋のことよりも

ひとのこころを想うものなのだ


さくらは散るとき痛いという ....
嘘にまみれたこの日常
嘘が舞い散る街のなか
僕も私もみんな嘘つき
嘘に喜び嘘に泣き
気づけば嘘に生かされている

嘘が転がる時代の片隅で
嘘を買い漁り嘘を着飾り
ありふれた嘘を求め安堵 ....
望んだ転居ではなかった
仕事の都合で家族で
この街に住んで十四年

小学生だった子供は
社会人になった

嫌なことばかりあって
生まれ故郷に帰りたいと思った

大人になった場所
 ....
 紙ヒコーキが宛もなく漂う部屋に、ため息をつく少女は独りメランコリック。

「ふぅー→」

 自身の名と同じ物をしたためては、雪玉にして投げたり、鶴にしては頭を撫でたり。
 その用をなさなか ....
ふたり初めて目と目があって、
月天のもと、四月馬鹿の日、
ま白の光を浴びながら。

ふたりして、
ふたりとも、

ふたり出逢って
一目で恋して
泣いて、笑って、ケン ....
父親が危篤だと自ら電話してきた
病院から電話していると言ったが
なんだか元気そうだったから
笑ってしまった

悪い冗談はよせよ
と言ったら
これが冗談だったらお前なんかに電話しねぇ
冗 ....
ときには詩人であることが
まったく賢明でない場合もあるのです

彼らの評価のやり取りが
ただ仲が良かったとか
その人が嫌いだからという理由で
合評会をやっているのであれば

詩人が不満 ....
気温が上がったら
雑草が出てきた!
蚊や蝿も出てきた!
水虫も出てきた!
気温が上がると
押さえられていたものが
一気に出てくる
樹木の雪解け 現れた青い幹、白と混ざり

空を映した、青 春空となる

僕を

桜を照らす、サービス旺盛の光量

足が浮き出す気分

さらわれた君に会いたく

皆(みな)浮かさ ....
夢なんて考えなくなって

現実的な、そういう無気力だけが

日に日に頭蓋に滲みてくる

どんな裏切りにも慣れっこになって

くだらない嘘にも付き合えるし

それにいやみのひとつでも ....
胞子の雲を突き抜けてそそり立つ足跡は
黄土色の夕暮れよりは美しいはず
勿論足跡は言葉を持たない種族なので沈黙が支配する
やがて定番のおろおろと徘徊が始まって
痛みの果てに我々人間を産み落とすの ....
愛していたとあの男は思って今も生きているのだと思う。
突然酸欠で死ぬかと思った思い出ももう消滅しそう。
実際のところ数値が低すぎて治療してること多分知らない。
ドクターに罵倒されて診断書燃やされ ....
箱庭は壊れてしまった

誰も皆 遠くへ行ってしまった

子どもである私が 泣いている

子どもである私を 抱きしめられるのは
大人になっているはずの私だけ なのだけれど

(誰も皆  ....
雨上がりに光は音を脱ぐ風に踊りながら
胸に二マイルめり込んだ古い写真機の中で

クスクスを盛り付けるには相応しくない
冷たすぎる大皿を放り投げるまであと一日

蝶々のようにスカートの裾を掴 ....
ガルシアの首が落ちた

真っ赤な鮮血が暗い物陰の魂に降りかかり
闇の雫が夜中の台所の蛇口から一滴一滴、滴り落ちた

おお、ガルシア
切り落とされた生首
たった一本、床に落ちる針が震えるよ ....
キンタマ袋の筋で
その人の運勢を占います
男性限定です

左右のキンタマの中央に入っている筋が生命線
それぞれのキンタマを横に貫くように
入っている筋が運命線です
あなたは生命線が陰茎ま ....
言葉とか文字では
上手く伝えられない
だから添えるオノマトペ
聞いておくれ最後まで

「一目見た瞬間ビビッと来た
視線キョロキョロ
汗はダラダラ
ドキドキ聞こえないかハラハラ
めくる ....
不自然な笑い方は
身を守る為の術
へりくだった言い草も
全ては自分の為
自分を下げて
他人を上げる事で
手に入れた安寧
そんな物に意味は無い?
容易く言うな
世渡りジョーズの戯れ言に ....
メトロポリス
乱立ビル群
隙間の影は
深く暗いんだ
光の差さない
風だけが強い
そんな場所で
乾ききった心が
何か叫んだところで
かき消されて中空へ
そうやって無残に散っていった
 ....
猫も杓子も地鶏が好きとは限らない
自撮りは得意な世代が増えた

手鏡を 机上に置いて 自らの
乱れチェックを したオケ部屋に
響く音量 大きな苦情

あの頃から 口紅なんて 忘れ ....
桜が咲くと
君を思い出す
ふられた君を思い出す
ふった君を思い出す
今ごろどこで桜を見ているだろうか

桜が咲くと
苦しかった過去を思い出す
楽しかった過去を思い出す
若かった青春を ....
暖かさを知らせる桜
春の深まりがそこにある

暖かい午後のひととき
時折吹く風も暖かい

桜が咲く時期
ピンクがかった日常が
幸せ気分を増幅させる

見るもの全てが楽しく見える
 ....
ながい髪
夜がまとわりつく
公園のブランコ
影をこぐ
噴水は循環する
血液のオマージュ
すこし
透けたからだで
水が、にごる

だれかの
わめく声に安堵する
すっぽりと ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
くちなわもとこ1718/4/1 23:02
いちご朧月118/4/1 21:43
夜がいてくれる水宮うみ1*18/4/1 21:36
死ぬ感じペペロ218/4/1 21:07
トイレットペーパー為平 澪5*18/4/1 20:46
ざぁだ・・・よーかん118/4/1 19:56
フォースと共にあれTAT418/4/1 16:49
痛みを想うペペロ118/4/1 14:01
フールなエイプリルwakaba118/4/1 10:40
三つの故郷イオン1*18/4/1 8:09
積もる文OMEGA2*18/4/1 7:51
4月1日、月天のもとふたり出逢って秋葉竹218/4/1 7:31
私の体にこたきひろし118/4/1 7:30
エイプリルフールりゅうさん118/4/1 6:18
春動zenyam...018/4/1 5:48
晴天キャンバス(春)暁い夕日5*18/4/1 5:25
煤けた大人にペペロ118/4/1 3:08
母体血清マーカー検査腰国改修2*18/4/1 0:40
若林のルカちゃん2*18/3/31 23:49
とり残された春景[group]塔野夏子3*18/3/31 22:27
難題ただのみきや2*18/3/31 22:00
ガルシアの首zitens...218/3/31 18:18
キンタマ王子「キンタマ相占い」花形新次118/3/31 13:40
オノマトペを添えてたいら318/3/31 10:30
先天性自虐男218/3/31 10:16
メトロポリス018/3/31 10:09
10年後の姿藤鈴呼018/3/31 10:09
追憶桜zenyam...418/3/31 6:26
桜が咲く時期夏川ゆう218/3/31 5:08
town.むぎのようこ518/3/31 2:55

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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