誰にもなれない
どこにも行けない
不自由極まりない
どうしようもない
諦めるしかない
そんなことない
声はない
最初から存在しない
無いんだ。
背後にひとり立つ木の葉群から
夏の終わりの蝉の鳴き声…ふりしきる
路面を歩いていると
ふいに 涼しくなった
見知らぬ誰かが
水をまいた道だった
私は、気づいていたろうか
いつの ....
や~とな~それよいよいよい
や~とな~それよいよいよい
や~とな~それよいよいよい
ヤクルトが得点するたび神宮
球場に、東京音頭は鳴り響く
観客席に波を打つ無数のビニ
ール傘は、きらき ....
誰だって
自分は人間だぞって思ってる
たしかに
しかしメカかもわからん
ほら
むしろ
ネットテレビ
いやいや
ほら
むしろ目の前の人
家族
自分
そーそー
メカになった方 ....
時は令和元年9月23日月曜日
神宮球場ナイトゲーム
8回の表
試合は佳境にさしかかり
引退を心に決めた阿部選手の同点ホームランで
(球場内はどっ、と湧き)
続く若手・大城選手の勝 ....
車を洗車したら戦車になった
仕方なく戦場に行った
遅刻をしてしまったようで
味方から怒られ
敵からも罵声を浴びせられた
激戦地と言われているけれど
生き残る方法は
偉い人が考えてくれ ....
ひとけないだだっ広い駐車場に入ると
蛍光灯にふたりは照らされているから
そこをぬけて、
彼女のうちに行くだけの悲しみだから
スーツが黒く青く照らされているから
秋の空 ....
夜、寝る前になって
やっと止まる原因不明の嘔吐感
医者はばんばん薬を処方し
私はばんばんそれを飲み
そうして実は気付いている
吐き出したいのはこの魂だ
上手く吐き出せない現状に
吐き ....
時間という名のリボンを
想い出という名の物差しで測る
切り離された二人の時間は
どっちが長いかしら
宇宙に浮かぶリボンは
誰も拾いに行かないけれど
いつか来世でまた
一本 ....
ハーブの畑で大地に
耳をしっかり押し当てれば
聞こえてくるのは
白い花の詩
甘い葉と踊る風
琴座から音が舞う
地平線の木星に乗り
夢を見るとても甘い夢を
たっぷりのメレンゲのベ ....
澄んだ空気に月鈴子の音
雁は丸くなり夜が明ければ
雀は南へ飛んでいく
有明月が見送るだろう
妖精のカノンが響き渡る
小さな蕾が生まれ
秋の夜に息をする者
すべての胸に植えられる
....
お腹を痛めて子供を産んで
今度はその子供に頭を痛めてる
そして子供が大人になって
年老いた親に頭を痛めてる
人は生まれる前から
死ぬまで痛み続ける
死ぬほど痛い思いをしながら
生きている ....
呼び捨てにした
初めての名前が
光と交わる
それが世界だ
目なんてとても
開けていられない
手なんてこのまま
ずっと離さない
無愛想なUFO
乗り回して
星を見るために
....
ゃ、ちこ、こゃ、、ち。
本当にごちゃごちゃしている。
食べ物を見ると、食べられない、食べられない、と泣きたい気持ちがこみ上げてくる。
だが、11時間労働で何も食べないのは命とりである。
勇気を振り絞り、どうにか食べられそうなバナナマフィンを注文してみ ....
見えないもの
と
聞こえないもの
触れないもの
存在しない筈のないものが
眼を閉じると
姿をあらわしてくる
荒れ野は果てしなく
正体不明の光の輪が
暗闇の樹木の周囲を飛び ....
片隅の誰も留めない花壇
生き方が乾いたから
栄養を蓄えたおなか
誰も気にしない暗い道端と
タイヤ痕のマリーゴールドの香り
ひらひらと蝶が日光に瞬く
あのこのアンドロメダの鱗粉を
気孔 ....
あなたのどこらへんに
どんなふうに、毛が生えているのか、
体中を辿りたい。
その冒険に連れて行ってよ
ダーリン、早く。
{画像=190925000437.jpg}
{引用=
言葉とイラストの組み合わせで詩を作る試みも結構増えてきました。…そして題名。
画家マグリットのことを調べてて、絵と題名(絵と全くあっ ....
涼しくなってきて
タオルケットは要らないね、と
主人に言われ
久しぶりに晴れた
大量の洗濯物が
強風に煽られて
飛んでいきそうなくらい、
煽られて、煽られて
物干し竿がしな ....
自由 一種の虛榮
ピロティの狂氣
左利きは可視性を證明する
永遠は變化する 鹽辛く
パーティーが祕匿する有罪
のどの渇きが現實を挑發する
夜は ....
少し、涙が流れたり
少し、ため息がこぼれたり
それでもこの気持ちが救われることはなく
感情の矛先を探しては虚しさが募り
心を失いたいと願うのみの{ルビ時刻=とき}は
緩やかに過ぎてゆくが
....
オーケストラの調律は
音程の不安定なオーボエが担うという
理由はただオーボエの音が大きいからだ
その440HzのAの音によって
オーケストラのすべての楽器は調律されるが
そのAの音が正確 ....
太くて固い針金
曲がってしまったら
元には戻らない
無理に伸ばそうとしたら
今度はジグザグに
どんどん増える曲がり角
真っ直ぐにならないなら
割れてしまえばいい
ガラスの心のほうが ....
病院の窓から見えるのは遠い山
今頃はコスモスが綺麗ね
見に行きたい今年はもうだめね
来年は行けると先生は言うけど
私のからだは軽くなるばかり
花が見たい 私は花のこども
....
宝石のような冬いちご
ウサギが欲しそうに
プロポーズをするの?
大きく跳ねて
月まで跳ぶつもり
小麦色の月の粉
篩にかけて
光の生地を焼く
冬いちごを挟んで
ウサギは告白する
....
駅前の信号の青の中を
ホテルの前で屯する入り女の白い手招きを
ビジネスマンの眼鏡の先を
赤いジャンパーの男のポケットの音を
渡り歩いて辿り着く エビス屋のテーブル席
器に盛られたカルパッ ....
呑み込もうとする強風に生きてきた今までが夕闇の中へ広がって胸に湧く蛆虫が首筋を通り冷えていく死体の裂いた腹の中にマッチを差し入れて今朝クーラーボックスの中で俺と握手をして別れた
一人で座った
公園のシーソー
地球にバレッタ
留めて夜の帯
動かないままの
時間の中で
あらゆる言葉が
社交辞令に
変わってしまう前に
言おうかな
季節の色だけ
増え ....
失恋した。
でも、いま、もう未練はない。
昨日の午前中は、絶望の中にいた
けども、私はいま、
希望の中にいる。
幸せだ。
826 827 828 829 830 831 832 833 834 835 836 837 838 839 840 841 842 843 844 845 846 847 848 849 850 851 852 853 854 855 856 857 858 859 860 861 862 863 864 865 866
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.34sec.