静まり返った真夜中は
墨で塗り潰したような
黒一色の闇が広がる
空の遠く向こうに
冷たい月が仄かな光を
放ってはいるものの
地上のすべては熱気に包まれたまま
静けささえも暑苦しいのに ....
餌を食うメス豚
食べ物は胃に流れやがて大便となる
メス豚は交尾がしたいと思った
そしてゴリマッチョと交尾をした
交尾をしたから交尾をしたいという思いは消えた
夜が明けた交尾をしたのは昨日にな ....
あぁ、あぁ、精神安定剤・・・
いや、アイドルなんてならねーよ!
アイドルだって仕事なの
あいつらは仕事してるの
僕は仕事したくないんだからアイドルなんてならないの
昨日?昨日は8000カロリ ....
数年前から
流行りのワイドパンツ
おろしたての今年色
映画館の帰り
「あっ、ドラえもん!」
男の子の声が腰骨あたりで
止まった
「はい?」
お臍のところで動かない
....
乱れ散る言葉らに真白く手まねきされる
祖母の真珠の首飾り
記憶の そこ 瞼のうらの
螺旋階段を 一歩ずつ 一歩ずつ くだる
(そこで みた おそろしいことは 忘れます)
....
未使用のフィルムに
焼き付けられた人生は
上映されることのない
映画みたいに
拍手も行列もなくて
ただその命に針を落とした
レコードのように
回り続けて
擦り切れるまで
....
3年間同じ臭いを放っているだろうと思われていた汚くて臭い学校のトイレの一つが、ある日突然ジョンレノンみたいな男の人とオノヨーコみたいな女の人によって緑とオレンジに塗り替えられた。こんなボロい校舎にある ....
○「子どものように」
子どものように
主語を抜かして話す
うちのワイフは
今の話だれのことなの?
といつも僕は尋ねなければならない
○「報道」
テレビや新聞は
「その後」は
ほと ....
愛するものを愛するだけの時間も無いから起こした夕立ち
重力に素直に流れゆく川を
触れればその水は新しい
雅印が拒んだ、なぞっただけの文字
額縁が冷めた目で見ている絵
今日は何 ....
どんなことでもとまでは
言わないけれど
大抵のことは忘れられる
だからひとは生きていける
地球が 狂ったんぢゃない
太陽が 機嫌をそこねたのだ
何の理由か知らないが
だから
庭木を見ならって
世紀の酷暑に 対しては
すなおになって 耐える以外にない
そして 雀も鴉も
雑木林 ....
この溶けるような蒸し暑い八月に
颯爽と透き通る声を部屋中に響かせ
なんだか涼しくなって来たような錯覚に陥る
相変わらず世の中は忙しなく
便利な世の中になりすぎているから
些細なことにも敏 ....
他人の人生
他人の人生
他人事
痛くもなければ痒くもないよ
本音を言えばどうでも構わない
問題は
俺の人生
俺の人生
俺の事
滅法痛いし痒くてたまらない
弱音を吐きたい
自分 ....
少し休んでみようか
そう思えたのは
疲れ果ててしまったから
精も根も尽きて
でも真っ白にはなっていなくて
立ち止まって
自らの鼓動が感じられて
呼吸をする必要を認識できて
だからこそ休 ....
パインに幸あれ私パイン
自分のことだけではなく
全パインのことを祈って
パインに幸あれ私パイン
と強く念じているんです。
パインだって生きてます。
嬉しければトゲが揺れて
悲しければ ....
僕はIT長者ではなく、
なる術ももちろん完全にない。
他人の恋愛は他人の恋愛であり、
誰が誰を好きになろうと、
どんな恥をかこうと、狂ってしまおうと、
人間なのだから、
仕方がなく、素 ....
測れないものほど
求めようとした
譲れないものほど
守ろうとした
例えば君との最短距離だ
顔を近づける時に
輪郭を辿れば
地球の裏側にいるような
気の遠くなる一瞬を
秤に ....
すべて受動態と言ったとき
彼女は「素敵ね」と笑ってた
ホントかな
本当にホントなんだろう
すべて受動態と独り言
宵の明星が輝くように揺れていた
私は今日も生かされていた
「溢れる優しさ」
気持ちを込めて話しをしたり
相手のことを考えて行動したり
自分がして貰うと優しくなれるって
誰もがみんな感じること
何も特別な事では無いから
もっと素直な気持ちを伝え ....
○「失言」
「良子おばさんにお願いしたいんですが┅┅」
というところを
「良子おばあさんに」といってしまった
「良子お姉さま」なら
もっとよかったかもしれない
○「気づかない」
気づ ....
冷蔵庫の置く位置も人生のひとかけら
どの帽子をかぶってでかけるか
もちろん
今来た坂道を戻ろうかどうか
それもまた感傷的で
五十歳を過ぎて泣くって?
恥ではないがなぜかこころが辛い
この不安や焦燥が
単に薬切れの症状であることが
容易に察しがつくために
僕の心は余計に悲しい
実際には父母を失うかもしれない
状況も手伝ってか
何もかもタイミングとしては
これほ ....
・・・。
記憶の向こう側にいきましょう。
あの日
そう
太陽に
犯された
あの日の当事者
あの少年が
いま
まさに
国道沿いの
ローソンで
....
今日は有給で、
妻と娘は実家に遊びに行ったので、
自由といえば不自由な自由、
いつも通りのパターン。
新宿で、「雨に唄えば」を見る。
「午前十時の映画祭」は、なぜか、今年から、
大 ....
性的少数派である
下着泥棒に対して
政治家の心無い
発言が相次いでいる
例えばある女性議員の
「下着泥棒には生産性がない」という発言
確かに下着泥棒は
使用済み下着を消費するだけ ....
青いオゾンを突き抜けた
光の束ね満ち満ちた
1月の夏に浸されながら
わたしだけの
エル・ドラド
さがしもとめて
2600mの高地は
車の排気ガスに満ち
アスファルトにこもる熱が ....
線香花火の玉落ちて
地平の向こうは火事のよう
昼のけだるい残り香に
なにかを始める気も起きず
夏の膝の上あやされて
七月生まれの幼子は
熟れた西瓜の寝息させ
冷たさと静けさの
内なる潮 ....
俺だけの残暑
俺は君たちの気持ちを忘れない
俺はいつでも立ち戻る
ゲロを吐いているときに
女とやっているときに
純粋な思考には程遠い
見せかけだらけの人格者
暴力を認めて ....
開けないで
ポテトチップスの袋
中身は蝉の脱け殻だ
終わらせないで、夏を
変わり続けて
あなたの脱け殻しか
喉を通らない
関わり続けて
針千本 飲まないで
閉じな ....
はんぶん
例えば二分の一の確率だけ
の君がいる
それは僕かもしれない
ふたを開けるまで
どちらの君がいるのか
あるいは僕がいるのか判らない
もちろん半分だけの君と僕が
キカ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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