○「独り言」
僕は独り言を載せると
一日の務めが終わったような気になる
○「文字革命」
文字は
書くものから
押すものに変わった
○「幸せ」
不幸せは
ないものねだり
幸せ ....
朝四時半に出れば、舞浜六時開始の作業場に充分間に合う。三時半にはベッドを出る習慣が今は必要もないのに身についている。ジブンの時間だ。
睡眠は二回にわけている。昼休みは食事をとらず寝て、夜11時半 ....
壁にもたれてる膝の頭が黒ずんで
地球のホクロみたいに残された
この家は少し広過ぎるから
ひとりでいると寂しくなるよね
膝を擦ると火が起きる仕組みで
燃やしてしまおうと思ったけれど
....
ハンカチ王子が
汗をかかなくなった頃
ハニカミ王子は
はにかまずに
ひたすら
スピードラーニングで
英会話力を上げていた
どちらも
かつてライバルだった男に
見栄えが良いと言うだ ....
渇いた目が疼く
ほじくり出したいほどに
なにかを言いたげで
鏡に見入って
左側の下瞼の左の辺りを
頬へと向かって三本指で
下げてはみるのだけれども
とくに変わったなにかは
見つかるはず ....
また一歩 聖者に近づいたのですね
私は良く知っています
あなたの何気ない心づかいを
どんなに嬉しく思ったことか 晴れ晴れと快方したことか
私はいつも あなたの柔らかさに支えられ 柔ら ....
勤めからの帰り
電車の中で書いている
自称詩人をバカにするのは
暇つぶしにもってこいだ
しかし、3分経つと
飽きて来るし
大体自称詩人に3分以上使うのは
ウンコに話し掛けるよりも ....
少しはましになってきた
入れ食いもある
消滅の魔法は封じ込められたが
詩魔法は健在で
腕に予審判事が絡みついて来ても
泡で撃退できる
治る目途は立ったのだ
白い巨塔が私にクスノキを切らせ ....
台風が過ぎ
半開きにされた窓の外から
みんみん蝉の鳴き声
沸き起こっては
濁音となり溶けていく
熱射の夏、時の沈黙
銀河系の旋回する音が聴こえる
ベッドの上で 日がな一日過ごしては
....
仲良くなりたいな。
病気とも、障害とも、
寂しさとも、苦悩とも、
不幸とも、理不尽とも
憎しみとも、
虚しさとも、
死にたいと思う気持ちとも、
仲良くなって生きたいな。
....
傷口のどこかで感染したから
血管が浮いて逃げようとしてる
体温計の届かない場所で
熱を出しても解らなくなるね
目覚まし時計が鳴るまでの間
ゆっくり休めと世界を止めて
君の心臓に合流でき ....
○「携帯料金」
食費や保険代や光熱費などではなく
携帯に家族で何万円も払っている状況って
おかしくないだろうか
携帯会社にもっと安くなる方法はないかと電話したら
携帯2台にタブレット1台で一 ....
晴れた日に外を歩くと、クルマの多さに辟易としてしまうのは、ボクが国道沿いに住んでいるからだろうが、平日の日中、京成の普通電車で船橋の職場に向かうジブンが感じる、居心地の悪さには、その排気ガスの不快感な ....
現実の冷たい
ナイフに
バラバラに
切り刻まれた
俺のこの憂鬱を、
俺の花束にしてくれないか。
覚悟は何もできていない。
いっぼ一歩忍び寄って来ているに違いないが
覚悟は何もできていないんだ。
如何に老いても生への執着は剥がれて落ちないし
性への執着もまだ並大抵ではないのに
更年期 ....
ムンクの『叫び』の
なかの少年(と、信じたわけです)を
自分自身だと感じ、
だから寂しくなった、とある日本の少年が、
その絵と詩人の中也をリスペクトするあまり、
いっぺんの詩を ....
シャワーをあび
あせとともにくさいのながれてく
あたまからだ
うえからしたにながれて
くもりかがみをぬらしてひげそり
きれいな下着きれいなじゅばん
着物にうでをとおして帯しめ
もうくさく ....
フラミンゴ色した空と雲と水辺を、
眺めながら車を走らせる。
本当はあたしは自由で、
何時でも何処へでも翔べるのだ。
好奇心をもたげて、
風をつかまえて、
....
?
男性にもタバコが嫌いなヒトが増えている不思議な日本になっている。日本人の精神疾患の30パーセンとくらいは、薬物投与よりも、タバコのニコチンによるセロトニンコントロールのほうが、ずっと健康的だ ....
海に行くなら、水筒持って
お弁当持って出かけよう
ほんとは海は嫌いなの
海風ベタベタ、汗はダクダク、
サンダルザラザラ、髪まできしむ
だから、潮風のない海に行く
人の泳がぬ海に行く
....
何故、同性愛者を
社会的に保護しなければならないのか
本当のところよく分からない
性的倒錯者全般を保護しろというなら分かる
その場合は
小児性愛者も屍体性愛者も
同じように保護しなけれ ....
⒈
看護師の
きびきびした所作を
横目に
点滴が一滴、一滴
うつろに落ちる
⒉
早朝の病院の
ロビーで一人
病院着のまま
缶コーヒーを飲む
静か過ぎる朝
⒊
生き ....
風が吹き込んできます
嘘の小狡い風も
清涼な息をする為の風も
生ぬるい腐った世界
冷たい現実
生きるときに付きまとう風が
一人の体に突き付けられます
何かが違 ....
金魚が泳いでポイを近付ける
尾びれで破られた薄紙はまるで
朝に剥がした障子みたいに
穴を開けながら太陽を見てる
残念ですねと言われたとしても
金魚が欲しかった訳じゃなくて
逃げるように ....
災害に襲われ
避けられない困難に
生きる気力を
失いかけたとしても
善意が善意を
呼び寄せる力となる
繋がってるよ、
根底にある愛の想いの
連鎖で
....
○「終活」
生活はつつましく
志もつつましく
思い上がることほど
怖いことはない
○「欲」
欲は限りを知らないから
もっともっとと要求してくる
限りを知らないということが
欲の本 ....
ある者は言う。魂は半円であると。またある者は言う。魂は円の端と端を切り落とした二片を繋ぎ合わせた、ちょうどハンバーガーのようにひしゃげた歪な形であって、別の巨大な真円によって、その内側に生えた桃色の柔 ....
一冊の本かもしれない
心震わせる
一曲の歌かもしれない
一目惚れからはじまった
突然の恋かもしれない
出会わなければ
始まらない。
出会わなければ
辛い別れもない、
....
私は詩人でもその類いでも有りません
ただ単純に自分は此処に存在しているんだと
生きているんだと
言葉を文字に文章にして
他者に知らしめたい欲望を充たしたいだけです。
それは込み上げて来て ....
いまだ存在しない土地へと僕らは向かっていた。その土地の存在を証し立てるのではなく、その土地を僕らが新しく構成するために。電車は鉄化した巨大な鳥のように、地面すれすれの低空を飛ぶ。僕らはいつも二人で ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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