俺は大きな子どもと一緒に弁当を食べていた。
賑やかな中。
俺たちだけが無言で、俺達だけが静かだった。
幸せだった。
ゴミ箱を漁るときには多少演技が必要になる。
声をかけられるからだ。
....
珍しく衝動買いした赤ワイン
電動オープナーの使い勝手が掴めなくて
旦那に丸投げ
最初 コルクが上手く取り出せなくて
四苦八苦
ボタンを押し続けて
最後まで一度 押し上げる ....
動かなくなったきみの
頬が笑う
「冷た過ぎやしないか」
そう、遠くから伝えてみる
アノ
澄んだ温もりは
いま
灰色の何処に熔けてみた
のか・・・
....
元気印で、地域のボス的な存在の先輩に
ガンが見つかった
ちょつとわきの下にしこりがあるので
念のため診てもらったところ
リンパガンだった
明日から大学病院に入院して
放射線と抗がん剤治療を ....
「人にきちんと説明できないことは
やらない」
たとえ人間関係がおかしくなっても
このラインは死守する
エリート官僚であっても
自治会役員であっても
デッドラインだ
嘘ををついてまで
自 ....
いちごみるくのいちごとみるくをぱっくり分離した色の
花は散っていったけど
四月のバリアに張り付いて流れていったけど
またね
ありがちなころがる嘘につまずきたくて、
だけどおとなの ....
声にならない声
共有されることのない音楽
私たちは音で心にフタをする
なぐさめられているようで
全くなぐさめられない心
いつもうえて
雑踏をさまよう
たくさんの人がいるのに
....
目蓋の重みにもはやこれ以上は耐えられないというとき
せばまる視界の遠い向こうにボンヤリと輝くあれは
きっと黄金虫に違いない
徐々に眠りに堕ちながらも脚はそちらへと歩み
腕はそちらへと伸ばさ ....
お医者様は私の悪いところを切る
いらないでしょうと切る
あっさり縫い合わされた私はまた
外見だけはかわらない
そのうちどんどん軽くなって
それで空へのぼってゆくのでしょう
切れ ....
ビ る
| れ
チで履くサンダルのビーダルと呼ば
可 ア
能 の
性程度に ....
もうあと一二週間すると
自称詩投稿サイトは
新規会員や久々に投稿する古い会員で
賑わいだす
何故なら偉い詩人が
言ったように
4月はとても残酷な季節なので
「新しい場所なら
こんな ....
愛情は
河の底に
静かに沈んでいる
流れと
その先の空を見上げ
子供たちは
両親の歌を
歌い合っている
小鳥が
朝を泳ぎ
パンがこん ....
水を飲む
がぶがぶ飲む
お腹が苦しいよ
水にも飽きてきたところで
一回死ねと叫んでから
コンソメスープを飲む
コップで五杯飲んだ
そんでうなだれる
俺の人生なんとも言えない
幸せ ....
池袋の西口公園
横たわる知識の死骸
かつての栄華はもうどこにもない
風とともに去ってゆく 崩落した本の切れ端
高層ビルの屋上で飛び降り自殺をリフレインする若者達
本を飲み ....
△
春愁の夢の中より
黄蝶が生まれる
ほどなく蝶は消えたが
夢はくっきり
覚えている
あまりにも鮮明な
夢だったので
私は眠れなくなり
起き出して窓を開ける
するといたのだ
....
ノスタルジア
また いやな夢をみたんだね
どうせなら魚になって海を泳ぎたかった
かなわなかった夢 石ころ
誰も傷つけないように生きてきたつもり
うまれてはじめて 風を切る
真っ ....
読み手に渡ってこそ詩になると
言う人がいるが、
そんなことはない
読まれる前、いやむしろ書かれる前からそれは詩だったのだ
詩は、お前の中、または外の世界に散らばっている、
読み手が感じた ....
*
肛門
自分の首から上を取り外して
体を四つん這いにさせてじっと
□(シカク)が発生するまで
眺めてみたい
今まで本当にお世話になったな
一番汚いことをお前に押し付けて
....
あちこちから
出てくる猫
ガードレールの羊
見もしない猫
あちこちで何かが倒れ
あちこちで何かが外れ
崩れ こぼれ 流れ
道を路を径を横切る
電 ....
あっ。みー?
オレオレ K。
ボクを「みー」と呼ぶのは
数える程の人しかいない
それも、二十歳前後の頃に出会った
近しい人だけだった。
えっ?!
確かKは、死んだはずだよ。
....
あたし 解る?
電話番号、変えてなかったんだ。
言っとくけど、あたし
頭おかしくないからね。
深夜に鳴った携帯電話口から
女の声が聞こえる。
…で
名前を名乗ってくれずに
そ ....
自転する地球を蹴って
僕らは歩く
ある時は自転に対して、順向に進み
またある時は、逆らって進む
時間というのは僕らの生理的概念でしかないのかも
一日のスピードは進む方 ....
眠りたい
眠れない
気持ちが落ち着かない
このままではいられない
ジリジリと燻る想いが
積み重なって煙を吐く
眠りたい
眠れない
何がしたい
なにかしたい
走り ....
今夜は冷えるからね
お布団のうえに毛布をね
ほら湯たんぽもね
(…おかあ…)
(おかあさ…)
花冷えの夜のまぼろし早すぎる目覚め
さみしくてじゃなくて寒くて寒くて寒くて
【修羅の3月 ~March】
春天より降り積もる桃色petal
微か匂い立つ草花達は生の衝動 ~ かられ
走り出す独つの小僧は拳を握り
情熱染まる頬を揺らす
....
なんだか空気がやわらかい・・と思ったら、
雨が降り出している
こんな夜更けに
私は詩を書こうとしてパソコンに向かっている
何も書けないならこのまま雨の子守歌聴きながら眠ろう
そうだ眠ってしま ....
君は
いまなお 鋭いまなざしで
虚空を貫く光を
つかみ取る
夜が旋回する
未来は終わった
轟音の
明日は死んだ
少女よ
きみはまだ 生きているか
この地 ....
教えてほしい
弓がしならない理由を
別れてほしい
その眼差しから溢れて
真っ白なその場所からは
私たち二人の足跡
発掘された息遣いと
朝の張りつめた稽古の日々
善き人であれと
悩みな ....
酔えよこのやろう
歌え張り裂けるまで
カード飛び散る煙城の下
叩け夜明けまで
浴びよ金の酒
皆が見ている幽霊船
堂々と人間海を渡るんだ
手を出せ殴り倒せ
吐けよ言葉
裏腹の果実を降ら ....
たまご!もやし!ぱん!
おみそ!とうふ!ジャム!
ネコ大好きな坊や
自転車立ち漕ぎリズムよく
たまご!もやし!ぱん!
おみそ!とうふ!ジャム!
たまご!もやし!ぱん!
....
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