椎の実が秋には
たくさん転がってる
あの場所に
君は僕を埋めた
色の名前がついた
色んなお土産を
春も冬も
関係なく供えていく
通りを歩く野良猫たちが
きょうはやたらと多 ....
逃げ出したこと、あるかい
何回?どこで?なにから?
後ろから声が聞こえる
日々は試しだ
誰かはわからない
声ばかりがでかく聞こえる
ニガー、黄色い猿、赤鬼
連れだって出かける
....
昼過ぎまで 魂をみていた
ローソンに車を停めて
海辺の商店街で
わたしに友達はもういなかった
腐った犬などがわたしの腕だった
わたしの歯が彼らの瞳だった
....
波の音。
「それで、逃げてきたんだ。」
「…うん。」
石を手のひらで転がす。平の髪は風で顔を隠す様にゆれている。
「ぴよちゃんは?」 ....
想うと、
その部分はくりぬかれた
むこうからくる
むこうへとゆく
ひかり色のくらやみ
はねかえる 音韻的船旅
オニヤンマたち むこうからくる
毒く ....
今から3万年ほど前に
言語Aが存在していた
言語Aはその文法構造が
会話において動的変化する特殊な言語だった
文法と会話の内容が同じ地平にあり
言葉を発することはその言葉の改変を ....
栗の花のにおいがすきです
栗の花はみたことありません
これは栗の花のにおいだよって
たっくんがおしえてくれたので
栗の花のにおいしってます
ばらの香りなんかよりすきです
ばらと ....
アレクサ、股広げて
「マタヲヒロゲマス」
アレクサ、顔に乗って
「カオニノリマス」
アレクサ、身体を反転させて
「カラダヲハンテンサセマス」
アレクサ、ポコチン咥えて
「イヤデス」
ク ....
もう一度また
受け入れなさい
沈み開放するのです
お風呂でその
束縛を断ち切りなさい
子供の頃を想い出すのです
湯船で
体がジンワリと温まったら
肩まで ....
息詰まったときは、
少し心を込めて
「オーレーはジャイアーン・ガーキだいしょー!」
ってつぶやいてみろ
な。
心配ない。
苦しみなど無い。
養鶏場のトリは、優しい声でクワクワ喋る。
遺伝子レベルの優しさで、押し込められた場所を快適と認識する。
モモムネに切り分けられる日に備え、楽しい日 ....
「おはよう。」の声に反応をして
力いっぱいに両腕を動かす
生後二カ月目の甥っ子。
小さな身体をそっと抱き上げて
ミルクを飲ませる妹の横顔は
また一つ新たな変化を見せている。
よちよ ....
追視を始めるくりくりとした大きな瞳は
一点を眺めたまま離さない。
目じりと頬に皺を寄せて
くしゃりと笑った父の顔を。
丸くて小さな手は
元気よく動いて何かを掴もうとしている。
頭をなで ....
なんだかな
いっしょうけんめい悪ぶって
せいいっぱい知らんふりして
こっそり泣いてるのかくして
今日も笑顔です
こんなに淋しくてしかたないのに
こわくてひとりでしかいられない
滑 ....
男ごころと
女ごころと
人間の心には
形も色もない
男の体と
女の体と
人の体には
確実に
形と色がある
目でみて
耳で聞いて
鼻で嗅いで
手で触れあえる
お互いの体 ....
歩いていたの1人
どこへでも行ける足を身につけて
目に広がる全ての道を進んでいる
知らない道なんてないくらい
雨や風や雪
朝と昼と夜も
ずっと歩いていたの
時間もわからないくらい
前も ....
いつまでも僕らは震えたままでいる
排水溝の淀んだ臭いが胸いっぱいに詰まるスタートライン
今朝のテレビの占いが最下位にでもなったものなら
惰性を繫ぎ止める糸は完全に切れてしまうかもしれない
....
案山子の首はぶぅらぶら
揺れているのは首だか、風だか
ちいさな呟きが繰り返されて
とうもろこし畑から風がくる
とうもろこし畑から盆の東風
だれかくる来るようにおもう
木の葉を撫 ....
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診察室のお近くに ....
からめあった足の白さが
波打ちぎわまで押し寄せてきた
夜半にくるくる回る満月
血に濡れた髪を真銀に染める
あなたの友人は
みな海底から這い上がり
石榴の頭であなたにすがりつく
....
動かない川の水面に、
漆黒と銀白の陰陽
濃密に混じり輝いている
対岸の雑木林、
淡い陽光に照らされ
そよとも揺れず
枝絡み合い重なる奥に
白い空間 ぽっかり開く
凝視されて ....
暇な嫁さんのせいで
首相の座を追われそうになるぐらい
暇人はとても危険な存在なのだ
まともな人間であれば
1日を懸命に生きることに精一杯で
アホなことを考える暇はない
暇人だから
ア ....
澄ました正装のように
白い波は悠々とした
砂浜は遥か彼方まで
カーキに揺れた
私は独り
この海辺に座り
あわれ と ああ
の
間にある
汚れた虹のような
渋味のある断崖を
....
何もしない日々だらけでいい
孤独な夜があってもいい
そう肯定さえしてくれれば
たぶん結構みんなが
起きてだらけて
録り貯めた番組を消化する
外に出るのはしんどいから
ありもの ....
魂の相性が気持ちいいの
やわらかな摩擦がいい……
言葉と心を
大切に汚し、ゴミにするの
海の中の、どこかには
息ができる場所があるって
夢に見るほど、憧れてたのに
あなたにすべて ....
窓際に置かれた背の低いチェストの上で
春の雨上がりに光る
束の間のまぶしい陽射しに
君はまた新しい居場所を見つけたんだ
少しずつ変わっていくこの部屋で
微かな戸惑いをやり過ご ....
肉身の疼く
夜陰の沈黙に
心は乱れ不安に駆られ
詩と死と戯れる余裕すらなく
焼酎を二杯、三杯と
焼け付く視野に
蜘蛛の巣張り
払いのけても払いのけても
辺り一面の糸は切 ....
大気の継目
深い呼吸に上昇し
仰げば次元の小径
真鍮の足跡
蟻となり纏った視野は日輪の槍に射貫かれ
せせらぎは大木に流れを受容される
私は硬直した椅子の背となり空間に浸る
それは賛 ....
無駄な命は無いと言って
若い命ばかりが
無駄にされている気がする。
戦わない事が平和だと言って
....
僕は
駅で列車を待ち受ける
サラリーマンを見ても
線路に突き落としたりはしない。
スーパーの工具売り ....
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