多色チークの1番可愛い色。
僕のためだけに使ってよ。
あの日誓った言葉も、
新しく宿った生命さえも、
失ってしまった僕らには
何が残るって言うんだろう。
君の傍にいるってことは
毎日のはずだったのに、
そんなことも非日常になるなんて
誰 ....
イスラエルのまだ宗教さえない
果てしない小麦畑
妖精だけの青空がそこにある
旅人は星を羅針盤に歩く
妖精のパン屋が
月と一緒に開店する
小麦の穂は平和の国旗
そんな想い出を語 ....
廃線の錆びたレールの上で
仙人草が硬いねと言いながら
縫っていくどこまでも
夕日の入口に続く坂道
妖精の列車が風の音だけで
黄昏の海へ入っていく
オレンジ色に焼かれた
パウンドケーキ ....
更待月は香水瓶
リンゴ畑のあちこちで
妖精たちが手をつないで
長い時を一緒に飛ぶ約束をする
古くから伝わる愛の歌が
風に甘い香りをつけ
月夜のリンゴ畑は
酸っぱい思いで溢れた
体は凄く健康なんだって
勝手に解釈している
病院には
患者があふれていて
息がつまりそうになる
それはきっと自分は凄く健康なんだって
思いたいからなのかな
嫁さんは危うく命を ....
目障りのよいことばを
こどもの前にさしだす
それでなんだか幸せを
与えた気持ちになれる
口当たりのよい菓子を
思い人に食べてもらう
それでなんだか醜さが
自慢の形に変わってく
....
めがみえない人は世界をどうやって感じているの
それは、めがみえない人それぞれによって全然ちがうのよ
わたしが誰かのママだったなら、誰かにそう言うことができたし
心がない人は世界をどうやって見てい ....
孤独
個の毒
ことごとく
苦悩
愚の脳
このうえなく
恨み
うらやみ
暗闇のなか
夢想
無の相
嘘うたう
存在
その際
空ぞらしく
命
その ....
ひ
ひ
ひ
胸がひりつく
灼け付く
ましろなひかりに押し潰される
う
う
う
喉がつまる
目から水がもりあがる
なぜこんなことにの大行進
る
る
る
歌をうたえば ....
お刺身の正式な食べ方は
刺身の上にお好みの量のわさびを乗せて
醤油につけて食べる
らしい
それは
とても美しい作法かもしれないけれど
田舎生まれ田舎育ちの俺には
それを受け入れられな ....
{ルビ獣=けだもの}の夜に
暴れだしたい欲望を抑えつけて
のた打ち回って
はけ口を求めて
彷徨いたいのだけれども
自らの目をえぐり出すほどの
高潔なる勇気など持ち合わせず
ただひたすらに ....
{ルビ膕=ひかがみ}が疼くのは
満月のせいだろう
そう思っていたのに
今宵は月が見えない
月灯りすら零れてこない
不意に目の前に現れ
仁王立ちするあなたの
首元に輝くルナフラッシュに ....
昼ご飯を済ませて
横たわって
眠りに落ちて
目が覚めたら
もうすでに夕方で
ふと鏡を見たら
頬に線ができていて
それが畳の跡だと
やっと気づいて
消す術もなく
消す必要もなく
と ....
とある感触はおそらくは動脈からの血液を不規則に浴びるシャワーのようなものだった、だから俺はおとなしくしてそれを浴び続けていた、だってそれは俺の血以外には在り得なかったし、その中途半端な温度は浴び続 ....
神社から秋の音色が聞こえます
夜は長くなりました
あきらめのつかない一匹の蝉が
私に罪をなすりつけてくる
(ちらつく蛍光灯のせいだよ)
(私にはなおせないよ)
私たちは今日から ....
今日は退屈。
退屈だから、タブレットでポエム書くの。
かく言うわたしもさ……
ああ、いいや。それは。
空はまだら模様の晴れ、
さっきまでは雨も降っていたみたい。
未来を売り払っ ....
いとしさ、という最初のことばから始まるもの。
ささやかな4つのかけらによって、
重なりあう多くの想いがふくらみをもつ。
たとえば、い、と、し、さは、
地、水、火、風のようなものであっても良い… ....
優しくして
おかなくていい
一番
嫌いな虫に
優しくして
おかなくていい
月の
きれいな晩に
優しくして
おかなくていい
月曜日と
雨の日には
優しくして
おかなくていい
....
あんたは何もしなくていいよ
そして
あんたは何も考えなくていい
仰せの通り
何もしないけど
難しいな
何も考えないのは
おおいに悩むよ
悩むって事は考える事だからさ
考えるっ ....
小数点かと思ったら蟻だった。
3と10を砂糖と勘違いしたのかな。
パリの妖精
第13話「ノートルダム大聖堂の妖精」
バラ窓から差す
万華鏡の陽を浴びたら
私はもう死んでもいい
言葉はいらない
人生の道が
いや私の歩いてきた道など
ふさ ....
毎晩一枚づつ
花びらが落ちていく
新しい種を誰と蒔くか
恋占いをしているから
オペラグラスで
星のあやとりを見る
動物のしっぽ
鳥の羽根
プロポーズする人
二人肩寄せて
夜空の歌劇を覗いてた
舞台袖に用意されたのは
バニラのエッセンス
ワインに一滴落と ....
君と毎日同じ空間に帰ってきた幸せ。
絡めた君のか細い指、
君の面長な輪郭、背中、くびれ、
あれもこれも忘却に葬られてしまう。
きっといつか君の名前だって、
存在だって、忘れてしまう。 ....
めいけんのねっけんが
すたるくるして
のいちきれすき
ころてんする
かんきせんのしたで
たばこすいすぎて
たばこやめたのに
かんきせんのしたにたってる
はは
いやほんまに
....
わ、たし、のここ、ろにそっ、とふれるあ、なたの手はま、るでおおきな木、のこずえにやさし、くかたりかけるそよ、かぜのようでありそし、てあたたかくやがてすべ、てをつつみこむようになに、ごとかをささやきは ....
スキップは出来なくてもいい。
三途の川は歩いて渡るし。
眠れないから本棚を見た
背表紙が手招きする
私を手にとって下さい
そっと抜き取って下さい
その目で見つめて欲しいの
昨日買った本はテーブルで
自慢気な傍観者
でも本棚に席はない
....
レンガを敷き詰めたような
懐かしい色をした黄昏の海
赤く熟した太陽は海に落ち
静かな波打ち際にハマナス
火星のように赤く瞬き一つ
星が夜空に用意され
朗読会がはじまる
星の数だけ頁が ....
837 838 839 840 841 842 843 844 845 846 847 848 849 850 851 852 853 854 855 856 857 858 859 860 861 862 863 864 865 866 867 868 869 870 871 872 873 874 875 876 877
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