ああ地球の青さよ揺れる草木よ
いつしか此処が異郷となるまで
おれはずっと微睡んでいる
静かに静かに息を継ぎ
夏の朝を泳いでいる
ぱたんぱたんと街並みが
倒れ出すその時まで
あれは誰が考えているのだろう。
いや、編集者だというのはわかるが。
まさかあれだけ外注とかもあるまい。
もしかしたら、新人編集者の登竜門的な仕事なのか?
あれを最初にやろうと言 ....
快活なベテラン麻酔科医が頭上で喋る
手術は初めてですか
針はどこに刺そうか
ここに痕があるのね
うん、ケモは漏れちゃいけないからね
硬くなってる人もいるけどね
すんなり入ったよ
....
散歩していたら
道に落ちているものに
眼がとまった!
眼に入ったものを
脳が
蛇と判断したとたんに
それが蛇に見えた
しばらくして
それを脳がヒモと判断したら
今度は蛇が消えてヒモに ....
心が晴天になりますように
心のなかに降り続く
雨も止むように、
笑顔の
てるてる坊主を
いつでもつるしておこう。
明日は心から笑顔になれるさ
そう心から信じて ....
涙で銀の冠作りましょう
誰かのための想いは
赤い傷口でも
黒い憎しみでもありません
密かに綴る
音無き心が
手を繋いで
優しい鈴を鳴らします
アメリカの黒人が参加しないで
世界一を競うスポーツ
そんなもんにアホみたいに
熱狂するのが
よく分からない
(なんだ、ベルギーが世界3位って
チョコレート消費量の話か?)
ゴルフ ....
「温もりを感じて」
相手が居るからこそ言葉って使う時や人によって大きく変わって来る
いつもより少しでも頑張って出来る事をやり遂げた時
そっと後ろから優しく支えてくれた
姿勢が崩 ....
半粘性の液がとくとくと垂れ流れている
青緑の、今は白反射な広野に透き緑な液が注がれている
心地よく伸びる地平線に赤若い太陽は沈もうとしていて
斜度の低い残光が針としてサバンナを走り抜ける
その ....
子供の夢を壊さないように
ビー玉は瓶の中で泳ぐけど
僕等が触れようとする時には
チリンと音を立てて断るんだ
自転車がベルを鳴らすみたいに
ビー玉は透明な道を通り
トンネルの先に出口があ ....
精神科病院に入院していた頃は
前が見えない暗闇を漂い、
ぼんやりとした絶望の
森をさまよっていた
しかし病院を退院し
グループホームで
暮らしながら自然栽培を
行う作業所で働くなかで ....
小さく尖った歯で
骨付き肉に喰い付くと
遠い昔がよみがえる
自分がまだ産まれてもいない
遠い時間の記憶が
タイムマシンはまだ発明されてはいないけれど
かたちのないタイムマシンはいつだっ ....
綿密に編み込まれた絨毯のように
今夜の気分はどこのどれとも言い難いものだった
沖縄辺りで停滞している台風のせいで
エアコンをつけていてもじめついた部屋だった
アリスが自殺した小僧の尻を叩い ....
腕を振って僕が歩いていたのはいつだろう
角の入口で そんなことを考えていた 僕は
僕自身の中では でも 地図を見ていたけれど
いつから僕は夢の中を歩かさせられていたのだろうか
目を開 ....
最期は他人の手が
あなたを最も丁寧に整えてくれた
半開きの口の中は
いつか見た洞(うろ)のよう
きっと
永い時間に繋がっている
(あなたとわたしを分かつものが
(部屋に満ちて苦し ....
この学校には
渡り廊下が二本ある
一同涙しながら
最後のホームルームを
終えて証書片手に
皆運動場に出て行った
一人遅れて残り
渡り廊下の窓から
向かいの生徒に
僕が ....
世の中
こんなに自称詩人がいるのか?
もしいたとしたら
日本の将来はない
というか
もう既に滅んでいる
滅んでいないところを見ると
実際は
こんなには
いないということだ
....
⒈
何気なく
きみが微笑む
それだけで
雨の日も花が咲く
僕の心の中に。
⒉
人間も動物
どうしたって
逆らえない事がある
だから、懺悔し
祈りを捧げる。
⒊
....
(1)なぜか多くの方から
「おめでとう!」といわれた
何がめでたいのだろう?
今だにわからない
(2)「長くやっている前任者の
半分しかやれないんですけど┅」
....
重たい過去の
荷物は降ろして
笑いあえれば
それがいい
ツイてないだとか、
そんな話しは
吹き抜けてゆく
うわさ好きの
風に流してしまい
肩ヒジ張らずに
ふたり ....
ふと
首から
肩にかけて痛みが広がり
ゆっくりと左側が痺れてしまって
頭までぼーっとして来て
呻く事
約三十分
左右に揺すると
音がするようになってしまったので
どうにか成らない ....
感動ドラマは
最後には正義が勝つという
ストーリーである
戦争になると
どこの国も正義のための戦いになるが
勝つた国がほんとうの正義になる
○「山羊ファースト」
隣家の山羊が三匹
うちの畑の人参を食いに来ている
飼い主のじいちゃんに話したら
来たらたたいて追い払ってくれという
つなげばすむことなのに
それはやろうとしない
....
君が誰かの胸で眠る間
ひとりで強く生きているんだから
助けてと言わない人になりたい
私とともに詩が目覚める時
いつもそこには大きな穴があり
入り口と出口を間違えながら
少しずつ背が高く ....
「内なる光」
人が一番偉いなんて事は無いんだ
動物も植物もあらゆるものには魂が宿ってる
大事にしようと思う優しさが、内なる光に呼応する
失われて行くもの、新たに命を得られるものあらゆる ....
それでも少しでも
陽気でいようとした君
その痛みの響きが夜を震わせている
どこかから落ちる夢を見て
怯えて目をさました君
今からでも間に合うならば
この手を差しのべさせて欲しい
....
日照りが続くと
実感するよ
僕達が
柔らかい機械
なんだってね
えら呼吸を忘れ
体内に海を抱えて
何処へ行くつもりなのかな?
いっそのこと
部屋中を海水で満たしたいな
....
この地球にたどり着くまでに幾つかの星を寄り道してきたかもしれないが記憶はなかった
この地球は美しい
電信柱に悪酔いしてゲロを吐かれまくってもこの地球は美しい
昨夜、居酒屋で合コンした後に若い ....
シェーバーが見かけよりもズッシリと重いのは
何故だろうと不思議だった
携帯よりも小さい旅行用のシェーバーなのに
充電池の部分が妙に重いからだ
そう信じていたけれど
ちょっと ....
夕方の繁華街でカッブルがチンピラに絡まれた。
チンピラはいかにもチンピラでカッブルはいかにもカッブルだった
チンピラがいきなりインネンをつけてきた
カッブルの男の方がガンをつけたと不条理な言いが ....
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