山の上で呼ぶことは
わたしにはできないけど
あなたの行く道の途中に
いくつも花を植えておこう
その道がたえないように
いつまでもどこまでも
足もげの錆びた飛蝗
放置される駅前
送電路に集う青い蝶
地上に銀色の粉を落とし
会話する
列車から降り立った機械臭の一団が
四散する夕暮れ
誰が見つけたかシャボンの船が
空に溶ける
....
自意識過剰です
だーれも
あなたのような自称詩人に
注目などしておりません。
チンカスです、チンカス
それ以上でも
それ以下でもないです
ジャスト、チンカスです
オナニー覚えたての
....
言葉にするとそれはとても嘘っぽくて
この心の嘆き哀しみ悲痛なる想いは
誰に届くこともないであろう
この涙は流さずにおいて
せむし男の雄叫びに変えてくれよう
遥かの地の乾いた空の下
中洲に浮 ....
ぼぅっと座っている
木陰のベンチに
黒アゲハが周回し
近付いては離れていく
午前十時半、
照り映え揺れる木立の緑が
明るくまた濃く暗く
並び繋がるその相貌を
痛む目こじ開け凝視 ....
口を裂かれても言えない事はある
もし
口が裂けたら言える筈はないのだが
時間はさかのぼる
空間は移動した
時代は戦争に飲み込まれていた
侵略と略奪
無慈悲な殺戮と暴力
殺さ ....
4階建ての雑居ビル。一階入り口の通路が直ぐに行きどまる所にエレベーターがあって最上階まで延びている。通路の横に寿司店があって店頭では持ち帰りの寿司を販売していた。二階はパブレストランでエレベータでも上 ....
さようならを言って別れた坂道で
「明日晴れるから!」
遠ざかる君が振り返り
「きっと明日晴れるから!」
最後に叫んだ声は
「絶対明日晴れるから!」
まるで泣きじゃくった子供の絶叫のように
....
夜の 青いスカートを揺らせて
夕焼けの色した ニットを着て
満月を跨いで
かわいいかわいい 君は
わたしの知らない宇宙へと
駆けて ....
「森の詩」
子供達の遊びは
列を作りません
みんな
広場に広がっています
老人は
杖の周りに集まります
森が振り返るまで
歌いましょう
「おもちゃ箱」
道を急 ....
そう言えば
何とな~く病気なんだねー
頑張って治療しなさい的な
扱いになるが
タイガー・ウッズの
セックス依存性だけは
いまいち納得いかないのよ
セックス依存ったって
俺だって依存して ....
哀しみが三度
黒く焦げた後
喜びは二度
白く光ったよ
残りの哀しみが
次の喜びと
出会うまでは
少しだけ人を
好きになりたい
君が今さっきまで居た
空間に
光射し込み
無数の影、ゆらゆらの揺れ
わたしの脳裡に鮮やかに
真白い面にピンクの頬、
浮き立ち余韻を
響かせる
卵囘轉機 古猿を派遣し
火を見 位相を解決
・・ これは?
・・ ラヴェンダーの揮發油の匂いだ
手紙
棒を浴びる角首屋
フォトン老師
インド ....
ときに言葉は
嘘をつく
真実を語ろうとしても
嘘になる
言葉は足らず
そして 過ぎる
沈黙は
満ち満ちていながら
どこか 空しい
とり残され
消え去ってゆくのは
....
雲に穿たれた節穴から
ちょうどこっちを覗いた太陽と目があった
日没まで15分
氷点下11度
重さのない雪の結晶を
ふわふわ被った針葉樹の列
灯油ストーブの炎を背に
揺り椅子に座り ....
長年、半人半猫として生きてきたが・・・
そんなにいい暮らし、してねえな
ねぐらは小さくて済むし
リアルにBライフでいいし
たまにマズイ魚を食っている
タダだから仕方がない
そのくせ、感 ....
世界は私の重さと釣り合うのか
世界は音楽の重さと釣り合うのか
世界は命の重さと釣り合うのか
世界は過去の重さと釣り合うのか
世界は恋人の重さと釣り合うのか
世界は樹木の重さと釣り合うのか
....
西城秀樹がクレーンで登場
働き方改革なんてどこ吹く風
曇り空公害の町長髪とスカート
裏切りの屋上で
深夜4時
青が明けていく
西城秀樹がクレーンで登場
....
ほしがらないで、もとめないで、もとめているのは、ぼくじゃなから、からから。ことばじりにいきてきたのは、いままでとはちがう、あたらしさでもふるいわけでもない、ぼくのこえ。
ふぁるせっと、ぼいす。僕 ....
雨の日の土は重たいけれど掘るには適している。三年前にホームセンターで購入したプランタースコップで、その日もわたしは裏庭に穴を掘っていた。大した穴ではない。人間の頭蓋骨がすべて埋まるぐらいの、小さな ....
しゃべりたいしゃべるしゃべらないですら不自由との抱きあわせ販売でした。小銭を三枚落としたら二枚はいつも返ってきません。おじさん、あたしまた、お金なくしちゃった。電柱にてはためく文字、1LDK、家賃、の ....
アーク燈の周りでは
常に何人かの人が
行き来している
それらの人が
顔を変え
足取りを変え
通り過ぎていく
やがて日が暮れ
ナイロンのフードをした人や
薄いコートを着た人が
通り過 ....
光、光
光響く
この未知なる道を
僕は行くよ、
もう希望もなく絶望もなく
(夢の通い路は荒れ果てて)
逃れ去る郷愁抱き
進める限り何処までも。
coronだ先でnecoroがるAnemone疲れているよつつかれているんだミンナツラーイみんなつらーいminnatsu-lieみんなつらーいミンナツラーイ見んなツライ顔してるねって、姉もね。小野妹子 ....
時計の針みたいな
たんぽぽは
指で触れてみて
巻き戻せるかな
過去の出会いや
未来の透明を
ささくれが沁みる
花びらを揺らし
長針も短針も
待たない今
僕だけの
タイ ....
全員が死んでしまった。
アパートの住人は一人残らず死んでしまった。
昨夜、アパートに火災が発生したのだ。
近隣に延焼はなかったが、一度に燃えていっぺんに黒焦げの残骸になった。
その灰の中か ....
九月
僕らは歩いた ときには
手をつないで ときには
手をはなして 僕らは歩いた
夜の道を 急ぎ足で
そして見たものを 見た
順番に声にしながら 夜の
運河に浮かぶ水母 海 ....
思うんだけどさ
月に
祈っている声は
すき透る悲しみをかすかに帯びて
でもあの物語の舞台の入り口にもなるよね
それでね
木々をゆらす風の暖かさが
行方を見失った時
....
【 ぽつんとしてる 】
石垣に咲いた たんぽぽ
ぽつんとしている
杉木立の山道で 電柱
つん、と 立つ
ガードレールの下に大きくなれないままの大根の花が
それでも りっ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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