{引用=(*筆者より―― 昨年暮れ辺りに自分のかくものがひどく拙くなつてゐることに気付き暫く充電することに決めた。その拙さ加減は今回の投稿作をご覧になる諸兄の明察に委ねたいが、ともあれかいてしまつたも ....
少年期の 苦悩が
舌の上に 暗く燃える
燎原の火とも 思しく
火力を 増幅する
のたうつ 蟒蛇の様な
凶悪な 輪郭に
驟雨めいた 思考の
黒煙を漏らす 眼瞼
少年から 幽鬼へ
....
一人にたった一つしか持たされていなかった
それを
いつかは黄泉の国に落としていまうとわかっていても
一分でも一秒でも長く持っていたいのは
誰しも切に願う事
名を呼んだけれど応答がなかった ....
広い空にはなんにもなくて
仰ぎ見る人は口を開ける
これは翼、と
遠いところへ行くよ
子供のころの君が寝そべって言う
私はまた一人になった
転がっている石なんか拾わない
昨日のこと ....
私の妄想は止まらない。ここでは詳細は言えないけれど、妄想して暴走して爆走してどこまでもぶっ飛んでいく。
止まらない妄想によってバカ笑いすることがある。それにつられて笑ってしまう人もいる。
どうやら ....
透明な砂漠が
空に広がり
回るペダルで
時間を止めながら
誰よりも強い
世界を探そう
意識の中に
光を打つ魔法
薄いセロハンを
瞼に乗せて
たゆたう風の
踊りを眺めて
....
荒れ狂う海を見た
防波堤は決壊し
穏やかな海に遊んだ
日がな一日泳いで泳いで
甘やかな海を味わった
夕げに貝をほじくり食べ
律動絶えない海を聴いた
夜の浜辺に蟹を追い
太陽を溶 ....
花は 遠くで眺める方が 愛おしいか
されど 芳しきを 感じなければ 意味もなし
なんて 呟きながら 眺める 夕暮れに
尚一層 美しく 咲き乱れるのでしょうね
★,。・::・°☆。・ ....
林檎の木からは
そこに巣食う虫どもを
怯えさせる匂いしかしない
空気も甘酸っぱいまま凍りついた
林檎園の丘の上に転がるように
あたしの脱け殻は
星の下で眠るんだ
陽だまりの ....
名も歳も 無く
鋭く 無垢な筆勢で
通り過ぎる ものみな
書きとめる 少年
姉妹に 恋をした
密かな 罪を燻らせ
拙い 経験を統べ
生き死にに 眼を馳せる
葉と石を 神とし
....
街の灯が消えるころに
俺たちは跳躍を繰り返した
皮を剥ぐような風が
駆け抜ける午前三時
記憶のなかのサウンドのハイハットが
氷の割れる音に聞こえるような気温だった
あたためて
それは ....
裏切りはいつももう
すでに進行していて
素知らぬふりしていたひとも
あばかれるとすっとぼけてる
星空の瞬きって
その距離と俺の距離って
なんのものまね
す ....
ドアを開くと
幾十年も変わらぬ空気の
Piano Bar Lyon
カウンターに腰を下ろした僕は
ピンク色のグラスを傾ける
ピアノの周囲には
いくつかのアコーディオン達が
寂れた ....
しらふの星が目障りな夜のことです。
漆のように艶々とした海を生きる人魚の
三オクターブ上へ鰊は鱗をバラ撒き
チャコールグレーの砂を照らしたそうですよ。
それ以来、
チラチラチラチラ
光るの ....
ここは文学シティ。どんな気持ちも許される街。
悲しい人は、好きなだけ泣いていいよ。楽しい人は、好きなだけ笑っていいよ。
ここに神様はいないから、僕らは僕らを律しない。
もし君が日常に戻りたくなっ ....
詩
自分らしさな一張羅着て
(なるべく上品に)鼻毛ごっそりひきぬく感じ
残響
僕の狭い視界の中に
世のしわぶきがこだまする
ほんの残響の気配に
必死に耳を傾け ....
腕時計をつけたまま眠る
決まった時間にお腹が減るように
またぼくは金色のボタンを握りしめて
祈るように 悪い子
沈むように
きゅるりきゅるり
ぽぽぽ
....
カンニングペーパーに
君の名前を書いた
ずっとすべきだっただろ
思い出せない最後のカケラ
腐った野菜の山
君が僕に抱いた印象
窓の奥に星がいっぱい
見ろよあれが次の街だ
青色だ ....
これからあと
いったいいくつの箱を開ければよいのか
ぐったり濡れた僕に箱は届く
僕は開ける
そしてまた箱がある
僕は開ける
また箱がある
僕は開ける
箱がある
僕は開ける
....
受け入れることに鈍感になっている
流されることに鈍感になっている
生きるとは妥協の連続で
ない選択肢を繰り返し
結局そうなってるんだから
まぁ仕方ない
〇も×もない
そこに意味は ....
私が喫茶店の一隅に座ると
非人称の意識が渦を巻き始めた
)眼前のアイスコーヒーはシャリシャリ音を立てて波打ち
)ガラス張りの向こうは見事な晴天で
)遠くで笑う老人の顔はとても幸せそうだ
....
暇な奴ほど
悪いことをする
まともに働いていたら
悪いことなんか出来ない
する暇がない
虐待の親なんか
その典型だ
仕事もしないで
日がな一日家にいるから
子供が鬱陶しくなって
....
砂浜に辿り着くと私は
必ず目を閉じる
波の音を聞く為に
どんなに凪いだ海にも必ずある
怒りを鎮め
後悔を慰めてくれる波音
共に訪れた人にも
私は勧めて目を閉じた
どう?と聞いた ....
植木鉢の
{ルビ萎=しお}れたシクラメンに
水をそそぐ
日中は出かけ、帰宅すると
幾本もの首すじはすっと伸びて
赤紫の蕾がひとつ 顔をあげていた
先週、親しい伯父が病に倒れ
ふい ....
自分を開示し、されているのは、人間ではない。
個としての生が開示している意識でありえている限りにおいてではある
けれども、それが自分でありえているということである。。
人間とは概念であり、実 ....
2016.7.18.
無意識のトリップ 感覚のトランス
入口は僕 出口は君
貸し切りのロケットだ 空間はベッドだ
別々の服も 別々の靴もいらない
脱ぎ捨てて 投げ捨てて
Happy ....
目覚めの一杯、その珈琲は
欠伸より先に注がれて
眩惑が晴れたのちに
細胞膜へと浸透してゆく
窓際の古い毛布を染める東雲を背に
明けの明星は針であるかのように
在りし日の純白に突き刺さる
....
お試しでOK
気軽に感じてくれない?
問いかけるクリエイティブ
問いかけるパフォーマンス
問いかけるイマジネーション
想像してみれば
創造してみれば
勝ち負けじゃ語れない次元 ....
歳をとり 赤子に返るように
人はどこかへかえりたがっている
帰ることの出来ない何時かへ
還ることの出来ない何処かへ
それならいっそやり直そう
最初から作り直してしまおう
混ざりすぎた絵 ....
東京の風がつよい
霞がかった青空だ
むりやり既視感を
呼び起こさなくても
子供のころ学校で
教室の窓にうつる
運動場や町並みだ
あのころの細胞は死滅してて ....
861 862 863 864 865 866 867 868 869 870 871 872 873 874 875 876 877 878 879 880 881 882 883 884 885 886 887 888 889 890 891 892 893 894 895 896 897 898 899 900 901
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