透明なビニール袋に夜闇を包んで抱きすくめたい。耳梁から泡になって消えていく音楽のように、この部屋に息をしている形容しがたいもの/ほら、私の爪先に侵入していながら体温は南極の氷に閉ざされてしまう。いくら ....
誰かが蹴とばした丸石が
転がって
僕の爪先にぴたり、とまる
――丸石は、{ルビ囁=ささや}いた
空っ風が吹いてきて
一枚の枯葉は{ルビ喋=しゃべ}りながら
アスファルトを、撫でてい ....
吉祥寺の老舗いせやで
鳥の小さな心臓を食べた
今日でトーキョー都民になって、一週間
せっせと外へ運んだ
古い家具たちに手をふり
四十三年培ってきた
自分をりにゅーあるすべく
串に刺さ ....
我よ、時を忘れて真空管の中を往け。
死
白い衰弱
歩いていく
静かに
行く人のない
この道を
生への意志、
燃やして 燃やして
クイーンが
過大評価されている
恐らくフレディ・マーキュリーが
オネエ系で、
オネエ系としては
当時最先端の死に方をしたからだ
昨今のLGBTブームに乗った感じだ、腟カンジダ
無防備 ....
冷蔵庫の扉に、傷。
こころを内側から叩いても、
音を立てるのは、
境界だけなら……
それらの傷が、
全て「それら」に、変わってしまうまで。
せめて、
....
言霊の弾む域に 星と華で編んだ音が在る
背骨にダイヤ一粒ずつ埋め込んだような
真っ直ぐな後ろ姿に 完全敗北を思う
音楽に言葉は勝てないと
この世を操る言葉に此岸の空気
音も楽しみた ....
交通整理の黄色いベスト着て
ベラチャオ唄いながら
歩いた勇者達と
混雑に便乗して
ストレス発散した
盲目暴徒の違いも説明しない
そんな保守なら
進歩的ならなおこそ
思想 ....
ハコ入りは中央線で11時
ドーランを手早く塗って
コンビニで買ったうどんを食べました
本日の公演も指先がなぞったラインは
猫の舌で舐められているみたいで
試されている。毎度、毎度
ああ ....
戦場の表裏を嘗め尽くして
兵隊は黒々と実っていく
自軍と敵軍は適度に混淆し
より複雑な政治を争っている
赤い空を見たか そして赤い海を
兵隊はたくさんの種子を残して
再び種子からよみがえる ....
死の直前
死の瞬間
死の直後
私は
私はではあるけれど
その三つから
エクスタシー
オーガズム
そして余韻を想像してしまう
死の直前
死の瞬間
死の直後
死 ....
チバではあまり
雪がふりません。
一人現場が多かったせいで
去年はラジアルタイヤ
買いました
外のラックに積んであります
でもたぶん
今年はつけません
面倒くさいの ....
木曜日
後は下り坂 週末までの道のり
曇り時々雨
心に心臓に大判焼き程の穴
木曜日 少し塞がってきたような
表裏一体感
ジャズの脈打ち 立ちこぎのようなピアノ語り
激しく一体感の ....
以前よりかなり大きくて高画質のテレビをつけると
お笑い芸人どもが
「俺は馬鹿だ」
「いや俺の方が馬鹿だ」
「いやいや俺の方が・・・」
と相も変わ ....
文体は作家の生理だという。
なるほどね。
じゃあ、詩人はどうなのか。
詩は文体であって、文体ではない。
詩人のことばは生理そのものだ。
物語ではない。
詩だ。
生身のからだを担保 ....
茨の道は傷むのよと誰かが啼いたら
何だ、これは 唯の タペストリーじゃないかと
笑いながら 肩を叩ける相手が良いですね
相棒は 愛嬌がある方が 良いんだし
合いの手を入れられる位の相槌 ....
今は子どもたちが悪いことをしても
親が注意しない
学校の先生が注意しない
地域の人たちが注意しない
俺たちは注意されてばかりだったが
今の子どもたちは
誉められてばかりの中で育つ
注意さ ....
生きているということは
何かやるっていうことだ
寝て食って糞小便する以外に
何かやるっていうことだ
さあ、今日は何から始めようか
とりあえず独り言から書こうか
漏電を思わせる低気圧の真夜中には生焼けの肉の臭いがする、一息に喉の奥に流し込んだハーパーのせいで身体はまるで蒸気オーブンのトレイの中でぶすぶすと少しずつ焦げ続けているみたいだ、ベルベッド・アンダー ....
落ち葉がからころ鳴っている
葉擦れのあまい匂いがする
坂道にたんを吐いてのぼる
どうやら身体が火照っている
目の前を風が吹く
猪に身構え
日常が身近にいる
....
ひとつぶの光を追う
求められた大きな聖杯が
冷えた水蒸気をまとう
あらゆる渇きに喉が浸せるように
切り裂かれた流星は象徴を保ったまま幾片の塵となり降り注ぐこの夕闇に
君は息をひそめて自身 ....
母に愛を頂戴と 両手を差し出すと
母は遠い所を見るように 私を見つめる
朝 白い大きなお皿の上に
母の首が置いてあった
寝室の机の上にある手が握っていたのは
((少しでも足しになれば…、 ....
一日中縁側で過ごす人は
陽の目を見るのが少なくなった人だ
何を話すでもなく 寄る猫を追い払うでもなく
牛乳屋を見送って 小学生の登下校に目をやりながら
物干し竿がハンガーごと錆びていくのを ....
何かから逃れるかのように
科学が要求するのは
より早く
もっと早く
それより早く
そこまでして
それが逃れようとしているのは
それ自 ....
生きてゆく事が(/ω\)イヤンなっちゃう日々の繰り返しだけど
もしも君がお暇なら
そして君が米山をまだ知らないのなら
僕は君に三輪田米山を推したい
「酒を飲まぬと、筆をとる ....
眼は眼の外にあり、私たちに肉眼などあり得ないのです、世界にはもとよりひとりしかいなかったのだから、神様が発明したのは、ただ孤独(iso)だけで、
「私が遠い場所に行って帰ってきたら、どうか私が私 ....
時間を刹那を右腕を力一杯振って
刻んでゆく
光を大事に受け取って温もりの花束を
植えてゆく
生きる繰り返しを息吹の数ほど星の脈と共に
打ってゆく
日常を大袈裟に奇跡と呟き 証と存在を透 ....
暮れて行く秋
まつすぐな道
銀杏の葉のそよぎ
感じてごらん
たつた今うしなはれた
いくつもの命の分だけ
透けて行く風を
たつた今うまれた
いくつもの命の分だけ
....
昨日見た夢
全く意味不明
何もないビジョン
いっそ鳥になろうピジョン
先の見えない迷路
俺の未来は何色?
俺は勇者のはずだった
今は家でシーシャ吸ってる
自分に何もない ....
885 886 887 888 889 890 891 892 893 894 895 896 897 898 899 900 901 902 903 904 905 906 907 908 909 910 911 912 913 914 915 916 917 918 919 920 921 922 923 924 925
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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