ひまになると

「なんのために生きる?」

という言葉が

追いかけてくる

しかし

生きるに値するから

生きているのじゃない

生きるに値することをめざしているから
 ....
高跳びで超えたバーの向こうに
約束を交わす空があったこと

孤独な大地を蹴り上げる足は
記録よりも記憶に残る顔が
いつもそこにある会心のジャンプ

見せ合う度に燃える心臓が
入れ替わる ....
お酒をやめられた人の話を聞くに
まぁ自然に何となく飲まなくなったという
羨ましい人もいれば
奥さんとけんかして飲むなと言われたから
止めたという鬼神のごとき意志力の方もいて

それはよほど ....
僕と君とは哲学し合っている
ラインのメッセージを厳密に解釈し
お互いの表情を理論的に把握する
僕と君とは哲学関係にあり
二人の間にある空間の構造や
二人が会う日の宗教的意味合いなど
哲学は ....
神様 私は悲しみと向き合っているだろうか

絵具で押し当てた灰色の空に ギラギラと鱗が生える

その日の空自身が自ら仰ぎ泳ぐように

時間を動いて泳いでいる

ぐだりぐだり

片足 ....
嘘には二通りある
それは
他人につく嘘と自分につく嘘

嘘の取り扱い説明書なんてなくても
嘘は誰でもついてしまう

僕は君を愛しているという嘘
君は僕を愛しているという嘘

お互い ....
それでいい
それでいい
自分が可愛くていい
可愛すぎて他人がみんな嫌いでいい
正解のある問いには何も答えられなくてもいい
どうでもいいから
そんなことが一言言えるんなら大丈夫
冷たい ....
人間というものは
孤立したものではなく
だれかの子どもであったり
だれかの孫であったり
だれかの友だちであったり
だれかの父母であったりする
そういうつながりの中で
人を見ることである
三年ぐらい前から気になっていた
実家跡のブロック塀のヒビ
先日やっと左官さんに補強してもらった
接着剤とセメントでヒビの入っているところを
丁寧に塗ってもらった
その仕上がりが僕はとても気に ....
拍手も喝采もなく
ただ過ぎていく日々

日常の暖炉に火はなくて
冷めていく体温
暖炉に火が欲しい
見えないものも温めたくて

最初の出会いは
最期の別れに繋がり
その間に
蔦のよ ....
震え、祈り、破れた、心で、声は生きたがっているように聴こえます。艶めかしい雲の色は、ふたつの虹が、絡み合い、混ざり合った生き方です。なにも捧げない、他人任せの希望、ただ生きるために、悲しみに汚れる .... 目を閉じたら暗くなるのではなく
目はまぶたの裏の闇を見ているのだ

耳を塞いで聞こえないのではなく
耳は手のひらの音を聞いているのだ

僕らのスイッチはずっと入っている
陽の照る日、日は冬日、あかるい日に、

日の陽の光の広がって
あたりいちめん純白の原
ときはとけてうずをまき
めくるめく永遠の瞬間を
垂直に切り開いていく

陽の照る日、日は冬日、あか ....
チーちゃんまだ眠っているかな

ありがとうが溢れだして涙がでるよ

ちょうど四年前デンちゃんが逝って
そして君が逝って
猫と過ごした24年間が終わったよ

音楽が耳に入ると涙が出る
 ....
朝だ 頬に
柔らかい寝息がおちる
木々の揺らぎ
僕たちの日々も老いていく

なめらかに熱い 夜を仕舞い
看板を出すように服をきて
ざらざらと 今日が膨らみはじめる

ビルに 街に ....
薔薇を手向けるのが好きだった
貴方の代わりに
一輪挿しを生めるなら

目の前で儚げに咲くラベンダーよりも
ふわふわの雲をヒトサシ

唇が切れぬ程の柔らかさでもって
棘など まる ....
めざめると同時に 自由の女神になっていた
すっくと立ち 右手を挙げ 情熱の象徴を高らかに天に示し
頭の中に声が響いていた「走れ!」

いや、ちょっと待て 忘れられないぢぁないか あの家の ....
小さな地震で揺れていた歯が
旅立つように足を動かして

口の中から飛び出す痛みを
あの恋みたいに忘れられない

飲み込んだ言葉や隠した本音に
届かなかった乳歯の成長が

君を見届けて ....
走れ! 太陽の廻りに虹がかかっている

時間やお金をかければなんでも手に入る

でもかける時間やお金がないひとがいる

地平の月の大きさに友と親しむ


友よ、俺はずっと抗いつづけたい

 ....
演歌がやたら心に染みるのさ

何だか気がついたら年寄りになっちまってた
還暦過ぎちまってよ
どうしようもねえ 巻き戻しは効かないんだから
このまま先に行くしかないよ

老後はのんびり釣糸 ....
三線 半鐘 笛 の音
  三線 半鐘 笛 の音


  色とりどりの 風車
  赤花黄花 揺らされて
  色とりどりの 風車
  九月の風に 回されて

  可愛い頬を 撫でられ ....
やっつまわってうまれどしには
かざぐるまであそびます
ずっとずっとむかしから
そういうことになっております

まごたちが
ほうぼうさがしあるいてくれましたが
あいにく
アメリカいろの
 ....
アルツハイマーの魂が
何度も「部屋」から
抜け出してしまうので
管理者はとても困っていました

そこで
ベテランの僕に
彼女を「部屋」から出さないようにと
指示がありました

僕は ....
花に咲く水
銀の塔の窓
鳥を放つ子
放つ子 放つ子


さまざまにさかさまに
指と指に入り組んで
小さな声は地に落ちて跳ね
また葉をふちどる炎に還る


影の掻 ....
掴まることができない
セーターの袖口を塞ぐ人が現れて

暖かい空気で守り続ける
二人の思い出が膨らむ腕は

風も通さずに聞こえる互いの
脈を打つ音が重なり合って
ジングルベルの間を縫っ ....
寝台の上で瀬死に横たわっていた
虫のように息をしている

何人も神にも仏にもなれない
死人にしかなれない
死人にしかなれない

死人以外になれない

冬の夜は寒くて
冬の明かりは冷 ....
大陸移動の山の影

そのうえを

星のかけらが糸を曳く

それがきえると

点々々のまたたき青黒いパノラマ


野球選手がくびになる

せこい大人がお金でもめる

持たざ ....
芝生の生い茂った
小高い丘のてっぺんに
池がありました

そのほとりに
風車のように
クルクルと回る
赤い花が咲いていました

その花を見ていた僕は
淋しくって
淋しくって
思 ....
シルエットは幻想を
発たせる

砂丘をゆく
裸体

寝返り
振り返る未来

 ザクッ、ザクッ…

足跡のない過去
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
言葉zenyam...2*18/12/3 9:09
フィールドミナト 螢118/12/3 8:32
日々の雑考りゅうさん018/12/3 5:57
哲学葉leaf018/12/3 5:44
鱗が泳ぎ 悲しみを研ぐ朝焼彩茜色318/12/2 23:14
嘘をつくことに慣れてしまいそうなこたきひろし018/12/2 23:11
KAMM KAIOSS!!竜門勇気018/12/2 12:19
人の見方zenyam...3*18/12/2 8:51
向運1*18/12/2 8:42
街路樹の枯れ落ち葉こたきひろし318/12/2 7:12
静かに沈む秋葉竹618/12/2 6:19
僕らのスイッチイオン1*18/12/1 17:46
光の瞬間ひだかたけし418/12/1 13:52
まだ眠ってていいよ朝焼彩茜色1*18/12/1 11:29
ざらざらはるな318/12/1 8:57
紫のカリフラワー藤鈴呼1*18/12/1 8:56
よしっ。いや、ちょっと マテ。 るるりら14*18/12/1 8:49
永久歯ミナト 螢118/12/1 8:47
よしっるるりら5*18/12/1 8:40
友と親しむペペロ318/12/1 7:06
人生の冬に凍えた夜なんかこたきひろし118/12/1 5:35
花の風車(カジマヤー)AB(なかほ...4*18/11/30 22:19
風色の記憶2*18/11/30 22:12
部屋ゴデル3*18/11/30 19:01
ひかり歌う手木立 悟118/11/30 12:28
グラデーションミナト 螢118/11/30 8:36
冬の夜はこたきひろし418/11/30 7:01
ファシズムの足音ペペロ018/11/29 22:37
赤い花ゴデル4*18/11/29 19:37
通り過ぎる幻影ナンモナイデ...4*18/11/29 19:23

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