アラームばかりが鳴る世の中だ
ポットや洗濯機のあなた
キッチンタイマーや高級車のあなた
人間全体休め!
何億年に一度世界全人口が夢を見る
悲劇であるが喜劇というらしい
今夜は肌寒く風が吹い ....
切りとる
世界を
見せて
おくれよ
写真じゃ
ダメさ
詩じゃなきゃ
見えない
心という
見えないもの
おもいという
不自由なもの
楽しげな
笑いなら
楽しげに
見 ....
見とれていたんだろう
月に
いいんだよ、急に猫に戻らなくても
猫は「え?」って顔をして
猫ですけど?って言いたいみたい
邪魔はしないよそれじゃ。また
子育て大変かな
長いこと ....
あなたはどうして
広げた腕に
光と闇を
交互に見せるの
優しい顔で
厳しいことを言う
大縄跳びの
ジャンプに飛び込む
タイミングがまるで
解らないように
私たちずっと
....
夜の闇はとろんとした、優しい液体のようだ。
それはスープを眺めている時の感情と似ている。
それは静かな湖をひとりで眺めている時の感情と似ている。
ただ、ぼくを包み込む。
その中にとっぷりと浸か ....
着衣のマハ、裸のマハを描いたゴヤに
魅了されて牢固(ろうこ)ちゃんは
うちで戦っている
引退宣言もあまり伝わって居ないようで
性懲りもなく再び詩作を始めるが
連絡帳には「ガーデン」の単語が
....
巨大スクリーン天空の
奥へ奥へ流れていく
鰯雲を背景に
右へ左へと
歩き去る
人人人
確かに属していた
あの世とこの世の境界の
フルサトを捨てて何処までも
つまらないんだよ
なにを言うつもり?
言い訳しないのね
つまらないんだよ
悪魔が作ったみたいな
ラビリンスに迷い込んで
心の外側から削り取られてゆき
私にはなにも残らないんだよ
....
毎日をスマホで撮影する
それをSNSに掲載するから
ボクは日刊写メラマン
だけど、SNSに掲載すると
あとで、その日の出来事や写真を
思い出せなくなるんだよね
カッコよく言うと
....
線路の隣で揺れるコスモスが
うなだれた首を守りきれずに
飛ばされていく自分のように
シャツのアイロンを忘れたくらいで
家に戻るのが面倒になって
朝は行列に並ぶことなく
好きな映画を ....
久々の実家に泊まり
ふと手をみれば
爪はのび
父と母はよたよた、歩く
○「仮面人間」
「おとなしく真面目」という
仮面をつけておれば
親や先生は安心する
○「人の本質」
人の本質は
何に苦しんでいるか
何を楽しんでいるかに
現れる
○「絶対の言 ....
この目に見えないもの
たとえて言うなら
この世界の片隅
何処だよそれ
漠然とし過ぎだろ
地球は文字通り球形なんだから
この世界の端とか
真ん中とか
有るとしても
どこを指すの ....
青白む空に星が燃やされていく
ささやかな虫の声と
なめらかな雲の影が葬列を成して
焚きつける東の空は間違いなく翠の色をしているのに
遥かの路上を引き裂くタイヤが全てを置き去っていく
心で ....
お気に入りの場所バラ園
何十種類もあり
魅力的な香りに酔いしれる
広いバラ園は長くこの場所にある
カフェなどもありちょっとした観光地
若者たちよりも
初老の夫婦をよく見かける
バ ....
死ぬ時は死ぬ時の
風が吹くのではないですか
内側の草むらが騒ぎ
いくつかの虫が飛び上がるのでしょうか
あれは何? 毛布?
黒い毛布を吊るしてカーテンにしてください
瞼の上から光が眩しすぎる ....
なのに
たゆたうように月は光りつづけ
あきもせず夜空を見上げる
あなたの横顔が冷たい
聴こえるはずのない
化鳥の鳴きごえがした
なにかを奪い去る甲高い意志
その悲しみを ....
歩いてきた道を引っ張ったら一本のロープ
あなたの道はからまって寒い夜の吐息
手を離せばロープはひらひらと花びらに変わり
あなたは残された花芯
それから間もなく雪が降り積もるから
真っ白な世界 ....
霧と緑が
空に到くほど昇り
その反対側は
水平線を覆い尽くしてのびている
夜と鴉は無言で争い
少しずつ異なる記憶が
水たまりの底に並ぶ
小さな波に歪みなが ....
8憶光年離れた所から
昼寝中の僕の所へ
死んだ母親がやってきた
わざわざ
「もう、あなたのことを守れない。」
と
言いに来たのだ
天井に映る暗い顔
約束が違うな
思いつつ
....
あなたはもう
帰る場所を決めて
私が乗り込む事の
できない飛行機の
偉い座席に座り
遠い国から国へと
渡って
記憶の中に
新しい砂を撒いて
私の姿を消して
いくでし ....
死神が
美しい乙女に恋をした
死が近づいている乙女を
冥府に導こうと来たのだが
そのあまりの美しさに
恋に落ちたのだ
ところが 乙女はまだ自分に
....
懐かしい言葉で会話するには
心の壁に反響させながら
自分の声を拾うための装置
駆け出しのリズムを叩くスティック
誰かが割り込む思い出を捨てて
人というものから離れてる
生き方をして ....
西で三角形がもえつきると
靴ひもはぐすぐずほつれ
朝は 鳥たちの夢になる
はばたく
さいしょの一羽が泣いていて
さびしさは空をあかくした
群れは ゆっくり
ゆっくりこま切 ....
双方向に惹き逢う心はとても愛しく
逆方向に背き合う人はとても冷たい
*
滑車も車輪も歯車も
進むための物体
動かすのが人間
皮を被っただけでは
上手く操縦できない
誰に ....
磨いても磨いても光らない
いったい
いつ輝いていたのか
目にいたいほど
肌をえぐるように
光をうばうほど
輝いていたのかしら
ああ
ある日、ぼくは夜の町へと逃げだした。
夜の静けさのなかで、色々なことを考えた。生きる意味とか。このしんどさはどうすればなくなるのかとか。
あの頃のぼくは、とてもしんどかった。とてもつらかった。この ....
サウジの記者が
江戸川乱歩の主人公みたいに
されちゃったらしいが
私は何とも思わない
いい加減なことを垂れ流している
日本のマスコミ連中は思い知ればいい
反撃の機会を伺っているのは
サウ ....
恥知らずなところが嫌い
もの凄く頭悪くて
勉強も仕事も
何やらせてもダメで
低収入で
社会の底辺を這いつくばってるくせに
まだ望みがあると思っているところが嫌い
生きて行く上で
やらな ....
やみくもに色を塗り続けて真っ黒になるみたいに
いろんな感情をぶつけて心を塗り潰したい
ばっさり切った髪は、忘れたからでも吹っ切れたからでもない
落とした視線の先
長い髪のシルエ ....
909 910 911 912 913 914 915 916 917 918 919 920 921 922 923 924 925 926 927 928 929 930 931 932 933 934 935 936 937 938 939 940 941 942 943 944 945 946 947 948 949
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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