純白な雲が流れて
紺碧の天井がひらけた
そうだ
どこまでも深まってゆく
永遠の時空がひろがっているのだ
どこからか
ヘリがやってきた
どうして ニンゲン は
跳びあがりたいのだ ....
育てているのは言葉の木
晴れている日も
そうでない日も
知らない鳥が
ひとやすみしていく
言えないことが
枝や葉を伸長させる
朝だけでなく
真夜中も
ペンと紙きれ ....
祭りの夜
腐った闇を踏みながら
タバコに火をつけて
三つ目の家に入ろう
小人は擦り傷で白けた水を飲む
神様は靴底に張り付いたガムを食べる
ラララララ・ララ
叫び声でいっぱいの耳
....
ヒット商品 作品は どれだけ 人を選ばず 取り込めるか 難しい ステップは 省く
その人の 境涯で すべての 取捨選択が 実行され それ以上は ない
釈迦も 方便から始めて 本門で初めて弟 ....
黒板に書かれたチョークの傘を
否定もできずに粉を浴びた日
君と僕の名前を消しながら
ためらう心は嘘じゃなかった
楽園だと思って飛び込んだ胸には
とっくに誰かが住み着いていて
これが ....
駅の、白いホームに
ひとつの別れがあって
あなたのわらい声が
おだやかなかなしみをよぶ
目を合わせられない
愚かしい私のことを
あなたはいつもより優しく
慰めてくれている
....
秋の
夕べ
芝生
虫の
ねいろ
隠す
笑い
声の
渦に
とまる
赤蜻蛉に
かぜ
虹の
噴水
ながめ
公園の ....
人生は
一日一日を
いかに大切に
生きていくかに
尽きるようだ
自分が
一日一日
何を
どう考え
生きていくかだ
入ってくる情報に振り回されてはいけない
人まねではなく人 ....
ふたりの娘へと私と妻の遺伝子が繋がって
親と子供の絆が結ばれた
それは命の鎖
けして切れたりはしない筈だ
その関係は
偶然か
必然だったのかは解らないけれど
一つの家族になれた
....
少しずつ暑さは何処かに消えて
秋めく気候が顔を出す
薄い季節から
濃い紅葉の季節に
移り変わっていく
秋の空が広がって
気温が徐々に下がって
山々が賑やかになる
秋めいてい ....
がおがおやって居ると
先生のビンタが飛んで来る
ここは深い森で
獣の香りが匂って来て
辺りには静寂が漂う
探検隊の隊員は気を引き締めるために
がおがおするをの止めた
先生と呼ばれて居る
....
自覚がないというのは空恐ろしく
左の足を引き摺っていることも
左の目から流血していることも
認識していないと声高に謳う君の
声がボクに届くことはない
その右の小指は後もう少しで
天の縁に届 ....
雲の声を聴こう
生誕40分の
白さしか知らない真っ平らな愛情のような
幼なさをかたちにした
雲の声が聴こえる
はずもないのに
いつのまにか助けてくださいと言いたかった
約束の時間 ....
なぜ君が笑うのか
分からないから僕は切ない
君と見た夕日を思い出せない僕には
君を見つめる資格は無いのかもしれない
だから僕は架空の夕日をつくり
架空の許しを高利で借りる
朝日が昇る交 ....
ねぇ、インターネット。君がそんなに悪いだけのやつじゃないことを、僕は知っているよ。
君がみせてくれた優しさや楽しさを、僕は忘れちゃいない。忘れるもんか。
君がいなかったら、僕は今とは全然違う僕にな ....
海にしずむ夕日が見たいと
思いつくままの終着
さびれた干潟の防波堤に
ぶら下がった
足と あし
秋の薄い日なたに
両手をついたコンクリートは温む
(私のつま先は冷たく)
....
あんなに輝いてたあなたの笑顔が
徐々にぼやけていく
あんなに心地よかったあなたの声が
段々小さくなる
あんなに締め付けられたあなたの言葉が
遠ざかっていく
それ ....
自転車で二人乗り
映画みたいには
うまくいかなくて
悔しそうに降りた
男の子の肩を
女の子が押さえる
数秒間の
無造作な仕草が
優しく見えて
きっと人は
寄りかかりたく ....
ラーメン
ソーメン
風信子(ヒヤシンス)
漆黒の羽を広げ
詳しく私の望まれない欲を
聞かせてよ
『バサバサ』と
言いたかったのでしょう?
曇りの空からは
希望のひとかけらも作られないから
誰にも抱きしめられず ....
心を研ぎ澄まし
硬く
固く
堅い
爆弾のような石 / 意思 を
ここに置いてみよう
少し離れて見ていると
バンッと
爆発しないかな
丸い石
角張った石
欠けた石
....
○「男と女」
男は未来志向
これもしたい!
あれもしたい!
女は思い出志向
これもあった!
あれもあった!
○「国会議員の先生方へ」
人柄が信頼できない人に
国の舵取りを任せられ ....
紅い服
グレーのスカート
緑の荒野
社会的なこととセックス
腕立て伏せの回数だけ距離をおく
首にまわした手
したいのにさせてくれない
運転中くちにふくんでくれ ....
私は聴衆の前で演説をしていた。党の偉大さについて語ると聴衆は喝采を送って来た。党の綱領に従順であれと説くと聴衆は感激した。だが私の言いたいことはそれだけではない。私はもっと人間の本質について語 ....
春は花で彩られ
夏は太陽で焼けつき
秋が九月の雨ではじまる
酷暑で疲れた体に
適度な気温と湿り気が
気持ちよい
夏の暑さで狂った自律神経が
正常に戻っ ....
ファーラウェイ
とおい窓
ゆくりなく手を
のばしてみても
わきあがらない
とまどいやあこがれ
ゆくえも知らない
ここはほんとうに
大海原なのかな
....
もはや何のための投薬かも分からず
もはや若返ることも老いることもなく
薄っぺらい岩の航海日誌に日々刻む
もはや何光年先で何光年来たかも分からぬ
次には何に生まれ変わりたいとか
憂鬱が晴れたら ....
おまえの
ショボ~い人生で
何が起きようと
俺を含めた他人には
どうでもいいことだ
もっと言うと
おまえが明日
轢死しようが
縊死しようが
犬に食われ死しようが
まったくもって ....
もう一年になる。トラックが子供をはねて今もそこに白い花が供えてある。途切れずに誰かが、たぶん遺族だと思うが替えていて、そこだけいつも瑞々しい気配が漂っている。夜暗くても甘い香りがして花が供えられている ....
おびとけでらのかえりみち
やまのべぼんちさつきばれ
すいでんわかほわたるかぜ
あぜのはなつみかえりみち
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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