つむじまがりのへそまがり
ろくろっくびのしんせきか
すっぴんびじんはどこにいる
夜盗のはびこるこのまちで
つけまとフェイクでまどわして
やっぱりあなたはいいおんな
ついでといっ ....
遠すぎて不安になった心が
ポケットの外で鈴を鳴らした
助けてという言葉の代わりに
瞬きの音を残してゆくよ
りんりんりんと見つめる夜空に
リンリンリンと電話を掛けたい
あの人の番号を ....
雨のにおいがする
一年ぶりの青紫を滲ませて
水たまりは歌う
いいな
そうだ きいてよ
わたし
ほんとうはクラゲに生まれて
不老不死の体で漂っていたかった ....
自己紹介で特技をきかれた
特になし
そう答えたならもう
終わりだと思った。
ようやく気がついた
あの子より私の方が絵がうまかったかもしれない
あいつより私の方が難しい曲が弾けたかもしれ ....
耳たぶが痛い
イヤリングのネジを巻きすぎた
気取って慣れないおしゃれをする
乙女心は大人になったはずなのに。
あなたは目を閉じる
すると見えてくる
哀しみ
逃げるのではなく
拒むのでもない
内側にある哀しみと
向き合う
泣いている人が
本当に悲しいのかは
外側からはわからない
笑っ ....
ひとつの楽曲が
獣のように現れては去って往く
そんな境界で白いけむりを手繰ること
倒木の洞
爛熟の火照りから上ってくる
固く閉ざした{ルビ鞘翅=さやばね}の囁くような反射
メモ書き ....
ジイチャンは群れない
ひとりコップ酒
愛犬の尻尾フリフリで
癒される
ジイチャンは無口
ひとりコップ酒
演歌を聴きながら
己れを鼓舞する
ジイチャンは仕事が命
ひとりコップ酒 ....
旧盆が近づいている というのに
遠吠えがしている というのに
墓地の風と光り が 漂ってはこない
( いまや ....
涎を垂らして待つ群れを高速で投げ飛ばし
つまらない説教や自慢話にうんうんと頷く
夢を人質に搾取され続ける
ヘラヘラしながら黒焦げになり
構ってちゃんに愛想を振りまく
勘違いと依存に精神を ....
「そうか、今日も早出してたのか?」
「あぁ、働き方改革でな
成果主義とか言いながら
時間規制を設けることが矛盾しているよ」
「そうだよな、俺たち凡人に
時間内に成果を出せと言っても
....
雨の日は温泉にカラオケ
晴れの日はグランドゴルフに茶飲み話
年金使い放題
ばあちゃんひとり生き生きサロン
じいちゃんとっくに天国
息子嫁孫に囲まれて
地域では敬老会
ばあちゃんひとり ....
可笑しくて笑ったんじゃない
悲しくて笑ったんだ
悲しくて泣いたんじゃない
さびしくて泣いたんだよ
心に出来た腫瘍は染みみたいに広がって
もはや治癒を見込めないだろう
火種は湿気 ....
幾つかドラマを見て
気がつけばもう真夜中
独り暮らしなので
何もかも自分のタイミング
テレビを消せば無音の世界
色んな思考が入り混じり
静かにならない
周りが無音だけにうるさく感 ....
常識的に考えてみてください
僕のような働き盛りの人間が
有能な、社会の担い手となる人間が
無力化させられお家でくすぶっている状態で
世の中がうまく回るわけないでしょう
も ....
ずいぶん歩いて歩いて、ひざこぞうはすりきれて足ひきずるようになったよ。
いくど、ここは果ての先だ、と思ったことだろ。
らっぱのみしたワインの瓶、公園のひみつ基地のしたでねむった夜、あったかそう ....
[大好き金曜日]
会いたいと思いながら大便を垂れる僕たちはまだ未熟だったってお前に言われとうないわ
「みかんいる?」
おっちゃんのみかんは最高だね
だって僕たち ....
雨音が激しくあたしの耳を塞いで
雨の矢が進むあなたの足を遮って
ふたりきりにする
この狭い部屋
望んでいたのに、冷たい。
出口の側で
渋滞したまま
高音の列が
信号無視する
環状線を
走らせる車の
クラクションが
すれ違う間は
空気に酔って
五分という
思い出を
作れない
面白いと思ったことがないのは
何故かと考えて
ひとつだけ理由が浮かんだ
点入るのが
唐突過ぎて
感動するための
事前準備が出来ないからだ
感動するキモチを
ジワジワ高めることが出来 ....
『宗教訪問販売お断りかわい子ちゅん歓迎』
ちゅんって何だろう
あ、すずめ?
すずめ!海賊(パイレーツ)ローレライ
ヤッホー
ヤッホー
それでいい
それでいい
『宗教訪問男割りかわい子ち ....
ある日私は女を撃ち殺した
明日からずっと平和だったらいいなあ
女の笑顔が許せなかった
それから何年か
十数年か
私は悩み続けて
ある日私は私の頭を撃った
キンとしてそれだ ....
たとえば幼児退行を起こした彼女の暗闇やラビア
たとえばチアノーゼを起こした女優の虫の息
ガントレット
クリント・イーストウッド主演の映画
そして、スケールスピードにマッチした
夜空を ....
無とか
宇宙とか
安易な発語は
やめておこう
理とか
存在とか
わかっているつもりでも
それらは不可説
それらは手に余る
漠然として
都合のよい言葉だからこ ....
生きるということは
老化とのたたかいだ
老化が日進月歩で進んでいく
使わない所は
どんどん老化する
「みなぎる力、奥さんもびっくり‼」
こういう見出しにはグッとひかれる
翼に合わせて巣を造って
力に見合った高さで飛べ
光らぬ石を磨き続ける
それは至極不幸
「心が向かう方に行け」って
勝手な足で背中を押された勇気で
怪我をしたことはないかい
誰 ....
風が揺れるから花はお辞儀する
ギロチン前の首は繋がって
空が落とした星のカケラ拾う
風が揺れるからブランコは叫ぶ
体重のない魂を乗せて
行列に並ぶ子供たちを待つ
風が揺れるから水面 ....
時間は流れているらしい
その一途な流れを人は河にたとえる
時間は流れて止まらないらしい
それが河ならば水のように透き通っているのか
時間は流れて止まらないのであって
けして雨になって降っ ....
あなたとの別(わかれ)に
わたしは何をしてあげられたのだろう
あらゆるものの無価値が
ふくらみながら、ビルをなぎたおして
湖や、きれいなもの、意味や無意味は、まざり
まざったあとで、ちいさな
穴になって 穴は、
頑丈な瓶につめられて
コンビニでう ....
961 962 963 964 965 966 967 968 969 970 971 972 973 974 975 976 977 978 979 980 981 982 983 984 985 986 987 988 989 990 991 992 993 994 995 996 997 998 999 1000 1001
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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