気温は三十度を越えた午前九時
父は誰にも告げず、徒歩で家を出た
まっすぐな国道を四キロも歩いた末
暑さのせいか、何かに躓いたのか、転倒した

通りがかった人や周辺の住民が介抱してくれ、
一 ....
夏は夜
涼しげな空気の回廊を歩いていく
百個の風鈴がピンク色に染まって揺らめいている
猫が足元に擦り寄ってきて
パロサントの香りが風に乗って流れてくる

宇宙人は私達のことで
本当は魔法 ....
被せ取り込まれるような
ましろい泡に目を奪われる
その姿は優しさ こわさ
はるか遠いのは分かっているのに
手をのばしたくなるのはなぜだろう
誰かが扉を叩くのが怖い
締め切って
薄暗い部屋に根を張る
眠る度に見る夢は
誰にも見せられない私
目は腫れて
湿った毛布を手放せない

黒い枝葉ばかりが育ってゆく

扉は叩かないで ....
雲は私の髪の毛、
乳房は母の余韻、
素肌は記憶の私、

揉みしだいても叩かれても

肉の実感、魂の実感へ至らずに 

何時しか何処からか流れ来る光の帯 、

 すっとすぅうと
  ....
夕暮時
蜩の
……かなかなかなかなかなかな……
という歌声に
いのちを見る



ばかやろうちくしょう
と時々
つぶやく私
でもね
いつもありがとうなんだよ



 ....
夜、夢の中で神様に出会った。神様は、眼鏡をして原稿用紙のコマ割りの中にいる私をみて、不思議そうな顔をしていた。
「OH! 神様、逢えて嬉しかった。この世で一番大切なものは、愛ですよね?」
私が髭を ....
心臓
あなたとの距離
咲かない花のような
綺麗な音を立てて
空を滑る雨
眠たい朝の構内で
電車は溶けた
消えた
その呼吸が好きだった、と
一行だけ描かれた
今日のレポート
 ....
私は魚を釣ったらすぐにピックを使い脳天絞めをする
頭にピックを刺してゴリゴリと捻じるのだ
魚はポッカリと口を開き昇天する

少年の頃はフナの解剖やカエルの解剖をエスケープしていた
臆病な私は ....
小さな石だ
私は
魂の熟れた
いのちのよろこびだ
大切な悲しみの
沈黙をする青空に
拝礼をして
「みんなありがとう」と
つぶやく
小さな私
もう、あまり、くそっ、とか想うことはない
かと想っていた
ま、下品な言葉使いだから、そう云わない
とかいう意味ではなくて
あまり、他人を羨ましく想わず
いられるようになったからかなと ....
私は
詩人ではないのなら
よかったのに
詩人を誇りに想う想いを
持たない詩人なら
まだよかったのに
私は
詩人でなんか
なくてよかったのに
繊細な気持ちや
センシブルな孤独 ....
人海の波に揉まれ
迷子になる

波浪 波浪

他人の岸辺は
良く見える

真珠を握りしめたまま

波浪 波浪

飲み込まれ
藻屑となる
あの日から
降り止まない雨 、

心の奥底から言葉を溢れさせ

顕れる魂の穿つ隙間から
零れ落ちる光滴たち
無数に煌めき散逸する 、

終わらない旅路の最中
訪れるもの一つにさえ
 ....
○「民主主義の限界」
平和時は話し合いでも
戦争になると勝つか負けるかだ
プーチンやネタニヤフをだれも止められない

○「老人と若者」
若者は希望に生きるが
年寄りは思い出に生きる

 ....
  

梅雨が明けてもあたしたちは
その雨が降って来るのを空をみあげ
今日こそ虹をみるんだとぼんやり待っていた


そのときこそありがとうと云えるという
溶け始めたグラスの氷み ....
宇宙の中の地球の上で
人間は色んなことを考えている

手を伸ばしたり
スタスタ歩いたり
背伸びをしたりして
生きていることを確認している

公園の砂場で遊ぶ
子供の笑い声は楽しげで
 ....
 枕を涎で濡らしている、目を開けたまま横になっていると二人の顔は耳たぶが触れあわんばかりに寄り添っていた、押し黙っていたことを書き終えていた、ということなのかもしれない、指先を茶色にして、あの人 .... あの人も居なくなった
この人も居なくなった

 そうなんだ 、そうなんだよね

       、

あっちで皆んなそれぞれに頑張って!
こっちで僕らもそれぞれに頑張って!
東京の空は狭いというけれど 私には丁度いい

見渡す限りの 見渡す限りの大空は

大きすぎる 私の思いが馳せるには 

上下をビルに区切られた 限りある空は 

ほっとして 丁度いい
辛ラーメンでぷでちげつくったった 柔らかな手が
流し台の周りで
流れるような
仕草

トントン
まな板が鳴る

目覚めた

部屋の天井
シンとしていた
遥かな宇宙の果てにまで
私の想いを運んでいきたい。
聖なる力の発する焰の中で
心が更に熱くなれるように。

目標を目指す意志の営みの中で
私の思考を存分に働かせたい。
思考が永遠に生成す ....
 窓の外は総てたわいない挿話である。熾火が時を経て蛍を遺し鮮明に刻印する思考濃度を確かめる。足を止めたときに憑かれる、いつか。術はまるでひどくおかしいのか、空穂舟はびしょうへと降下するんだって。あから .... 人の数だけ
いろいろとある
あって当然
私も
その内の一人



いいも
悪いも
これも運命 天の自由だ
ああ 存在の数だけ
運命もそれぞれにある



さまざまな ....
魂といういのちは
世界と共にある私で
風光る風
空の涙・・・・・・
蜩の愛の歌声だ
なぜ自分が生かされているのか、分からなかった

生きたいと思いますかと聞いたら
生きたいと思うと言っていた
生きたいと思えるほど…
どうして

ひとつ覚えておきたいのは、
そんな質問 ....
 
 化粧仕上げの眉毛が今朝も

 上手く描けずに諦める

 近ごろ 見慣れてしまった肌の弛みも

 あなたらしくていいじゃないと、

 鏡の精に慰められて
梅雨の明けない早朝、雨は少し降っていて
私は散歩するのをやめていた
できれば行きたくないな
という気持ちを後押しするように、小雨ではあるが
雨はひび割れたアスファルトに落ちていた
ふと昨日の ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
遠足ヒロセマコト10*24/7/20 0:53
交錯する夏の香り久遠恭子424/7/19 21:11
夏雲唐草フウ7*24/7/19 20:22
鬱屈424/7/19 19:08
すきとほる(改訂)ひだかたけし324/7/19 18:22
※五行歌 五首「ばかなのは 私のほうです」こしごえ3*24/7/19 17:13
騒々しい創造神鏡文志224/7/19 15:37
レポートたもつ624/7/19 7:41
命を奪うレタス7*24/7/19 1:45
※五行歌「魂の熟れた」こしごえ4*24/7/18 22:38
※五行歌「小さな私」4*24/7/18 22:37
爆暑!秋葉竹324/7/18 21:40
せきらら224/7/18 20:29
SN4*24/7/18 19:23
降り止まない雨のうたひだかたけし5*24/7/18 17:19
独り言7.18zenyam...3*24/7/18 8:20
夏の虹のうた秋葉竹424/7/18 8:05
踊ってごらん!久遠恭子624/7/18 4:47
_それがあるた...124/7/17 21:28
五行歌、それぞれにそれぞれの歌・亡き高橋巌師の魂に捧ぐひだかたけし524/7/17 21:27
東京の空短角牛5*24/7/17 20:37
めもうし024/7/17 20:27
柔らかな手5*24/7/17 19:15
*死者の言葉ひだかたけし5*24/7/17 17:52
Invisible奇候あらい124/7/17 17:20
※五行歌 三首「人の数だけ いろいろとある」こしごえ3*24/7/17 14:54
※五行歌「世界と共にある私で」3*24/7/17 14:53
傍に四十万 紗羽324/7/17 10:31
五行歌 一首「眉毛」リリー4*24/7/17 8:54
ハナアブ山人10*24/7/17 6:11

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