「遠くへ行っちゃダメよ」
「五時までには帰ってきなさい」
生半可に返事をして遊びに出掛けて以来
五時が訪れることはなく
あたしはスイカの横で蒸し暑い砂浜に埋まっている

あたしとママを繋ぐ ....
電子ポットのお湯でコーヒーを淹れる
暖色系の照明に照らされた部屋

木目調の長テーブルと椅子の上で
三毛猫とプードルが遊んでいる

遠い南の島から流れ着いたヤシの実が
潮の香りを運んでく ....
車飛ばない
電線消えない
時超えられない
宇宙にも行けない

昔思い描いていた未来は
確実に日々近付いているのに
追えば追うほど離れていく
蜃気楼のような曖昧さ

夢物語 机上の空 ....
今日も明日も明後日も
ねんねんころり、ころがって
いつの間にやら朝がくる
小籠の小鳥も眠ったか
あの子も、この子も眠ったか
お月さんお月さん、見ていてよ
そしたらわたしも眠ります

今 ....
ふるフルふる降る言葉降る

ぶつかって弾ける造語に単語フル稼働

いわゆる文化と哲学まじりあい

融合された雰囲気なりゆき過去未来

パズルのピースとビーズが重なって

黄昏・抱擁 ....
夕焼けが生まれる音を
僕は確かに聴いたんだ
君という名前の音楽が
呆れた顔で笑っている
踊ってって 揺れてって 流されてって
 ニュンフェさんたち
  古くて 新しくて 可笑しくて
   ねえ アルフレッドさん 黒猫さん

ほらほら やってきた
 はるばる 遠くから 東から  ....
60秒で大人になる講座がサイレントで流れる車内には何人乗っているだろうかすばらしいキノコの不要な大人。ピーターの影法師なら見当たらないから魔法の粉ならもらえないのだから乳母車には乗れないサイズなのだか .... 暗い部屋で
{ルビ胡坐=あぐら}をかいている
私の上に

 ?


ひとつ
浮かんでいる

なぜ人間は
言葉を語り
言葉に悩み
言葉に{ルビ温=ぬく}もる
のか

た ....
春の空は霞んでいた
梅の花もほころび
ダウンジャケットをリュックにしまい
自転車にまたがり坂を下る
気分は爽快なのだが
次第に世の中の見えない重力が肩にのしかかり
理想的な春の日も消滅する ....
ちいさな丘の木立をぬけて奔放に踊るものたち
白みがかった光と戯れる雪華のなかで
あなたのこめかみに浮かぶ青い血の流れ

わたしはそれに触れたい

生命は絶えず流れ、流されて
ふいに出逢っ ....
宙に浮かぶ微粒子が絡みつき
微妙な感覚に少し酔っている
明と暗が交錯して交じり合い
闇の彼方に吸い込まれてゆく
愛を失えば全てを失う
そこにあるのは死そのものだ
独りで生きていくほどタフで ....
生命線をなぞる
左手のひとさし指でいちど君と
出会った気がした真昼に
やさしく訪れるように降る雨が
こころに刺さる氷柱を一欠片ずつ
溶かしていく夜に冬が泣く
何度も読んだ小説の
一行 ....
朝起きると
キッチンテーブルに
   
黄色いボタンが
みっつ置いてある
   
下の娘が
さいほうに
使うのだという
   
黄色いボタンは
まん丸い目と口で
ひよこみたいに ....
鬼灯の実が紅くなると中身を綺麗に抜き取って空にした
それを口に含んで上手に鳴らした

脳裏に仄かな明かり
思い出には靄がかかっていた

子供らはとても無邪気
数人の男のこのなかに女のこが ....
「仄暗散歩」




俺は今日、仕事をしてきたので、そんな俺が今日死ぬはずはないのだ。
昨日は確かに就労していないが、自分のやるべきことを行ったおかげか、なんとか生き延びることができた。
 ....
父は固まりかけた膿を溶かし
排出するために発狂している
脳の中に落とし込まれた不穏な一滴が
とぐろを巻き、痛みをともない
いたたまれなくなると腫れ物ができる
やけに透明で黙り込んだ熱量を持つ ....
悲しいことが君は好き
苦しいことが友達だ
難しいことは君の教師
辛いことは心の栄養となるんだ

誰も選ばないような
荒れた道を選んで
そして何も
意に介さず進む
すべてがうまくい ....
あの山から降りるのは困難なことだ
見るからに太って大汗かきの男がこう述べた後
突然の暗雲
みなはディナーの手をとめて
お互いの顔を眺めた
そうすれば何もかも大丈夫だと言うように

光雄は ....
気づいたら「しね」という 文字で

紙を書き潰していたんです

どうしようもない 酷い感情が

私を笑わせようとする

狂ってるみたいだ

あの人を 快感を尽くす限り

罵倒し ....
もっとも、彼らがそうせざるを得なかったのには理由がある
激しく打ち寄せる波が陸を削っていていそがしく
こまり顔がかわいい少女は星を食べる
水を売る老人が身体を捨てようとしている

激しく打ち ....
紙封筒に
足を
すべり込ませる

乾いたシーツのように
こもる体温
あるいは
薄っぺらな閉塞

体を覆う
紙一枚

意識なきまま
文字もなく
どこへともなく
なに ....
春めいた
今夜
如月の
せせらぎに
したり
落ちる
雨の音は
きれい
赤く
煮立った
修羅の
脚を
賞味す
珈琲の中に
城を作った

溶ける角砂糖
火傷する体

十個目の窓に
助けてと願う

白い粒子が
マグカップの色で
塗り潰されて

スプーンで
混ぜると
黒い海に光る
星 ....
をとひと

ひとしきり夢をかたるもの
いつまでたってもそのままで
ずっとそのままで



いもひと

ずっと手を
つないでほしがってると
ただ思いこんでいた



 ....
ココロ

彼女の部屋で つかの間
すごすしあわせなココロ
ココロは 彼女の顔を
見つめさせたり
目の奥を 覗き込ませて
彼女の向こうにある
秘密めいたものを
探らせたりする

で ....
元からそっち関連は

造詣が浅い俺なので


映画とかも全然だったし


バイオハザ ....
ここ



閉まっているとばかりおもっていた
ドアが 一つの動作を加えただけで 呆気なく
開いた どこをどうやったんだい
ここをこうやるんだよ
ああ そうだったのか
と 納得した ....
見渡す限りの地平線
垂直に立ち、歩む人
何処までも何処までも
肉を携え魂を生かし
意志の命ずるそのままに
今在る不思議に打ち震え
壊れそうになる自室の空気
苛立ちと 雑音
繊細な指で完璧をなぞると
星が流れ落ちる
混沌に飲み込まれ窒息しそうだ
恐れという籠に閉じ込められ
眠ることも休むこともできない
相変わらず見透 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
五時のスイカ割り山下ヤモリ519/2/21 18:00
魔法瓶あおいみつる319/2/21 15:22
未だ来ずたいら119/2/21 15:05
月ひとつ帆場蔵人219/2/21 14:16
ふるフルふる降る言葉降るあおいみつる119/2/21 13:16
恋は生きもの水宮うみ3*19/2/21 7:18
ニュンフェの揺れる気持ちは春待ちサクラソウ (リリアン詠う)パン☆どら119/2/20 23:41
おとなり/即興ゴルコンダ(仮)時間外投稿こうだたけみ0*19/2/20 23:36
五十音の石服部 剛419/2/20 20:48
重力あおいみつる519/2/20 14:19
青い血の明滅帆場蔵人419/2/20 14:16
春の雨あおいみつる219/2/20 13:40
はじまりは揮発していつしか空が曇るかんな12*19/2/20 13:04
大安やまうちあつ...219/2/20 11:28
鬼灯が紅くなる頃にはこたきひろし619/2/20 9:49
20190220Naúl019/2/20 9:12
発狂山人3+*19/2/20 6:28
苦難の道の丸い石竜門勇気019/2/20 2:25
Sestinaふるる3*19/2/20 1:10
暴力的な言葉赤椿119/2/20 0:13
Pantoumふるる4*19/2/20 0:12
紙封筒シホ.N519/2/19 23:43
まだ春ではない夜ナンモナイデ...3*19/2/19 21:45
珈琲に角砂糖を十個入れる理由ミナト 螢219/2/19 20:55
昨日にとけた音かうばしAB(なかほ...6*19/2/19 20:52
ココロ後期319/2/19 20:29
ゾンビが出たから詩作も考え直した件TAT319/2/19 18:13
ここ後期3*19/2/19 15:26
walk・on3ひだかたけし619/2/19 14:57
あおいみつる2*19/2/19 12:43

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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