新年を迎えるたびに
何度今年こそと思っているのかな
行動に移行しない
偏頭痛に見舞われるほど
ぐるぐる空回りしてる
そして
もうすでに来年こそに着 ....
○「オシッコ事情」
年を取るとオシッコが近くなる
近くなるが
トイレへ駆け込んでもすぐには出ない
隣に人が立つとなお出ない
「もう一歩前へ」出ても
届かない
ちょろちょろである
やっと ....
涙でぎとぎどのぜつぼうと
血でがびがびのきぼう
誰かが笑っているのをいいことに
私だけが生きている
申し訳程度に連れている神様の子供
神様がいないことにも慣れた癖に
そこから先へ行けな ....
サブスクリプションだから
生活費を削らずに音楽を聴けるので
満たされた生活になると思った
サブスクリプションだから
少しでも多くの音楽を聴かないと
損だと思い音楽優先の生活になった
....
木梨憲武が、じっと見つめているという夢を、見た。いい初夢である。
病気ねぇ
それが君、人間なんだよって思うのだが
赤毛のアンはADHDですか
君が正直に答えるかは怪しいから
状況証拠で言わせてもらうと
答えはYesである
であるならば
よろ ....
noteへ前向きに参加して3ヶ月たった
理由は兎も角きっかけくれた友達に感謝しよう
この間いろいろ見てまわり
分かったのはスキを沢山貰う方法というか
その方向は虚しさを増幅するから進まない ....
王様は裸だった
煌びやかな服はみな
貧しい民に与えたので
裸で過ごすしかなかった
見かねた詐欺師が
お似合いです、と
透明な服を仕立ててくれた
優しい気持ちに感激して
皆に ....
私のこどもは一月三日生まれである
陣痛が始まったのは大晦日だった
ともあれ毎年一月三日にはケーキを買いに行く
ついでに正月だから花びら餅も買う
正月三日にでかいホールケーキは
いろいろな ....
まだ生きていたいような
もう果ててしまいたいような
狭間をゆらゆら
ベタの尻尾のように揺れて
布団にダイブ
ぬいぐるみは可愛いが
しゃべりかけてくれないし
ぬいぐるみの台詞を自分 ....
Churchの靴は手作りで堅牢だ
但し重い
何故僕のやうな貧乏人が
この髙級品を持つてゐるか
市の福祉バザーで¥100‐で賣られてゐたから
これは畸蹟に近い
見逃さなかつた自分を褒める
....
りんりんりん
それは 銀の
水脈です
ぴちゃぴちゃと
舌舐めずりすらするのです
放埒不自由な魂を
喰ってやる呑んでやると
魂の大河 静かさに
瞑目すればするほどに
意識の奥の光源から ....
今だけを走る
死なないように
食べること眠ること
延々と繰り返し
疾走する
追い抜かれても
大丈夫
背中を押すのは
生きる力
食べること
眠ること
延々と繰り返す
やがてそれは ....
若いってことは、いいことだと云うから
ふざけんなッ!って怒鳴り返してほしい
ひとを拒絶する時間を
えんえんと築いたあたしは
悲しみなんてこんなもんさと
なんだかジン ....
僕のことばが偽物だという
君は本物だろう
君が笑ってるなら
偽物でいいと思う
唇のはじから放電された言葉が
穴の開いた心には帯電されず
熱を発することもない
君も偽 ....
きみの王國と、ぼくの王國を秤に載せてみようよ。
新しい王國のために、頭の上に亀をのっけて
哲学者たちが車座になって議論している。
百の議論よりも、百の戦の方が正しいと
将軍たちは、哲学者たちに ....
掘削機が強固な岩盤を削り続けているみたいな理由の無いプレッシャーが精神を脅かしていた、午前のまだ早い時間だったが俺はすでにその日の終わりを感じ始めていた、その感触をどんな風に説明してみても上手く伝 ....
――私はきいてゐる、さう! たしかに
私は きいてゐる その影の うたつてゐるのを……
立原道造「真冬のかたみに・・・・」
――耳をひたした沈黙(しじま) ....
大晦日の夜から元旦にかけて
年神さまが誰も知らない山から降りてきて
健やかな子どもの足裏に
ひと粒の種を植えてゆく
今年はせいちゃんの番かもしれんねえ
そう言って祖母は細い目をいっそう細くし ....
貴女の腋の下は
桃源郷狀態になつてゐるらしい
都市狼さんはマニア?
つて云はれたけど
腋毛は聖痕に似た徴シルシ
パティ・スミスだつて生やしてたぢやないの!
パティ・スミスつて誰?
まあい ....
きみを怨むのは簡單だけど
戀つてそんなものなのかな
とも思ふ
氣紛れにきみを
老いた天使と云つてみたら
僕も同じく老いた天使なのだよ
つて詩が書けるかな?
同じ言葉を畸蹟的に持つ
僕た ....
毎日が毎日カウンターにやってきて
毎日を注文して少し疲れた顔で笑う
私はグラスにゆっくりと毎日を注ぎ
愛想よく笑い返して明日のことを考えている
+
OPEN
CLOSE
どち ....
死ぬのは嫌だな
死は目に見えないくらい
大きいものであってほしい
小さいと乗り越えなくちゃいけないから
1度でも乗り越えたら
何度も死を乗り越えないと死んでしまう
毎日そんな生活をするのは ....
子供の頃の習い事は
どれも壁が出現した時
手折ってしまった
しまった
諦めが早すぎた
選択肢が多かった時期に
自ら摘んだ芽の根っこは
まだ生きていて
芽吹けない土壌を
地底か ....
〈桜桃の種を水邊に投げ遊ぶ 涙次〉
季節外れだが
太宰治の死を思ふ
昨日あつた物が今日ないと
何だか調子狂ふね
そんな事井伏鱒二は云つてゐなかつたか
太宰は心中常習犯で
麻薬中毒患者だが ....
自らの生存に絶望し
絶望し恐怖し忍耐し
朗らかに笑いながら
明らかな意識を持つ
これが最期と新年迎え
漆黒の魔手 、
今宵にもまた戻り来るか
棺に収められ蹲りながらも
貴女達は ....
考えなくなっちゃっ たのかな
あなたの あなたの あのこころ
羨ましくなったんだ たぶん
くるえる かえれる いっときのあめ
凛として 生えたあの子の翼
飛んで 飛んだら 落ちていっ ....
J.K.ユイスマンスの『彼方』を
文學史上の珍かな寶と
する人はもう余りゐない
瀆神は氣分の問題に過ぎない
氣分、
文學は全て氣分の産物だ
恒久に輝く『源氏』の物語を
氣分と云はず何と云 ....
きみは下膨れのたをやめではない
かと云つてきりつと潮に焼けた
漁村の娘の顔もしてゐない
何かと何かの
ミックスなのだ;
僕の顔も他人事ではなく
遠い大分と秋田
その混淆に
造り出された ....
妻との決着は穏やかに着いた
様々な想い出が走馬灯のように通り過ぎてゆく
長いと言えば長く
短いと言えば短かった
二人は別々の路を選び
晩秋を待って別れることになった
互いに別々の白い路 ....
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